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脚立のおでかけ


昨日の夕方、リビングでnoteを書いていたら
突然天井の照明がチカチカした。

わわっ、ポルターガイスト!?


電球が切れたのなら真っ暗になるのだろうが
切れそうで切れない、チカチカ状態。

しばらくすると何事もなかったようにまたついた。

何ー?今の。
怖いんですけど。

と思ったが、元通りになったので
安堵して再びnoteを書き始める。

しかし次の瞬間、パチンと音がして暗くなった。

ヤダー!
暗いよー!
怖いよー!

と思ったけれども家族はみんな出払っていて誰もいない。

これはもうポルターガイストでもなんでもない。
電球が切れたんだ。

ああ、今夜はランタンか?

なんて最悪のパターンも頭の端で考えつつ、
予備の電球を探す。

あった、あった。
ちょっとホッとする。
懐中電灯も持って、と。
あとは脚立だな。
確か息子1さんの部屋にあったはず…

と捜索するが、探せど探せど見つからない。

息子2さんが折よく帰ってきたので
一緒に探してもらうが見つからない。

「いくら予備の電球があっても脚立がなきゃ交換できないのよ!」

と私がプリプリして言うと

「1さん、車に積んでるんじゃない?」

と2さんが冷静に言う。

あぁ、そうかも知れぬ。
ヤツは車いじりが趣味なので
工具やらなんやら色々車に積んでいるからな。

果たして脚立が車いじりに必要なのかどうか謎なところだが
疑わしきはヤツしかいない。

早速電話して聞いてみると

「え?知らないよ。
俺も最近部屋で見ないな~と思ってたんだよね。」

と呑気な答え。

「じゃあどこにあるのよー!
脚立に足が生えてどこかへお出かけでもしたの!?」

と暗いのが怖い私がやいやい捲し立てると
それを隣で聞いてた2さんが

「脚立は最初から”脚”あるけどね…」

と私の神経を逆撫でするようなことを言う。

仕方ない。
脚立がないならイスで代用、と思って私より背の高い2さんに替えてもらおうとしたけど
あと5cmぐらい足りなくて届かない。

もうヤダー!
暗いのヤダー!
私に光をー!

どうしても電球を替えたい私はイスの上に踏み台をのっけてみた。
うん、これなら届きそう。

「危ないよ~💦」

と2さんが怖じ気づくので

「私がやるからあなたは抑えてて!」

と指示してイスの上の踏み台に乗る。
私は一瞬のイスの危険性より数時間の暗さの方が怖いのだ。

照明のカバーを開ける。


するとなんと。


電球のサイズ、違うじゃん…


誰?
これ買ったの…
(たぶん私)

がっかりして、再び照明のカバーをしめて己を呪う。


仕方あるまい。
ランタン出すわ…


と今度はランタンを探していると
2さんが

「間接照明つければいいんじゃない?」

と言う。

そうか、その手があったか。
メインの照明が切れてパニックになり
間接照明のこと、忘れてたよ💦

と、その日はなんともムーディーな夜になった。

そして今朝。
お休みの日の朝はちょっぴり朝寝坊だ。
外はもう明るくなっている。
天気は快晴。
ああ、明るいってなんて素晴らしいんだろう。

起き上がって寝室からリビングへ行く。
すると、なんということでしょう。

そこには朝日に燦然とシルバーの躯体輝く脚立が鎮座していた。

え?
この脚立、どこから?


やはり我が家の脚立、”脚”が生えてどこかにおでかけしてたに違いない。


ああ、しかしこれで今日はスリリングな電球交換とはオサラバだ。
人生で初めて脚立の帰還に感謝した。
脚立さん、帰ってきてくれてありがとう!

そして本日無事、正しいサイズの電球を購入でき、お出かけから帰った脚立で電球を装着できた。

次からは厳重に脚立の行く先は管理しよう。




#お出かけ先はやっぱり息子1さんの車の中だった







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