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ソメイヨシノだけが桜じゃないよ

あすか、シンガポールで新しいお友達ができたなんて、素敵だね!
大人になってからできる友達ってありがたいよね。
本当にご縁って不思議なものだね。

東京はソメイヨシノの桜は散ってしまったんだけど、私の家の前の八重桜は今が満開なんだ!
ソメイヨシノより濃いピンクで、花が大振りで花びらがフワフワしてて、とっても可愛いんだよ。
桜って実はいろんな種類あって、年中咲いているって話を、以前園芸屋さんを取材したときに聞いたことがある。
ソメイヨシノだけをお花見として愛でる感じも、髪の毛=黒って思い込んでる感じと、少し似てるのかもしれないね。

あすかが書いてくれた、パンテーンの駅貼りポスター、私も渋谷の駅で見たよ!
今年はなんだかこの手の広告が多いみたいで、
就活は自分らしいメイクで、とか、スニーカーでOKです、みたいな広告もよく見かける。

だけど街を歩く就活生や新入社員ぽい子たちは、みんな真っ黒いスーツに黒い髪をひっつめて、高くも低くもないパンプスを履いて、どこのブランドかわからない四角くて黒いバッグを肩にかけてる姿が目立つよ。

就職しない、っていう選択肢が私たちの頃よりもきっとずっと増えたからこそ、
そんな中でもあえて就活を選ぶ子たちは、より一層保守的な子たちになってきてるからなのかなぁ、なんてぼんやり思ってた。

最近百貨店で働いている友達に聞いて驚いたんだけど、彼女が働く百貨店の婦人服フロアのお店の人たちにアンケートを取った結果、なんと6割近くのお客さんが、パーソナルスタイリストをつけてお買い物に来ているそうなの。

その百貨店のブランドイメージとか立地にもよると思うから特殊なケースなのかもしれないけれど、すごくびっくりした。

もちろん、たまにプロの客観的な目線で服選びを楽しみたいっていうのは、確かにちょっと楽しそうだよね。
だけど、なんとなく、
自分に似合う服が分からない、選べない、でも買い物で失敗はしたくない、ダサいって思われたくない、っていう理由の方が多いのかな、とも感じた。

雑誌が提案するトレンドの型みたいなものがなくなって、よりパーソナルなサービスを求める感じは、今の時代っぽいなぁ、と思った。
でも、おしゃれに正解なんてないし、清潔感と最低限のTPOを守っていれば、
カラー診断とか誰かに正解と言われたコーディネートをするよりも、単純に自分が本能的にときめく服を着たらいいんじゃないかと、私は正直思ってる。

そういう自分の好き!とかときめく感覚がちゃんと確立している状態で、自分とセンスの合うパーソナルスタイリストの方の力をたまに借りるっていう方法はすごくポジティブでいいよね!

数年前から化粧品業界に出現した、ブルーベースorイエローベースっていう概念も私はとても苦手。
(肌のトーンが黄味系か青味系かで、似合うコスメの色が違うみたいなやつ)

私はNARSのフランソワ・ナーズさんの、
“たかがメイクなんだから、楽しもう”
っていう言葉が好きで、
メイクなんて洗えばすぐ落ちるんだし、なにより自分の顔って最大のアイデンティティのひとつだから、そんなよくわからない指標に決められてたまるか!といつも思ってる笑

とはいえ私も10年以上会社勤めをしてきたから、周りとか上司とか会社とかに合わせて、自分を押し殺すクセがついちゃって、あれ?自分のやりたいことが分からない、これってワガママ?目立ってはいけない、って思ってしまう感覚は痛いほどよく分かる。
未だについ修行したがるクセが出てきて、あーまたか、と、まだ抜け切れてない自分に苦笑いしたりもする。

あすかは最近のやりたいこと、好きなこと、夢的なことはどんな感じ?

#往復書簡 #エッセイ #コラム

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