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自分の中でグラフィックレコーディングの「価値感」が変わった

こちら↓にも記載してますが、現在グラレコのお仕事をお引き受けしている関係でここのところグラレコのことを考えたり、振り返ったりしています。


「仕事」としての「グラレコ」に全く自信がない私

自分はあくまでメインのお仕事は「イラスト」と「動画(アニメーション)制作」で、グラレコは半分趣味(?)というか、「なんか身についたらいいよね~。描くのも楽しいし」ぐらいな感覚で自主的に細々と続けているもののひとつだったりします。

ただ、グラレコというものに出会って実際に描くことを体験するようになって7~8年ぐらい経ちますがいまだに「いつまで経っても全っ然上手くならないな…」と思ってます💦

なので「上手く描ける自信」というものがほとんどないので時々お仕事のご相談をいただいても「いや、それ本当に私に頼んでいいんですか!?」と思ってしまい、なかなか「ぜひ!!!」となれない自分がいました。
(それでもご依頼をお引き受けすることはありましたが)

自分の中で「グラレコ」が「お仕事」になると「最初から最後まできっちりびっちり上手くまとめて描かねばならない!!!」と思っていたので、めちゃくちゃプレッシャーに感じていたんです。

描く人が違えば、描く内容もそれぞれ違うグラレコ

でも、今回グラレコのご依頼をしてくださった方からは「DOTさんが描きたいと思った場面(内容)を描いてくださればいいんです。分からない内容や意味があったら「?」って描いてくれたっていいんですよ」とおっしゃってくださって、それに加えて「プレッシャーに感じる必要は全然ないですよ」ともおっしゃってくださったんです。

その時に「はっ!」としたんですが、当然ながら最初から最後まできっちりすべてを描くことなんて不可能だし、グラレコって基本的に「聞いたことを描く」のが大前提ではあるんですが、描く人(グラフィッカーさん)によって感じ方や切り取り方、「いいな」って思うポイントもそれぞれ違うし、そのポイントが違っていたとしても「それもアリ」なんですよね。

そこに改めて気づかされて、気が楽になったこともあり、今回こちらからも「ぜひ!」という気持ちでお引き受けすることができました。実際にお仕事の当日でも変に緊張せずグラレコに取り組むことができたんです。

「役に立たないと意味がない」の思い込み

私は普段、かなりテキトーな性格だと自分では思っているんですが、実は変にクソ真面目なところもあり、「仕事」(=ギャランティが発生するもの)となると「ちゃんと役に立っているだろうか?」とか「ギャラに値する仕事(価値)になっているのだろうか?」と不安になってしまうことも多いんです。
先述したように「私ってへたっぴだな~~」と思っているので余計にそう思ってしまうんです💦

グラレコの効果や良さとして、会議や話の内容の振り返りのツールだったり、参加者の人たちと内容の「共有」ができるツールとして役立つ、とよく言われています。
なので、そういった部分での役目が果たせないと意味がないんじゃないか!?と思い込んでたことも私がプレッシャーに感じてた原因のひとつです。

確かにグラレコってわかりやすくまとめられて、会議やビジネスで役立つ!みたいな効果ももちろんあると思いますが、今回のお仕事を引き受けて実際にグラレコを描かせていただいて、ふと「必ずしも振り返りのツールにならなくてもいいのではないか?」とも思えたんです。

今回のお仕事は全5回の企業研修のグラレコを描かせていただいているんですが、こちらはいわゆる普通の企業研修とは違い、研修内容や会場など全体が楽しく、和やかな雰囲気で行われているんです。
だから、今回の私のグラレコは振り返りができる部分もあるけど、その研修の中に「楽しさ」みたいな「彩り」がさらに添えられているような気がしたんです。

「ツール」としての役割のグラレコももちろん素晴らしいことだけど、その場に手描きのイラストや図があるだけでなんだかちょっと場が和んだり、雰囲気が柔らかくなったり、楽しくなったり。
もしかしてグラレコの価値ってそれだけでも良かったりするのかな?なんて今回のお仕事を通して思ったりしたんです。

だからずっと自信が持てないグラレコだったけど、そんな風に思えてからは自分の中で「グラレコの価値」がちょっとだけ変わってきました。
何に対しても言えることかもしれないけど、「正しさ」や「正確さ」よりも「自分らしさ」や「自分ならでは」みたいなグラレコが今後も描けたらいいなーなんて今は思っています。

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