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学祭でindigoを

今年の学祭にindigo la endが来ると聞いて、すぐさまチケットを取った。

indigoには高2の春に「夜行秘密」を聴き込んでいた以来あまり触れてこなかったけれど、たぶん自分の中の音楽の根みたいなものに染み込んでいるんだと思う。

2階席のほぼ一番後ろで、メンバーの表情とかは見えなかったけれど、1階とステージを見渡せるのは、ちょっと違う感動。
でも、周りは体も微動だにすらしないし、本当に楽しめてるのかな〜っていらない心配をしてしまった。
勝手に体って動くものではないのか?

僕の後ろにいたグループが、「俺一曲も知らないんだよね〜〜〜」とか抜かして、曲中にも喋るような奴らで最悪だった。けれど、絵音さんの声が全部ひっくり返してくれた。
たったの2000円払っただけなのに、その日を完全に藍色に塗りつぶしてくれた。恋愛も碌にしたことないくせに「カンナ」で泣いた。

思い出ってほど美化はしないけれど
生温いキスをしようよ
そしてコーヒを淹れて
苦いキスもしようよ

カンナ / indigo la end

indigoを聴いていると、受験期に失恋したことを思い出す。裏切られたと言ってもいい。その時のことを思い出すと今でも辛いし少しの怒りが湧いてくるけれど、曲が、歌詞がこの気持ちを乗せてどこかへ昇華してくれるような気がする。いつかの糧になる気がしてくるのだ。

映画は一人で行く方が好きだ。このライブには友達を適当に誘って行ったのだが、一人の方が良かったな、って思ってしまった。
熱意が同じくらいなら、なんでもいいくらい気が許せるなら、人と行くのもいいと思う。そうじゃないならライブも一人で行くべきものなのかもしれない。
人に意識のリソースを割いてしまうと、浸りきれないんじゃないかと思う。熱意が同じくらいなら、割かなくても同じになれる。気が許せるなら何も考えないでもいい。

indigo la endを聴きにきて本当に良かった。「晩生」の爆音に晒されながら、自分の人生の差し色が一色増えた気がした。初めての学祭がindigoに染まってくれて、本当に良かった。

翌朝38度の熱を出しながら、午後から2日目の学祭に行って、そのまま打ち上げまで参加した。
バイオテロ未遂。3日後現在、他者から体調不良の報告は入っていない。


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