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算命学余話マガジン #R1~R10

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
¥3,900
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記事一覧

『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

¥100

『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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算命学余話 #R10「現代のトレンドに見る欺瞞」/バックナンバー

 最近アンチエイジングを批判した中年女優の発言が話題になりました。当ブログでもアンチエイジングを叫ぶ社会の浅はかさを批判してきたので、筆者としては喝采を送りたいです。どうしてアンチエイジングが浅はかなのかというと、第一に実年齢をごまかそうというそもそもの意図が嘘つきであり、不誠実であること。嘘や不誠実が幸せにつながったことなど古今東西ありません。  第二には、算命学的観点からして「停滞」に執着している行為であること。前回「算命学は陰陽五行でめぐるこの世界の気の流れを扱っている

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算命学余話 #R9「車騎星を基礎から考える」/バックナンバー

 算命学は、陰陽五行でめぐるこの世界の気の流れを扱っているため、停滞よりは対流を尊びます。停滞を意味する星としては既に述べたように貫索星と石門星がその代表で、これらの星は比和という同性の干を掛け合わせて生まれる星であるため、根本的に変化がないのがその理由です。  しかし同時に忘れてほしくないのは、これら比和から生まれた停滞の星が強星でもあることです。停滞というのは実は強い。動いているものをどこか意図した方向へ導くのはそれほど難しくはありませんが、止まっているものを動かそうとす

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算命学余話 #R8「守護神#7 乙×秋」/バックナンバー

 昔、英語ではない母国語を日本で教えているある外国人講師が、自分の研究対象が日本の宗教であると述べて自論を語った際、外来宗教である仏教には理解と関心を持っているが、日本固有の神道は取るに足らないから研究対象にならないという発言をした。キリスト教の伝統下にある文化圏出身のその人にとっては、文字に記された膨大な経典を誇る仏教は文字通り学問であるが、教典どころか神話しかない神道は学ぶには底が浅すぎ、年月をかけて真剣に取り組むような対象ではないということだった。私は思った。「底が浅い

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算命学余話 #R7「調舒星を基礎から考える」/バックナンバー

 選挙に行かない人間を非難する風潮がありますが、私はウソが嫌いなので、本当に自分たちの代表になってほしい人がいないのに無理やり誰かに投票するのはおかしいと思っています。18歳に選挙権があろうとなかろうと、「政策の成否を問わずこの人に任せる」という候補が見当たらないなら投票しなくていい、というよりしてはならないと思うのですが、皆さんは違うお考えでしょうか。  都知事選を前に珍しく投票したい候補者が現れました。当ブログでもしばしば擁護してきた上杉隆氏です。TOKYO MXの生番組

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算命学余話 #R6「十大主星の背後を見る」/バックナンバー

 先日、宇宙や生命の起源を専門とする科学者が興味深いことを述べていました。それまで講義してきた自然科学の話から突然歴史の話に飛んだと思ったら、人類が滅びる原因について論じ始めたのです。  その見解によれば、欧州文明の原型であるローマ帝国が滅んだ原因は外国によって攻められたからではなく、帝国内部の享楽が嵩じて「虚業」が蔓延したからだというのです。虚業というのは聴き慣れませんが、反対語は実業で、実業とは農業・漁業といった第一次産業や建築業、流通業、工業等のことです。つまり人間が生

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算命学余話 #R5「鳳閣星を基礎から考える」/バックナンバー

 龍高星と玉堂星のそもそも論を掲げた余話#U116と#U117は、思った以上に人気の回となりました。龍高星は調舒星と並んで算命学界におけるお騒がせ星なので読者の関心が高いのは頷けるのですが、並列させた玉堂星は一般には地味な星とされており、敢えて龍高星と比較してその類似点と相違点を際立たせたことで、知性の陰陽とは何ぞやという視点から興味を持って読んでもらえたようです。  ところで龍高星・玉堂星という知性を司る星の話は、執筆する側としても気持ちがいいです。資本主義からこっち、知

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算命学余話 #R4「モハメド・アリの守護神」/バックナンバー

 当ブログの読者は算命学を多少なりとも知っている人ばかりですが、残念なことに専門的な資料を集めて真面目に学習している人よりは、雑誌やネットに掲げられた数行の無料占いを一読して「知ったつもり」になっている人の方が多く、そうしたあやふやな聞きかじりに依拠して自らを診断してしまう剣呑な習慣が幅を利かせていることが窺い知れます。実に危険です。なぜなら鑑定ミスは確実に運勢を下げるからです。  かく言う算命学余話もそのような「浅い聞きかじり」に使われている懸念が払拭できないのですが、真面

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算命学余話 #R3「常に逆を見る」/バックナンバー

 英国が国民投票の末EU離脱を決めましたが、世間では「感情に流された」とか「どうせ残留になるだろうと思っていた人たちがよく考えもせずに離脱に投票した」とか、否定的な評価が多いようです。皆さんはどうでしょう。  私は離脱派が勝利したと聞いた時「英国民もやるじゃないか」と見直しました。理由は簡単です。これで事態に「変化」が生じるからです。算命学者としては、停滞より変化を歓迎するのは当然です。EUに残留したところで事態は何も変わりません。反移民感情やテロリスト対策、格差問題など山積

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算命学余話 #R2「庚金生まれを考える」/バックナンバー

 米国の調査によれば、交友範囲の狭い人や孤独に暮らしている人は、そうでない人と比較して老若を問わず病気の罹患率が高いそうです。人と交流することによる脳や身体への刺激といった物理的な理由から、悩み事を相談できる相手がいるという安心感といった心理的な理由まで、いろいろ挙げられるのですが、算命学の立場から言えばそんな調査結果などに依らずとも、「宿命全体を輝かすために四方の星=人間関係を活発にした方がいい」という哲理を知っていれば済むことです。  たとえ自分を剋してくる気の合わない相

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算命学余話 #R1「守護神の不在を考える」/バックナンバー

 心理学の世界に認知的不協和理論というのがあるそうです。それによれば、人間の頭は日々物事を合理的に判断するために、辻褄の合わないこと(不協和)があっても何とか整合性を見出そうとあがくようにできており、時には屁理屈をこねて、客観的に明らかに間違っていることであっても、その人の頭の中で納得を得るために敢えて黒を白と判断・主張することが往々にしてあるのだということです。  こうした偏った個人的主観が社会の客観性と著しく乖離した時に、最近流行りのストーカー犯罪などの形となって具現する

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