<連載⑥>やさしいひかりをありがとう『14ひきのおつきみ』
40周年をむかえた「14ひきのシリーズ」。
刊行された順にシリーズ作品をご紹介している連載企画、第6回です。
今回は1988年に刊行された『14ひきのおつきみ』です。
おつきみの日、14ひきは手づくりのお月見台を木の上につくっています。
おだんごをおそなえしました。くりのみやどんぐりも。
まっかな夕日がしずんで、夜がやってきました。
山のむこうから、「でた、でた。」まんまるのおつきさん。
自然の恵み、やさしいひかりにありがとう。14ひきのしずかな夜です。
本作の制作にあたって、いわむらさんは「夕方の観察をした」といいます。
それは、外に出て、夕方の時間を体で感じるということ。日が暮れていく様子が描かれていますが、それは「太陽を描かずに太陽を描くこと」でした。絵本の中にもある「夜が広がっていく」ということをいわむらさん自身が強く感じたそうです。
幼いころからおつきみが大好きだったといういわむらさん。
雑木林にくらす14ひきは、おつきさまがなかなか見えないだろうから、とお月見台をつくることを思いついたそうです。木の上にのぼってスケッチをし、すてきなお月見台のシーンが描かれました。
自然とともに生きる14ひきにとって、たいせつなおつきみです。
ただいま、栃木県のいわむらかずお絵本の丘美術館では、「14ひきのシリーズ」40周年記念展開催中です。14ひきに会いにぜひお出かけください。
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=2990
また、「14ひきのシリーズ」の次に読みたい1冊をプレゼントするTwitterキャンペーンがはじまりました!こちらもぜひご参加くださいね。
https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=3012
(いわむらかずお・さく)
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<広告宣伝担当・はな>
インタビューの際、いわむらかずおさんの「夕方の観察をした」という言葉にはっとしました。毎日やってくる夕方の時間ですが、「観察」をしたことは、私自身ほとんどありませんでした。昼から夜へ、刻々と変化していく様子をきちんと体で感じる、そんな過ごし方をしたいと『14ひきのおつきみ』をあらためて読んで思いました。
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