見出し画像

書き散らし【売れないエッセイ漫画家が売れてる漫画家さんに話を聞いてもらった】2023/4/20

こんにちわ。
最近は2冊目の出版にむけて企画をこねまくっている安野です。

イメージの一人歩き

さて、冒頭で書いた通り、ここ数日は2冊目に向けて奮闘しているのですが、
なかなか良い企画が思いつかない。
あれこれ編集さんと打ち合わせる中で一つ、企画として成り立ちそうなアイディアが浮かんだのですが、問題も一つ…

編集さんからこんなことを言われてしまいます。

「上と話し合ったんですけど、一つ心配な点が…
このテーマはおいもさんのイメージが壊れてしまうかもしれません…」

去年の11月、デビュー作となる書籍「おいもさんの捨てない生活」を出させていただいてからというもの、書籍を読んだ方から「丁寧なくらしをされているんですね」と言われることが増えました。
内容的には、取り立てて丁寧な暮らしをしている様子はなく、リメイクしたり、古くなったものをお手入れしている日常を描いおり、丁寧な暮らしをしている自覚もないのですが、読む人によっては丁寧な暮らしをしているように映るようです。

「丁寧な暮らししてるんですね」と言われるたび、作者としての私の心情は…

あーーーーーーーーーー!!!!!
違いまんねん…!!
あなたの勘違いですんや…!!!!
私かて人なみにズボラなんですわーーーーー!!

と心の中で絶叫、大泣きしております。
イメージの一人歩き、本当に怖い。

テーマがどうしても「捨てない」「モノを大切に長く使う」というところなので
そこだけを切り取って寄せ集めて一冊の本にしたら、そりゃ「丁寧な人」に映ってしまいますよね。仕方ない。あなたは間違っていない。

そんなわけで、今私には「丁寧な人」というラベルが貼られているようです。

でも単行本の中の私は、私の少ない「ていねい」を寄せ集めて凝縮した感じになっていることを念頭に置いていただけると嬉しいです。

職業柄、昼夜逆転生活も珍しくないですし、締め切り前になると2、3日風呂に入らないなんてこともザラです。たまにApple Pencilを握りしめたまま床で寝ることもあります。

最近は一人歩きしてしまった「丁寧な人」というイメージと、実際の自分とのはざまで窮屈に思っております。

エッセイ作家としての悩み

とりあえずデビューしたものの、当然ですが売れていません。

出版を機に、雑誌でお仕事をいただいたり、ラジオに出させていただいたり、滑り出しは好調のようですが、幻想です。
それも書籍と同じで、SNSでそこだけを切り抜いて発信しているので、華々しいスタートのように周りから羨望されますが、実際は違います。

誰もが羨むようなお仕事をいただけたことには物凄く感謝しております。
私みたいな芋が…⁈と耳を疑うような光栄なご依頼です。

しかし、だからといって、それらのお仕事を受けたからと言って
食っていけるのかというと…

否…!!!!!!!

現実はそんなに甘くありません。

ここ数日も自分の身の振り方に悩んでいたのですが、
うじうじ悩んでいてもどうにもなりません。
落ち込んでいる暇はないので、先日思い切って漫画の有料コミュニティに飛び込んできました。

そのコミュニティの中では定期的に主催者の漫画家先生と面談があるのですが、そこに私も参加させていただきました。

有益なお話を色々と聞かせていただいたのはもちろんですが、
先生とたくさんお話しする中で、自分の考えていることが言語化されて
自分でも気づかなかった思いに気づくことができました。

それは
自分の人生は切り売りしてもいいけれど、周りの人は絶対に巻き込みたくない
という事です。

エッセイ漫画家という職業柄、どうしても自分の人生を切り売りすることになるのですが、気をつけなければいけないのが「自分の周りの人の人生も食い物にしてしまっていないか?」ということ。

コミックエッセイって正直、儲かりません。
儲かるのは一握りのインフルエンサー的な売れっ子さんだけでは何でしょうか?

自分の体験(人生)を切り売り、漫画を描くのは物凄く大変で、死ぬ気で描き上げた作品もAmazonレビューでは辛辣な書き込みをされることも少なくなく、
(「面白くなかった」「損した」などの書き込み程度では落ち込みません。レビューを書いてくださった方のご期待に応えられなかったことは残念に思うけれども、一つのデータとして冷静に受け取っています。)

私ではないけれど、他の作家さんの書籍が気になってレビューを覗こうものなら、作品の評価というより、作家の人格否定みたいなことや、作者だけにとどまらず登場した家族についての文句が目に飛び込んでくる始末…

おまけに儲からないのだからやっていられないですよね…(遠い目)

そして巻き込まれる家族はたまったもんではありません。

今までSNSにアップしていた漫画や一冊目の書籍には度々家族が登場しますが、今後は描くのを極力控えようと思っています。登場してもモブっぽい感じにしようかなと。

色々窮屈だな〜と思うことがあります。
でも書籍を出版するということは、そういうことなのかもしれません。

漫画家先生との面談

そんな訳で、駆け出しエッセイ漫画家の私はジタバタしております。

何の当てもなく専業漫画家になってみたものの、安定して仕事はなく
コツコツやっていれば、お仕事につながるんだろうけど、このお仕事のない沈黙の期間がこれほどまで恐怖なのかと、身もって感じている日々です。

恐怖を払拭したい&漫画家としてステップアップしたい気持ちから
漫画のコミュニティに入会。
主催者の先生に沢山アドバイスをいただいたんですが…
その中の一つが…

「SNSがんばろうね」

でした笑

やはり、売れてない漫画家ですからファンを集めることは必須のようです。

先日のnoteの中でSNS苦手だよ…
やりたくねぇよ〜…とこぼしましたが、頑張ります😇
こちらのnoteもひっそりとやるつもりでしたが、そうはいかないようです…
腹を括って、Twitterでもボチボチ共有していこうと思います。
(共有するとそのときだけ閲覧数が爆伸びしますが、共有しないとまた元に戻るので、すぐ過疎になるとは思います。イエス過疎!)

お知らせ

近々になってしまいましたが、Twitterでスペース配信やります。
もし、ご興味がありましたら遊びにきてくださいませ。
アーカイブは1週間の期間限定で残すつもりです。
いずれnoteでも配信やりたいです!!

おまけ


4月20日に書いた日記です。

描いた4コマ日記を添えておきます。
今日はこの辺で。


読んでくださる方の癒しになれるような、漫画を描いていきたいです。