いくら醤油漬けを作ってみた。
コトの発端は昨夜見たつねたさんの美味しそう~な記事から。
コチラ↓
ねね、もうこれを見て食べたくならない人いないよね?
この前、どーなつ。さんがコメント欄で”飯テロ”という言葉を使っていたけど
まさにそれだ。
夜中の飯テロ。
いくらが宝石のようキラキラと輝いて
美味しそう~❤
食べたいなあ。
読んだその瞬間から、いくらしょうゆ漬けの口になってしまった。
これは作って食べないとおさまらないやつ。
つねたさん、罪作りー!(笑)
いくらのしょうゆ漬けにはちょっとした思い出がある。
料理好きだった夫はこの季節になると、どこからかすじこを買ってきて、毎年いくらのしょうゆ漬けを作ってふるまってくれた。
私は毎年食べるだけの人だったので
すじこをどこで買っていたのかも知らないし、
卵をばらすお手伝いをいしたら後はおまかせだったので
詳しいレシピも知らない。
ただあの宝石のようなピカピカしたいくらの粒や、
口に入れたとたんプチっとはじけて、じゅわっと口中に広がる漬け醤油の味は忘れようにも忘れられなかった。
子供たちは覚えているかなあと思って
「いくらのしょうゆ漬け、パパが毎年作ってくれてたよねえ?」
とたずねてみると、
「そうだったっけ?」
とピンとこない様子。
うーん、これは一度食べさせないとあかんやつだな。
みずたま家の恒例行事として。
と、いくらのしょうゆ漬けを食べるための既成事実を作りあげる。
そう、私が食べたいだけ😆
そうとなったら善は急げだ。
今朝8時。
私は築地にいた。
平日の朝早い時間なので空いているだろうと思ったら
築地場外には人、ひと、ヒトでいっぱい。
日本人はもちろん、海外の方も同じくらいたくさんいて
そこここで美味しそうに朝ごはんを食べている。
ふらふらあちこち歩き回りたくなるが、ダメよ、ダメダメ。
今日の私のミッションはすじこ!
すじこを買ったらすぐ帰る!
というのは保冷剤が溶ける前に家に帰り着きたかったのだ。
目星をつけていたお店をのぞいてみたが、
「生のすじこは秋に一瞬出るだけで今あるのは塩漬けかしょうゆ漬けだけだよ!」
と言われてしまった。
えー、そんなものなの?
がっかりした。
今夜はいくらのしょうゆ漬け食べる計画が出来上がってたのに。
口もすっかりしょうゆ漬けの口だよ。
しかもこんなに朝早くから築地に来たのに手ぶらで帰るなんていや~(泣)
しかしこんなこともあろうかと、転んでもただでは起きない私。
プランBは用意してある。
インスタで前から行ってみたいと思っていた築地のお店を探す。丸豊さん。
休日ともなれば、長蛇の列が出来て午前中に売り切れることも少なくないというまぐろ巻。
本日のお昼ご飯としてお新香と共にゲットした。
ついでに築地本願寺もお参りして帰途につく。
もうちょっとすじこ探しの旅をしたかったが、気温が上がり灼熱の太陽が私の保冷剤をどんどん溶かしてゆく。
このままではプランBのまぐろもあぶない。
仕方なく家に帰った。
だがやはりいくらはあきらめきれない。
はああ、もうちょっと秋が深まってからリベンジするしかないのかなあ。
と半ばあきらめモードでいたら、友達から電話がかかってきた。
築地ですじこを買えなかったことを話すと
「上野か御徒町は?」
と言われた。
御徒町!
そうだ。御徒町には大きな魚屋さんがあった。
友よ、ありがとう~!
すぐにお店に電話をしてみる。
すると、な、な、なんと
新物の生のすじこ、ありますよ。
と言われた。
しかもおにいさん情報では生のすじこは今月、来月が一番美味しいらしい。
ドキドキした。ワクワクした。
築地のお参り効果かしら?(笑)
すぐ行きます~!
と答えて、私は意気揚々と出かけた。
ようやく会えた。まるで恋愛ドラマさながらのように。
嬉しいな、嬉しいな~。
そして愛しの君と運命の出会いを果たした結果…
やばい、これはやばすぎる。
これはごはんがどんどん進むくん。
しあわせやわ~!
と早朝からのすじこの旅を思い出し、感慨にふけっている横で
あ!2さん、たくさんかけてズルイ!
いやいや、お嬢の方がたくさんかけてるでしょ!
と子供たちはいくら戦争が勃発中…
まあ、それくらい美味しいってことよね。よかった、よかった。
と夫の味を一つ伝えられたことに安堵する。
いつか私がこの地上からいなくなっても、秋が来てすじこを見たら私のことを思い出してくれるかな。
兄妹でいくらを巡る争いをしたことも含めてね(笑)
来年もいくら醤油漬け作るぞーと心に決めた夜。
美味しい記憶はいつもしあわせを運んでくる。