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慢性疲労症候群になってから


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寝たきりになってから1ヶ月半が経ち、ようやく念願叶って専門医のいる病院で診察を受けた。

先日は2回目の診察で、血液検査を受けることになった。

9時前に受付を済ませたが、渡された血液検査の受付番号は126番だ。採血室は広かったが、採血を受ける人でごった返している。これがお祭りの人混みなら、ちょっとは楽しい気持ちになれたかもしれないな。

適当なベンチに腰をかける。目の前には車椅子に乗った青年と、そのお母さんが立っている。青年とお母さんは2人で仲良くウォークマンのイヤホンを分け合いっこし、音楽を聴いていた。

途中、青年の耳からポロッとイヤホンが落ちてしまったのだが、気づいたお母さんが青年の耳にそっとイヤホンを戻す。もう一人お兄さんらしい青年がやってきて、イヤホンの半分がお母さんからお兄さんに手渡される。

今度はお兄さんと青年でイヤホンを分け合いっこしている。お兄さんは青年の肩を抱いて、時々顔を覗き込んでいた。

仲のいい家族をなんとなく眺めながら、いい気分になる。待ち時間に会社とごたごたしたやり取りをLINEでしなければならなかったが、それを差し置いても気持ちがいい。

採血は11本とった。今までたくさん採血をとったが、最高記録だ。

この採血は慢性疲労症候群を調べるためではなく、慢性疲労症候群以外の病気がないか調べるためのものだ。

初診の段階で、私は慢性疲労症候群と診断された。ビタミン剤などの投薬治療が始まり、2週間ちょっと経つ。
疲労感や倦怠感は抜けないが、無気力感と身体の痛みが若干和らいだ。

コロナ後に慢性疲労症候群になる人が増えているらしい。あの時コロナにならなければ…と思わなくもない。でも、なってしまったものは仕方がない。

仕事は契約更新されず、自主退職を促された。これからは今後申請する障害年金だけが頼りだ。審査が通りますように。

診断という一つの山場を越えて、新たに障害年金の申請という難所を迎える。申請がかなり大変だということだが、今の体力で乗り越えられるだろうか。
私は何級で申請できるのだろう。

人生って、何があるかわからないな。
私の闘病生活は始まったばかりだ。

次回は障害年金の申請について。
果たして無事に申請できるのか…?

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