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算命学余話マガジン #U41~U50

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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#算命学余話

算命学余話 #U50「中殺で勇躍する危険性」/バックナンバー

 ウクライナ大統領となったポロシェンコ氏の前身が政商であることに触れて、佐藤優氏は、政商という人種は本来政財界の黒幕として活躍するものであり、政治の表舞台に出てきてしまうと却ってその影響力を弱めることになると分析しています。ノンフィクション作家の森功氏も日本国内の政商についてルポルタージュ本を出版されていますが、確かに日本においても政財界の黒幕は、顔はおろかその存在すら一般人には知られておらず、何か大きな事件でも起きなければ話題にすらなりません。だから誰も知らない所で犠牲者が

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算命学余話 #U45「調舒星中殺と龍高星中殺」/バックナンバー

 算命学余話では、前々回から2回に亘って婚姻にまつわる中殺現象を採り上げてきました。中殺現象はなにも婚姻にまつわるものばかりではなく、生活全般に現れるものではありますが、官星と魅力星については以前から繰り返し述べているように、剋し剋されることで生じる星々である関係上、恋愛・婚姻という心と運勢の奪い合いを例に現象を説明すると判りやすいことが多く、学習者の理解向上のために敢えて続けて例を挙げてみました。学習者の方には、こうした例をヒントに恋愛以外の生活全般にも応用して頂ければと思

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算命学余話 #U44「魅力星の中殺と結婚」/バックナンバー

 自分より遠い人種や顔立ちに美を感じるといえば、昔海外に暮らしていた頃に同じくらいの滞在歴の既婚・未婚の日本人女性らと話していて、どういうわけか国際結婚をする日本人女性は不美人ばかりだ、なぜだろうという議論をして大いに笑ったのを覚えている。実際国際結婚をしている方々には申し訳ないですが、その場に居合わせた全員がこの説に頷いたものです。  原因としてはやはりコーカソイドの男性にはモンゴロイドの顔はどれも同じに見え、特に不美人を選んでいるわけではなく単なる偶然であり、それはちゃん

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算命学余話 #U43「官星の中殺を考える」/バックナンバー

 最近の科学の見解によると、人間の老化というものは免疫力の低下が主たる原因だそうで、具体的には免疫細胞が正常な働きを失うことによって健康な細胞たちを誤って無駄に攻撃し、それにより病気が発生・進行するということらしい。なぜ免疫細胞が正常な働きを失うかというと、免疫細胞のある種類は人体が子供の頃に胸腺で性能を厳しく選別され、たった5%が試験をクリアし精鋭部隊として体内に放出されるのだが、胸腺という器官は成人する頃にはほとんど消滅するため成人後は補充されない。成人後の人生が長いとそ

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算命学余話 #U42「生殺局と殺局の差異」/バックナンバー

 算命学の考え方は、ある意味天邪鬼というか逆説的なものが多いです。例えば禄を司る禄存星・司禄星は共に相手を剋して奪う性質でありながら、同時に愛情深さも備えています。まるで飴と鞭です。商売というのは売り手でも買い手でも相手から奪ってばかりだと、相手を怒らせて去らせたり疲弊が嵩じて死なせたりするので、奪い続けるために生かさず殺さずの絶妙のバランスを取り続けるのが商売の秘訣です。同様に愛情もまた、飴ばかり与えると助長するし、鞭ばかりでも逆ギレされて危険を招くので、飴も鞭も塩梅よく振

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算命学余話 #U41「時代の潮流と五徳を考える」/バックナンバー

 2、3年くらい前だったと思いますが、尖閣や竹島の問題で日本はもっと強い態度で当たるべきとマスコミが煽っていた折、作家の瀬戸内寂聴がその当時の世相を「戦争礼讃が世間を圧倒していた昭和17年頃の空気に似ていてとても怖い。自分は長く生きているからそういうのが肌で判る」と語って年若い論客らを黙らせていました。老人の力はこういう時こそ発揮されます。長く生きるということはそれだけ経験を積んで知識が豊富だということなのです。  人体図において老人は頭部、方位は北、時間は過去、意味は知恵と

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