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<超>アゼルバイジャン共和国<詳しく>

 今回は、あまり聞き馴染みがないだろう国「アゼルバイジャン共和国」について詳しく書いていこう。どうでも良いことではあるが、なぜかアゼルバイジャンはなんだか語呂が良いと感じることが多々ある。

基本情報

国名

正式名称:アゼルバイジャン共和国
漢字略称:是
 外務省によると正式名称はアゼルバイジャン共和国だが他のサイトを見るとアゼルバイジャン民主共和国と記しているところもある。また、本記事では面倒なためアゼルバイジャン共和国はアゼルバイジャンと略称させていただく。また、漢字一文字にすると「是」となる。この是はアゼルバイジャンの「ゼ」からきたのだろうか。

人口

総人口:1,020万人(91位)
首都:191万7000人
人口密度:113.92人/km2(83位)

 アゼルバイジャンの人口は1020万人で世界ランクは91位に位置する。首都人口は191万と札幌市と同じくらいだ。人口密度も83位と全体的に平均くらいの数字だ。

面積

総面積:86,600 km²(116位)
 人口は、平均程度だったが、面積はどのくらいなのだろうか。面積も平均くらいで116位だ。ポルトガルとほとんど同じ面積だ。個人的にはそこまで大きくないなという印象だ。

首都

首都:バクー
 アゼルバイジャンの首都は「バクー」だ。バクーはアゼルバイジャンの西の方にあり、人口は200万人には届かないくらいであり、都市圏人口は福岡県の人口500万人と同じくらいだ。また、近隣諸国である、イラン、トルクメニスタン、カザフスタンなどとは異なり、カスピ海に面している。ちなみに日本語では「バクー」と伸ばしぼうがあるが、英語で書くとBakuとなる。

バクーの位置

言語

言語:Azerbaijani language (アゼルバイジャン語)
 アゼルバイジャンはアゼルバイジャン語、別名アゼリー語という独自の言語を持っている。アゼルバイジャン語はトルコ語やトルクメン語と同じテュルク諸語の南西語群(オグズ語群)に属している。また、アゼルバイジャンだけにとどまらずイラン北西部、ジョージア、アルメニア、タゲスタン共和国(ロシア)などの地域に話者がいる。

通貨

通貨:Azerbaijani manat (アゼルバイジャン・マナト)
 言語と同様に通貨も独自のものを保持している。アゼルバイジャンの通貨アゼルバイジャン・マナトの紙幣は額によってそれぞれ色が異なり(10マナトと200マナトは同じ色(青))、文化、文学など各金額ごとにテーマも設定されている。5月14時点では、1マナト=76.04 円だ

Azerbaijani manat (アゼルバイジャン・マナト)

大統領・首相

大統領:イルハム・アリエフ
首相:アリ・アサドフ
 
アゼルバイジャンは、大統領と首相がそれぞれいる制度をとっている。首相は原則、大統領が選ぶことになっており、今回の場合では、イルハム・アリエフ氏がアリ・アサドフを選んだことになる。また、大統領の権限が強いアゼルバイジャンでは、首相は大統領の従属であるとされている。では、その権限の強い大統領イルハム・アリエフの得票率はどのくらいなのだろうか。調べてみると、なんと得票率は90%越えだったのだ。なぜこれほどまで人気があるのだろうか。長くなってしまうので割愛させていただくが、主な理由は、リーダーシップ安定のようだ。

イルハム・アリエフ

GDP(国内総生産)

GDP(国内総生産):54,622百万US$(88位)
一人当たりのGDP(一人当たりの国内総生産):5,398US$(100位)
 
人口や面積などもそうだったが、全体的にほとんど平均的なものが多いようだが、GDPにも同じことが言えた。GDPは88位、一人当たりのGDPも100位と平均より少し高いくらいの順位となっている。一人当たりのGDPが同じくらいのジャマイカやモルドバと同レベルの経済を持っている。

地理

周辺の国

 カスピ海の西南に面するアゼルバイジャンはそこまで多くの国に囲まれてはいない。まず、お隣さん、日本で言う韓国はアルメニアとジョージアだ。真横にあるのは、アルメニアだがジョージアもほとんど隣に位置し大差はない。この二つのこくはアゼルバイジャンと同じような、人口、面積、経済規模を持つ。そして、北側にあるのがロシアとタゲスタン共和国(ロシア)だ。そして、東の方にあるのが、上から、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンだ。また、南にはイラン、西にはトルコなどの国もある。

アゼルバイジャンの周辺の国

土地の特徴

アゼルバイジャンは、イランと同様、砂漠地帯が存在する。しかし、それはかなり限定的なものであり、中央部は山に囲まれている。川や湖はほとんどない。

地形

 土地の特徴で話した通り、アゼルバイジャンは砂漠地域も多いが森林地帯も多くあり、複数の山も存在しており、コーカサス山脈などでは険しい地形となっている。ただ、都市部は比較的平らな場所にあり影響はさほどない。西側山脈、中央は緑地帯、東側は砂漠が少し広がっている。

アゼルバイジャンの地形

土地の特色の活かし方

 先ほども話した通り、西側山脈、中央は緑地帯、東側は砂漠が少し広がっている。では、これらをどのように利用しているのだろうか。大方、予想通りだと思うが、西側は、俗にいう田舎、人口の少ない町や村があり、森林伐採などの仕事についている。中央は、肥沃な土地を利用して農業、西側は砂漠でありながらも首都のバクーなど都市部が広がっている。

資源

石油

 アゼルバイジャンにはあまり資源はないが、中東ならではの石油という大きな武器がある。今日まで石油で多くの利益を得ていた。しかし、近年はこの唯一の武器である石油が枯渇してきており、これから、アゼルバイジャンの財政は苦しくなるとの見方もある。

アゼルバイジャンの石油と天然ガスの生産量

歴史

カフカス・アルバニア王国時代

 アゼルバイジャンの先祖は、カフカス・アルバニア王国であった。ただ、それといった特徴はなく、中東の他の国と同じように商業都市が繁栄していた。

イル・ハン国 

 13世紀に入るとモンゴル帝国に編入され1258年にチンギス・ハンの孫であるフレイグ・ハンによってイル・ハン王国が建設された。ここには、モンゴル系の遊牧民が暮らしてた。

サファヴィー朝

 ただ、イル・ハン王国も長くは続かず15世紀後半に入ると力を強めたサファヴィー家が、現アゼルバイジャン地域を制圧し、サファヴィー朝を開く。サファーヴィ朝はオスマン帝国、ロシア帝国に何度も統治されそうになったが、18世紀後半まで持ち堪え続けた。

ロシア帝国とイランによる統治

 しかし、大国には敵わず18世紀にロシア帝国がカスピ海方面への侵攻を強めるようになり、19世紀に入るとイランと本格的な紛争が始まる。もちろん敵うはずもなく1813年の条約により、北部はロシアに南部はイランに占領されることになる。

独立

 ソ連崩壊により、ロシア帝国からはひとまず独立できる状況になった、アゼルバイジャン人は、イランから独立するために各地で反乱を起こした。これが功を制してソ連、イランから独立することに成功する。

国際関係

アルメニアとの関係

 周辺の国でお隣さんとして紹介したアルメニアだが、関係はかなり悪く貿易もしていない。その問題の一つが領土問題だ。この問題は1980年代のナゴルノ・カラバフ紛争で大きく話題となった。これは、アルメニアがアゼルバイジャンの西南の地域の領土を自国のものであると主張し起こした紛争だ。アルメニアによって大部分は占拠されたが、2020年の第二次戦争の停戦協定により、アゼルバイジャンはその2/3の領土を取り戻すことに成功した。ただ、現在では、一旦治ったかと思われた戦闘だが、最近少し停戦協定を移封し小規模の戦闘が行われているとの情報もある。

アゼルバイジャンの他国との関係

貿易

 資源石油でも述べたようにアゼルバイジャンは石油産業が盛んで、もちろん輸出品の一つとなる。輸出品としたは、他にも青果・ナッツ類もある。対して輸入品は、ボイラー、機械類、鉄鋼、電子機器など機械系のものが多い。石油など単価の高いももなどのおかげで、輸出額は輸入額を上回っており、黒字化に成功している。

軍事

アゼルバイジャン共和国軍

 歴史でも述べたようにさまざまな戦闘を経験してきたアゼルバイジャンだが軍事力はどのくらいなのだろう。アゼルバイジャンの軍隊はアゼルバイジャン共和国軍だ。アゼルバイジャン共和国軍は、陸軍、海軍、空軍の三軍種と国家(大統領)親衛隊から成る。また、徴兵制も採用しており、徴兵期間は、18ヶ月間(高等教育者は12ヶ月間)で、除隊後に3ヶ月間の補足訓練を受けることとなっている。ちなみにアルメニアと戦闘が最近まであったこともあり軍事費の対GNP比は5.4%とかなり高い水準にある。

アゼルバイジャン共和国軍

まとめ

 今回はアイルランドについて書いてみたが、いかがだっただろうか。改善点やアドバイスなどあればぜひコメントでお願いいたします。もちろん普通に感想でもありい難いです。また、社会について記事にしてほしい内容がありましたらぜひそちらもコメントでお待ちしています。これからも、社会について色々と記事を投稿していくのでお願いいたします。また、土水23(社会)と同時にスポーツについての記事土水23(スポーツ)も運営していますので、そちらの方もよろしくお願いします。また、Twitter も新しく開設いたしましたのでそちらの方もよろしくお願いいたします。では、また。

土水23(社会)@dosui23ss
です。

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