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349/366 【降り積もる悲しみに負けることなく】 矢野顕子 「さとがえるツアー2020」

来てくれてありがとう

冒頭2曲の後のしょっぱなのMCで、あっこちゃんは泣きました。

長年追っかけておりますが、あっこちゃんの涙をステージで見たのは初めてです。

コロナ1波で大きな打撃を受けたニューヨークで、何を思って過ごしていたのだろう。

毎年12月に行われるNHKホールでの「さとがえるコンサート」は、例年だとツアーの最終日なのですが、今年は最初で最後のバンドコンサートだったそう。

これを実現するために、どれだけのことがあったか。そんな思いが溢れたのだと思います。

でもそこからはいつものあっこちゃん節大炸裂でした。その中でも一番のハイライトは後半、物凄いアレンジまくりの「津軽海峡冬景色」終わりのハプニング。

あっこちゃんがキーボードからピアノへと座り位置を変えている中、間髪入れずにリズム隊が次の曲を始めます。その瞬間にあっこちゃんが叫びました。

「待って〜〜〜〜〜〜〜〜〜!〜〜〜〜〜〜!!」

とはいえ曲始まっちゃってます。イントロ何回しか増やしている間に追いつくよね?とばかりにギターの佐橋さんも乗っかります。それでもあっこちゃんの準備は終わらない。

その瞬間、スーーーーーーーーーっとデクレッシェンドするお三方!

楽曲始まってからスーーーーーって一旦消える生バンドサウンド、初めて聞いた!笑

あっこちゃん、ちょっと休みたかったんだってww  ひと笑いした後で、始まったのは「ラーメン食べたい」でした。

今年は例年以上に家族を思う優しい歌が多かったように思います。暖かいものを大切な人と食べられるだけで幸せ。星が瞬いているだけで幸せ。また会えただけで幸せ。

デパ地下の果てしない海を泳ごう
病院も車椅子もない世界で
旅する心には故郷が見えている
いつでも思い出せるよあなたの優しさ

初めて聞いたアニメ「おおやさんと僕」の主題歌の歌詞に、涙腺が緩む。車椅子のない世界で、うちのおばあちゃんもきっとニコニコしてる。

毎回毎回、アレンジも違うしテンションも違う。2度と同じライブはない。それでもあっこちゃんはあっこちゃん。今年は、いつにも増して、家族とか優しさとかが全面に出ている選曲でした。

10ヶ月ぶりに聞いた生の音楽は、心の栄養剤となりました。

客席50%の千鳥格子の席の隣にいた友人とは、あけましておめでとうを言いました。今年中に言えて良かった。

来年も、またあっこちゃんに会えますように。

昨日はこちらに行っていたので、「麒麟」は土曜に持ち越しです!忘れずに見られるかなあ。誰かリマインドしておくれ♪

明日も良い日に。

セットリスト:

1. バナナが好き
2. クリームシチュー
3. 振り向けばカエル
4. 愛を告げる小鳥
5. 春先小紅
6. ペーパードール
7. PRAYER
8. HOS インスト
9. When We're in Space
10. 大家さんと僕
11. 遠い星光の旅
12. また会おうね
13. 津軽海峡冬景色
14. ラーメン食べたい
15. Greenfields
16. ご飯ができたよ
17. ひとつだけ

去年のさとがえるツアーのnote。この頃はまだ今の状態を全然想像もしていなかったけれど、武漢ではもう大事になっていたんだよね。






言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。