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13/365 【ルンルン】 パプリカに力を得て

2020年、感情noteを始めます。

心が震えたお芝居や映画や本、訪れた場所といったコト録も続けますが、それらは言わばハレの日。その合間にある「普通」の毎日を、も少し書いてみたいのです。でも、何でも良いってなると、ちょっぴりハードルが高いんです。

感情は毎日動くもの。喜怒哀楽のようにパッキリしたものもあるけれど、その隙間にある色とりどりのあわいも見つめてみる。良くも悪くも、なんかもやっとしたやつ。1日を振り返って、感情がなーんも沸かなかった、なんて日もあるかも知れません。それはそれで興味深い。

写真と140字だけの日もOK。ちゃんと整理できていなくてもOK。毎日書いていたら、何かが変わるかも知れないし、何も変わらないかも知れません。なーんも定かではありません。

でも、やってみたいをやってみる。できることなら、365日。意地っ張りな自分を見据えた上での、やってみようを始めます。

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髪切りました。

型から入ってみたのです。使い古された型は、効果的だから使われ続けているのです。

いつも美容師さんにお任せなので、私はただ座っているだけ。委ねる感覚も心地よい。コーンのバター炒めのような安心感です。

側面の髪に指を通したり、後頭部の髪をくしゅくしゅしたりして、彼の頭の中では今日の戦略が出来たよう。

どんな感じになるのかな、とわくわくしつつ、なんてことはない会話をしばらく続け、カットは終了。その後、カラーに入ります。色味も全面的にお任せっぱなし。カラー剤の色味を作る音が、ホイップクリームを泡立てる音みたい。乾いたカシャカシャ音も、昔ながらの好きな音。オムレツの卵液を作る時みたいなワクワクを掻き立てる音。

出来上がったカラー剤をペタペタ塗りたて、暫く置けば髪染め終了。最後の調整カットの前の、乾かした髪に目を見張りました。

「うわ!パプリカだ!」

「ん?年末に度々見かけたやつですか?」

ああ、今なら確かにFoorin’だよね。でも違うの。今敏さんという、早逝されたアニメーション監督の傑作で、大好きな作品なの。こんな髪型のヒロインが出てくる麻薬みたいな映像作品なのよ、とスマホでポスター画像をお見せする。

「わー、似てますね!」

2人でひとしきりきゃいきゃいしてからセットを完了してもらい、るんるん気分で美容院を出る。

うん。魔法かかった。

魔法ついでにまた観たくなった。週末は、パプリカを観よう。観たことない方、是非。時代の先取りに圧倒されること間違いなしです。



言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。