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勝手に地方を応援!!Vol.2 福島県

皆さんこんにちは!!株式会社FromToの篠田です。
今回は「勝手に地方を応援!!」の第二弾として、福島県さんの取り組みを紹介していきたいと思います。

なんで福島県?

2011年3月11日 東日本大震災。
当時、私はまだ学生であり、ちょうど小野薬品の先輩社員との面接をしている時に地震が発生したのを覚えています。幸いにも、富山県内で面接をセッティングしてくれていたため、ほとんど震災の影響を受けることはありませんでした。それでも、面談している横で衝撃的な映像が映し出されていたのは未だに鮮明に覚えています。
あれから10年以上が経ち、FromToの一員として地方自治体の職員さんのお話を伺う中で、福島県職員さんのお話をお伺いする機会がありました。スタートアップ支援を通して産業振興による地域復興に取り組まれている、というお話を伺い、これは応援しなくては!!と。そこで、今回の勝手に応援企画の対象を福島県にさせていただきました。
震災から12年が経過し、福島県はどのような復興を遂げているのか。復興への取り組みとして、どのようなスタートアップ支援を行っているのか。とても魅力的な内容でしたので、私見も交えながらご紹介させていただきます!!

<今回の記事を作成するにあたり、改めて東日本大震災のことを調べていたところ、NHKがとても素晴らしい取り組みをされていました。上記サイト内にある「東日本大震災 定点映像アーカイブ」というコンテンツは復興の様子が映像として保存されており、感慨深い資料でした。>

福島イノベーション・コースト構想

福島イノベーション・コースト構想(通称:福島イノベ構想)とは、東日本大震災や原子力災害によって失われてしまった福島県沿岸部(通称:浜通りエリア)の産業を、最先端の技術や研究によって再生することを目指す、国家プロジェクトのことです。
福島イノベ構想では6つの重点分野「廃炉」「ロボット・ドローン」「エネルギー・環境・リサイクル」「農林水産業」「医療関係」「航空宇宙」が定められており、産業集積、教育・人材育成・交流人口拡大・情報発信などに取り組まれています。取り組みの中心的存在となっているのが、2017年7月に設立された「公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構(通称:福島イノベ機構)」であり、福島イノベ機構はR4年度では、30億円を超える予算を活用しながら、国・福島県・市町村と連携しながら力強く産業復興を推進してくれています。
情報発信にもかなり力を入れており、動画コンテンツがとても充実しています。

これらの動画を見ていると、本当に「あ、未来変わるかも」とワクワクしてきます!!

Fukushima Tech Create

福島イノベ構想の中で、スタートアップ支援の中心的な事業として取り組まれているのが「Fukushima Tech Create」です。本事業は2020年から3年連続で実施されており、「福島イノベーション創出プラットフォーム事業」として、3~4億円もの予算が組まれています。採択されたスタートアップ企業や個人は「専門事業者による伴走支援」・「イノベーション創出支援助成金」・「Fukushima Tech Createサポーター」の3つのエンジンによる充実した支援が受けられます。3つの支援の中でも、個人的に最も目を引くのは助成額_1社あたり最大1,000万円(助成率:10/10)(R3年度の場合、33社が採択され、助成額は100~500万円程度)という、イノベーション創出助成金です。助成対処となる費用項目など、詳細なご紹介はここでは割愛させていただきますが、地方自治体が提供するスタートアップ支援事業の中でも最大規模の助成額だと思います!
本事業は単年の事業になるため、恐らくR5年度も同様の事業が打ち出されると予想しています(2月21日時点では、まだR5年度の事業計画が発表されていませんでした。)。情報が開示され次第、弊社のサービス「47pass(よんななパス)」でも紹介させていただきますので、今のうちに会員登録、よろしくお願いいたします!【登録料・年会費無料です!!

さらに、「Fukushima Tech Create」は起業・創業をサポートする事業であるため、スタートアップ企業の中でも、いわゆるプレシード期~アーリー期の企業を対象とした事業となっていますが、その先には福島県が行っている「地域復興実用化開発等促進事業」という名のスタートアップ支援事業が用意されています。事業規模はなんと、約60億円!!!補助額は1社あたり最大7億円(補助率2/3~3/4)!!!まさに、異次元のサポートです。
国家プロジェクトとして、「Fukushima Tech Create」を通して浜通りエリアでの起業・創業を支援し、軌道に乗り始めた事業者に対しては、「地域復興実用化開発等促進事業」を活用してもらうことで、さらなる事業成長を促す。こういったシームレスな支援を提供することで浜通りエリアの産業振興を実現させようとしているんですね。

はじめる、から、かなえる、へ。

最後に、震災から10年が経過したことを機に、福島県のスローガンが「ふくしまから はじめよう。」から「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま」に変更されたのをご存じでしたでしょうか。
旧スローガンのコンセプトは「震災からの復興」であったのに対し、新スローガンは、復興に向けて歩んできた「これまで」、新しい未来につなげていく「これから」、県民一人ひとりの「今」の3つの要素をコンセプトに策定されたそうです。県内では「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま」のロゴがマッピングされた公用車も走っているそうです。とても目立つ姿をしているみたいなので、福島県を訪問される際には探してみてください! 運よく見つけられた方は、夢や目標が「実現する」かも!?

今回も、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
最近、FromToマガジンの中で、私のインタビュー記事も掲載していただきました!こちらも、もしよろしければ覗いていってください!

今後ともよろしくお願いいたします!


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