加藤和彦さんと(1)

1968年「帰ってきたヨッパライ」
小学校5年生です✨
聴いたきっかけは忘れました。
教室で話題になってみんなで真似して歌っていました。
歌謡番組では、口パク時代だった中で口パク演奏シーンでもなく、雲の階段を登って行くと云うようなイメージ映像が映し出されていてガッカリしたのを覚えています。

「イムジン河」発禁問題
無断借用…?
みたいな受取方…子供ですから、
当時、事情は良く分かりませんでしたが
「国際問題!」っていうのにビックリ!
近所の大学のお兄様方に聞いて
半島の2つの国家に少なからず興味を持つきっかけにもなりました。

「悲しくてやりきれない」は
楽曲や歌、演奏はもちろんジャケット写真がイイ!…が、
加藤和彦さんの眼は…アレレ??…
意味有り気…。

フォークルのレコードで最初に買ったLPレコードは「さよならコンサート」です✨
初っ端から驚きました…。
「ユア・チーティン・ハート〜」
ちょっと、ねちっこい
私には、ちょっと苦手な
「はしだのりひこ節」

「百まで生きよう」
「あと25分で」
北山修さんのパフォーマ―ぶり
はしだ&加藤のジョン・レノンばりの
ギターストロークやカウントダウンとなる掛合コーラスの絶妙さにワクワクしたものです。

加藤和彦さんの
「ユエの流れ」「時計をとめて」
は、後年聴くことの出来ない一番彼らしい姿に思える。
「ジョン!」
「カトウさーん!」

それにしても、このレコードで聞かれる選曲と構成のバラエティさは
「フォーク・コンサート」の域を超えていると感じました。

で、次は、
「白い色は恋人の色」💛
これが、最高ではないですか…?!
「風」と共に北山さんの詩も何とも言えない…、ゾクゾクとします…。
PPM系…?  メロディが明るいぶんにニュアンスが叙情的…。
歌い手もピッタリ…♥
ベッツィさんのハイトーン
クリスさんの温かな歌声と静かに粒良くサポートするギターが良かったです…。
後に、本人と坂崎幸之助さんとのデュオで「B&C」のそれをコピーしているかのように
「あの〜、糸の〜潤んでいた〜♫」
と敢えて歌ったシーンは
自曲というよりもスタンダード曲として「ベッツィ&クリス」にリスペクトしているかのように感じました。

「スーパーガス」
アメリカ行ってきましたぁ〜
後に土産を自分で発表しました…、
スタジオの中が見えるようなサウンド…。
「家をつくるなら」
スチールギターが味なのでしょうが
私は「スティールなしVer」が聴いてみたかったな…。
否、そちらを先に聴いたのだっけかな…?
「もしも、もしも、もしも」
のギターの絡みが格好イイ!
「不思議な日」「アンカンシェル」
は、「オーブル街」に近い路線…、
大好き♥
「魔法の朝」はどっちに分け付けようか…。リズミカルなギターに親指で弾く低音絡みが格好イイ!
コピーしてた友人のを観てこれなら真似れると鳴らしてみた…。
「児雷也冒険譚」
「アーサ博士の人力ヒコーキ」
うーん、「アビーロード」の「アイ・ウォント・ユー」みたいに身を乗り出して背筋伸ばして聴いていました…。

これら…、この2曲?
ファーストアルバム「僕のそばにおいでよ」が彼の意向通りに二枚組で発売されていたとしたら、これ等のアレンジやサウンドはどのようなものだったのかしら…と…、
このアレンジではないと仮定すると
結果論としてコレで良かったのではないか!
と思っています…。
その辺りの情報を読んだことがないので如何なものなのでしょう…。

クロージングテーマのように始まる
ギター・インストの
「スーパーガス」
まるで全曲を笑いで煙に巻いている
彼特有の「へへへ!」
のように聴こえるんです…。
でお洒落でした…。

深夜放送のCM明けに定期的に流れていたのも耳に残っています…。

そして、
スリーフィンガーを真似した…、
「あの素晴らしい愛をもう一度」
北山さんの詩が
現実的になってきました。
そして、残念ながら彼の人生に繋がってしまうのですね…。
あのイントロは石川鷹彦さんとのオーバーダブでのツインですかね…?

その次年に
「サディスティック・ミカ・バンド」(ファースト)も
「ホレ、出来るよぉ〜!!!」
みたいな感じで
「黒船」以上のインパクトであったと記憶しています…✨
「ダンス・ハ・スンダ」
出だしのリズム・ギター🎸炸裂!
ベース&🥁の→↑↓に度肝を抜かれ❗
「アリエヌ共和国」
の BrownSugar ばりのリフ🎸🎸🎸
「恋のミルキーウェイ」
のラストのシンセ&コーラスが気持ちイイ〜
「怪盗シルバーチャイルド」のドラム
「つのだ☆ひろ」さん
だと暫くの間、禁断の勘違をしていました…。なんかドラムキットが揺れている絵を勝手に創っていた…。(失礼)
これらの作品が70年〜72年の3年間に同居するというのも凄いです。
この点は、本当にビートルズ並の変容ぶりです✨

加藤さんの魅力は、
世間一般で評価される
「前衛」「オリジナル」というよりも
「他国文化のパクリ上等!」
「融合開花」
正直、世の文化はそれで成り立っている…、
それだからこそ
味付けと盛り付けが
シェフの腕!

「和幸」でそれを
露骨に種明かしをしたのではないでしょうか?
彼の放送の中で高橋幸宏さんや…坂崎さんとのステージでも発せらた「パクリ」という言葉に対する
「えっ?!」
「そう、言っちゃう…!?」
と返していたシーンは意味有り気で、
音楽や文化、評論に対するスタンスだと思います…。

「シンガプーラ」で始まる
第2期ソロ活動も秀作揃いで
本人は気に入ってないらしいですが
「ガーディニア」が好きです…。
彼の声とタッチが凄く合っていると思う…。
そして、「パパ・ヘミングウェイ」✨
💛🖤💜

「うたかたのオペラ」
になると歌い方が
シャンソンっぽくなって
劇的な節回し…、
聴くのにちょっと疲れるというか
正直、彼の脆弱的な声で絞り出すように歌うところに身構える自分がある…。
部屋の中に閉じ込められている感覚…。
本当に「陰」…、
「ルンバ・アメリカ」にしても…。

でも…、
彼も「ミカ・バンド」のドキュメンタリー映像で述べている通り
一般的に歌唱力というか声量のある人が歌っても彼の楽曲の味が出ないというのも誠にそうで
音楽の不思議なところ…。

やっぱり、「The 加藤和彦」だ…
👏👏&🧡







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?