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三度目の店舗喪失、めげずにソ連映画祭

 先月末に土星裏(ブログ)で告知した通り、『算命学余話』を公開していた自炊書籍プラットフォーム「フォークN」が運営を終了する。既に新規記事は掲載できないし、6月19日には読者による購入もできなくなる。その後しばらく閲覧だけはできるものの、8月21日には完全終了。宇宙人にとっては三度目の店舗の喪失だ。
 一度目は「パブー」であった。こちらは今も運営中かもしれぬが、数年前に一度消滅しかけて、その後経営母体が変わるという連絡が来たのでほっとしていたのも束の間、その新しい経営母体が「今後のサービスにはマイナンバーが必要」と言って来た。カードを撮影した画像をよこせというので、さすがに犯罪のニオイがして撤退した。しかし最後の一カ月の間の売上は「マイナンバーをよこさないと振り込まない」と一方的に告げられ、そのままにしてある。新手詐欺が蔓延する昨今、わざわざ自分から個人情報を手渡す愚行もあるまい。(これと前後して「DLマーケット」というプラットフォームも失った。こちらは損失は出なかったし犯罪のニオイもしなかったが、二店舗目の消失であった。)
 こういうことがあったため急ぎフォークNに引っ越したのだが、ここもだめになったか…残念だ。偶然にも去年12月から「土星の裏側note」を始めて、フォークNと並行して新規記事を公開してきたが、いまやこのnoteのみが記事の販売店舗となってしまった。まだ始めたばかりで『算命学余話』は20話くらいしか引っ越せていないのに。しかもこちらは無料のブログ記事と抱き合わせているため、『余話』だけが目当ての読者には目当ての記事が探しにくいという難点がある。フォークNには『余話』しか載せてなかったからね。皆さん、何か良い解決案があればお知らせ下さい。

 しけた話ばかりでは何なので、文化の話題をしよう。ウクライナ侵攻以降すっかり世間の悪者にされてしまったロシアだが、かの国が文化大国であることに変わりはない。一時停止していた文化交流も復活し、芸術関連の催しの案内が宇宙人の元にも届いている。6月は昔懐かしのソ連映画祭があるので紹介しよう。古い時代の優れた映画は国内外を問わず、8ミリ映画であるせいでデジタル化されないまま、世に埋もれてしまうことしばしばである。ソ連映画なんて今どきの家庭用プレーヤーではもはや再生できないし、映画館もミニシアターくらいしか上映してくれないから、こうした催しは貴重だ。今年は国民的詩人プーシキンと、飲んだくれ作曲家ムソルグスキーの生誕記念の年なので、それに合わせた作品が以下の通り上映される。二本立てで千円。安いと思う。ロシア文化で非日常を堪能下さい。

【ロシア文化フェスティバル2024 ソ連映画祭 】
◆会場:東京・浜離宮朝日ホール(小)
◆入場料:1000円(1日券/全席自由席)

(1)プーシキン生誕225周年記念映画祭
◆日時:6月13日(木) 12:30開場、13:00開演
◆上映作品:「サルタン王物語」(1966年/86分)と「ルスランとリュドミラ」(1972年/140分)

(2)ムソルグスキー生誕185周年記念オペラ映画祭
◆日時:6月21日(金) 12:30開場、13:00開演
◆上映作品:「ボリス・ゴドゥノフ」(1955年/110分)と「ホヴァンシチナ」(1959年/140分)

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