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新味噌仕込みました

秋の連休といえば、母の実家では味噌作りのタイミング。

昔ながらの作り方を多少アレンジした味噌作りの手順は以下の通り。

麦3キロとお米11キロを、複数のホームセンター的な青色バケツに入れ、一晩水でかす。

祖母の代では、使うお米はクズ米だったらしいのですが、今や普通に食べるお米を使います。11キロのお米は研ぐだけでも香りがよくて、無性におむすびが食べたくなります。

翌朝、十分に水にひたした麦からまずは蒸します。麦の蒸される香りが、これまた香ばしい。米に麦ときたら、当然牛タンが脳裏に踊ります。昔の人の感覚では、麦飯は貧乏メシなのに、時代が変われば価値観も変わる。今やこの香りで、朝からお酒が飲みたくなります。(これから作業。ダメ絶対)

蒸しあがるのを待つ間、湿気で床板が痛むのを防ぐためのビニールシートを縁側に敷き、その上にむしろを敷いて、麦と米を冷ますお床を準備します。このお床用の敷き布団は、既製品だとむしろとのサイズが合わないとのことで、祖母の手作り。どこまでも年に一度のお客様扱いなのです。

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3回ほど麦を蒸したあとがこんな感じ。おしゃもじで麦を馴らすのです。

蒸しては冷まし、を何度も繰り返すため、その間のダウンタイムで昼食タイム。米やら麦やらが蒸される香りが充満する中で、なぜかトースト(笑)なんだこの炭水化物オールスターみたいな空間はw

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麦のあとは米を蒸します。それを麦の上に載せて冷ます。なぜ麦が先かは、「ばあちゃんの前の代からそうだった」そうで、もはや理由は習慣の彼方。蒸す時間の問題なのかなあ。

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冷めて混ぜたら、麹を振ります。土間で作っていたならお家麹もいたのでしょうが、土壁のお部屋は客間と化して久しい為、作っているのは木造の縁側。よって、麹は買うのです。しゃーなかね。

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その上からむしろをかけ、

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さらにその上に毛布をかけて、まずは終了。後は麹に良いお仕事をしてもらえるよう祈ることしかできません。

これから数週間の間で、発酵度合いを見極めるのは、95歳の祖母のお仕事。めっきり年は取りましたが、ここは頑張って頂かなければなりません。この冬から1年分のお味噌汁は、あなたの目利きにかかっている!頑張ればあちゃん!

今年のお味噌はどんな塩梅になるかしら。出来上がりが楽しみです。

写真は、来島海峡大橋。

言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。