2023/1/17(火)日記【幸せを寄せ植える】
今朝、庭に出たら、先日寄せ植えた花たちがプランターにしっかり根付いて元気に咲いていた。
花はなんて可愛らしいのだろう。
花が咲いているだけで幸せになる。
自宅が古い団地の私の夢は、いつか庭を持つこと。
自宅の庭に四季色とりどりの花を植え、お友達の家に遊びに行く際は庭に咲いた花を手土産にしたい。
庭の隅には果樹も植えたいな。
果樹はなんの木がいいだろう。お料理に使えるレモン?大好きな無花果?
私の庭に対する思いは熱く、妄想は止まらない。
花が大好きで、花のある生活にずっと憧れている。
しかしながら庭が持てるのはいつのことやら。
運動不足になりがちな漫画家業…庭を持つ頃、花畑を維持する体力はあるかしら…果樹がぐんぐん育ったら木に登って剪定もしないといけないけど、大丈夫かな?
自信がない…
…このままだと、将来雑草だらけの庭(ただの空き地)を持つことになるかもしれない!
庭を持つまで待っていては遅い。
そうだ、いますぐ庭を持とう。
ということで実家の庭を少しだけ間借りできないか、母に頼んでみた。
実家の庭には所狭しと野菜が沢山植えられている。母はもっぱら野菜専門で私が花を植える隙などなさそうである。
花を植える場所、貸してくれるかな?と不安に思いつつも、私と同じく花も好きな母のことである、きっと貸してくれるだろうと頼んでみる。
「私、花植えたいねん。少しでいいからスペースくれへん?」
母、二つ返事。「いいよ。お花やったら、プランターに植えたら?」
日当たりのいい一角と少々日焼けして劣化した大きめのプランターを借りる。
私はここに小さな私だけの庭を持つことにした。
「じゃあ、今日、花買いに行こう。」と母。
母のフットワークの軽さよ。そしてなぜか私より乗り気である。
寄せ植えた後、毎朝花がら摘みをして愛でています。
午後は実家近くの図書館に著書「おいもさんの捨てない生活」を寄贈した。
図書館に出向く前に、事前に「本の寄贈は受け付けてくださいますか?」と電話で問い合わせていた。
本当は小説と絵本に限り寄贈を受け付けているとのことだったけど、地元はこちらであること、去年コミックエッセイを出版したので是非寄贈させていただけたら…と伝えたところ、窓口の係の方が図書館の副館長さんに掛け合ってくださって受け取っていただけることになった。
電話窓口の方は、始終丁寧に受け答えしてくださり、寄贈の問い合わせに対して、たくさんお礼を言ってくださった。
本当は小説か絵本しか受け取ってもらえないところを、漫画本であるのに快く受け取ってくださり、おまけに目立つ所にコーナーを作って紹介してくださるとのこと…
心のこもった対応に感謝しかなかった。
帰り際、スタッフ皆さんに「ありがとうございました。」と声をかけて図書館を後にした。みなさんも頭を下げて「ありがとうございました」と返してくださった。
人のあたたかさに触れて、胸が熱くなった。
ここ数日、物事が思い通りにいかずイライラしていたけど、注意深く生きていれば、こうやって心が温まる、いいことも沢山あるわけで。
辛いことばかりではない。
そんな、心温まるような幸せを見落とさずに拾い集めて、母と作ったプランターのように、幸せを寄せ植えて、水をやり、育てて、作品に昇華したいと思った。
読んでくださる方の癒しになれるような、漫画を描いていきたいです。