クラウドファンディングの今後

はじめに

前回までは様々な体型のクラウドファンディングをそれぞれ説明していきましたが、今回は今後クラウドファンディングはどのようになっていくのかを書いていければと思います。

クラウドファンディングは他人を思いやる仕組み

フィンテックはロボアドバイザーなど様々な分野がまとまった総称となりますが、その中でクラウドファンディングを最初に記事にしたかった理由が「他人を思いやる仕組み」だからです。
投資も間接的には他人に資金を提供していると思いますが、マニアックな投資信託を選ばない限り、上場企業に限られています。
また、預金することで銀行融資にも間接的に関わっていることにはなりますが、感謝されているのか状況はわかりません。
しかし、クラウドファンディングは、法人・個人の大小に関係なく資金を募集することができます。
購入型クラウドファンディングであれば簡単に資金を募集をすることができます。
資金を提供した人は資金を募集した人から直接感謝の言葉を得ることができます。
このような「あたたかな金融の仕組み」は今後大きな流れになると考えています。

現在、一部は引き締め始めましたが、世界的に金融緩和している中でお金の価値が軽くなっている状況にあります。
その昔、元禄小判の鋳造を行った時に金の含有量を減らして幕府の財政を立て直そうとしたのですが、現在も同じような状況になっていると思います。現在のお金は金の含有量のように見た目や重さで体感することはできませんが、一連の金融緩和で円の価値を意図的に下げていることには変わらないと思います。
江戸時代と違うのはインフレ(統計上)になっていないことでしょうか。。。

少し脇道にそれてしまいましたが、お金が今までになく出回っている状況にあるので、何かやりたいことがあるけど、お金が足りなくて何もできない。。。ということはなく、手を挙げればすぐに資金が集まります。
クラウドファンディングはまさに現代にマッチした仕組みであると考えています。

直接困っている人に資金を提供してリターンを得る。これは銀行にお金を預けているだけではわからない感覚だと思います。
銀行預金に比べればリスクは当然高いし、リスクに見合ったリターンもないかもしれません。
しかし、感謝される度合いは非常に高いと考えています。そのような「あたたかなリターン」もクラウドファンディングの魅力ではないでしょうか。

おわりに

現在はクラウドファンディング全体でも1000億円を超えたぐらいとまだまだ小さな市場です。
銀行に頼らない新たなお金の流れで、資金を必要としている人にとっては新たに選択肢が増えることになります。
紆余曲折は今後もあると思いますが、今後も拡大し続けていくと考えています。

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