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Rule.6 洗濯上手になる

クローゼットのミニマル化を目指して物理的に服の量が減ってきた途端、急に洗濯に興味が湧いてきました。ようやく自分の目の届く範囲の服の量になってきたというサインなのかもしれません……!

ずっと洗濯に自信がなかった

今までの私の洗濯の仕方は基本的に、洗濯物を洗濯機に入れてボタンを押すだけ。デリケートそうなものはおしゃれ着洗剤で手洗いしたり、明らかなシミや黄ばみがあるときはシミ取り用の洗剤を使ってみたりということはしていましたが、どこか決め手にかけてなんだかいつも自信なさげ。専用の漂白剤を使ってもシャツの襟元の黄ばみがきれいになったこともなければ、シミが完全に落ちたような成功体験もありませんでした。

洗濯やシミ抜きで検索するといくらでも情報が出てきますが、ここはその道のプロのやり方を学ぼうと思い、洗濯王子として有名な洗濯家の中村祐一さんと洗濯ブラザーズのyoutubeを見たり本を買って夢中で繰り返し読みました。私は今まで洗濯機任せで洗濯機の中で何が行われているのかをきちんと考えたこともなかったし、汚れが落ちる仕組みも知りませんでした。洗濯記号もよく分からないからほとんど見て見ぬふりをしていました。

(私が参考にした本①)
洗濯王子の本。洗濯記号の見方がやっと分かりました!白いものを真っ白に洗う方法やニットなどデリケート洗いの参考にしています。アイロンがけのコツなども。youtubeもとても勉強になります。

(私が参考にした本②)
洗濯ブラザーズの本。(アマゾンプライム会員ならKindle版が無料で読めます)
洗濯ブラザーズさんの「特別な洗剤を使わなくても正しく洗濯すれば十分きちんときれいに洗える」というスタンスが個人的に好きで、私は彼らの洗濯方法をベースにすることにしました。

洗濯って実はめちゃくちゃ楽しいのでは…?!


これらの本の通りに洗濯をしてみたら、ずっと取れなかった白シャツの黄ばみがすっかり取れてとにかくびっくり!白いものが真っ白に洗えるってこんなに気持ちがいいんだと一人で感動してしまいました。白シャツだけでなく他のものも、なんだかいつもよりスッキリと洗えるように。そしていろいろと考えながら洗濯をするってすごく楽しい!今まで使いこなせていなかった洗濯ブラシや各種の洗剤を自信を持って使えるようになり、すっかり洗濯の楽しさにハマってしまいました。
さらにランドリーコーナー(と言えるほどのスペースではないのですが)がなんだかお気に入りの場所に…!

自宅のランドリーコーナー。洗剤はエコストアのユーカリの香りの液体洗剤をメインに使っています。プレウォッシュスプレーと洗濯ブラシを常備しておくと手軽にプレウォッシュ処理ができるようになりました。下にかけているのは自作の平干し用ハンガーです。

私が学んだ洗濯のコツ

もちろん洗濯上手とはまだまだ言い難いですが、以前よりは自信を持って洗濯できるようになったので、私が学んで実践している洗濯のコツをいくつか整理してみたいと思います。

・洗濯物は通気性のよいカゴに入れておく

洗濯機の中に洗濯物を入れておくのはよくないというのはなんとなく知っていたのですが、なぜダメなのかというと生乾きの臭いの原因となる雑菌が発生するからだそうです。なので通気性のよいカゴに入れて、翌朝には洗うようにしています。

・汚れや汚れが付きやすい箇所は洗濯機に入れる前にプレウォッシュをしておく

シャツの襟元の黄ばみなどを見つけるとすぐに漂白しなきゃ!と思っていたのですが、洗濯機に入れる前にプレウォッシュ液を吹きかけて汚れが目立つときは洗濯ブラシでトントンと叩いて15分ほど置いてからいつも通り洗濯機で洗うと、ほとんど汚れが落ちるということを知りました。もしそれでもシミや黄ばみが気になる場合は酸素系漂白剤を使って漂白することに。

※プレウォッシュ液の作り方(by 洗濯ブラザーズ):空のスプレー容器に弱アルカリ性の液体洗剤と水を1:1で混ぜて軽く振って混ぜればできあがり。1週間以内に使い切る。

・先に水を貯めて洗剤を溶かしてから洗濯物を入れる

私は今まで、まず洗濯機に洗う物を入れ、洗濯機が重さを測ってくれるのでその水量に合わせた洗剤を入れてスタートボタンを押していました。でも実は水自体が繊維にとってかなりの刺激になるそうなのです……。なので、「まず洗濯機に水を貯める→水量に合わせた液体洗剤を入れる→洗濯機を1分くらい回して洗剤を泡立てる→泡立った水の中に洗濯物を入れる」という順番に変えました。
(白いものだけを洗うときは液体洗剤の代わりに粉末洗剤をお湯に溶かしたものを使います)

・洗濯機の設定をカスタマイズする

洗濯機の設定を変えるのがなんだか不安で、ずっとデフォルトの設定メニューを使っていましたが、改めて取扱説明書を読むと結構いろいろとカスタマイズできることが分かりました。(私は縦型の全自動洗濯機を使っています)

ちなみに今の洗濯機の水量は節水ブーム?でどうやらだいぶ少なく設定されているらしいのです。ただ、十分な水量がないときちんと洗えなくて本末転倒のようなので、水量はデフォルトよりも一段階多めにして洗濯物を入れたあとも水の量がたっぷりあるかどうかを確認するようにしています。(こぶしで洗濯物を軽く押さえたときに手首が水の中に入る余裕があるかどうかが目安だそうです by洗濯ブラザーズ)

すすぎの回数や脱水の時間も自由に設定できるので、白いものを徹底的に洗いたいときはすすぎを3回にしたり、シワになりやすいシャツは脱水時間を1分にしたりと用途に合わせてカスタマイズするようにしています。

・適切な量の洗剤とたっぷりの水量で洗い、しっかりと2回すすぐ

洗剤は多すぎても少なすぎても逆効果らしいので、洗濯機に入れるときも漂白や手洗いのときも必ずきちんと測るようにしています。また、水の量が少なかったりすすぎが足りないと汚れが十分に落ちないそうなので、そこは節水モードやすすぎ1回モードなどにはせず、たっぷりの水量&すすぎ2回に。

環境負荷のことを考えるといろんな意見があるかとは思うのですが、服をちゃんと洗えない→手放すサイクルが早くなるのも本末転倒な気がするので、洗濯をするときはしっかりと洗濯をしようと思っています。

・漂白剤に安易に頼らない

プレウォッシュのところでも書いたのですが、シミや黄ばみを見つけたらすぐに漂白剤!とならずに、まずはいつも通り洗ってみてそれでもダメだったときに酸素系漂白剤を使うことにしました。きちんと洗えばそれだけでほとんど汚れって落ちるんですね……。
ちなみに以前の私は酸素系漂白剤の「毎日のお洗濯に」というフレーズに踊らされて、よかれと思って毎日の洗濯にも入れていたのですが、酸素系漂白剤は40℃以上のお湯で使わないとほとんど効果がないそう……涙。
なので漂白するときはお湯にしっかりと溶かしてからつけ置きするようにしています。

・柔軟剤はニットなどふんわりと仕上げたいものだけに

柔軟剤はもう何年も使っていないのですが、どうやら柔軟剤はタオルや下着など吸水性を保ちたいものには逆効果らしいのです。手洗いしたニットを最後にふんわりと仕上げるために柔軟剤でコーティングするのは正しい使い方だそう。今度ニットを手洗いするときにナチュラルな香りの柔軟剤で試してみようと思います。

・干し方も工夫する

洗濯記号をまじめに見て、初めて干し方の記号があることを認識しました。(昔家庭科の授業で覚えたような気もしますが……)
平干しハンガーなんてもちろん持っていないので、100円ショップでワイヤーの網を買ってきて両サイドにパンツ用ハンガーと取り付ければ自作の平干しハンガーのできあがり!

ニットパンツなど伸びそうなものはハンガーを二つ使って重心を分散させたり、デニムはパンツハンガーを二つ使って筒状になるように干してみたり、干し方も工夫してみると案外楽しいものですね。

こんなふうにちょっとの工夫で落ちこぼれだった私の洗濯偏差値は急激にアップし、洗濯が日々の生活の楽しみの一つになりました。


非効率が一番効率的

「非効率が一番効率的」
by いつも通っているネイルサロンのネイリストさんの言葉

私が20代半ばからずっと通っているネイルサロンはとにかく施術が丁寧で、十分すぎるほどの手間と時間をかけてくれます。(もちろん仕上がりと持ちも抜群です)
毎月ネイル中にいろんなおしゃべりをするのですが、あるとき彼女が「結局、非効率が一番効率がいいんだよね」と何気なく言っていた言葉が心に残っています。

洗濯機の設定をいちいち設定し直したり洗う前にプレウォッシュ処理をしたり、干すときに工夫したりすることは、今流行りの時短やコスパの観点からはすごく効率が悪いと思います。でもできてしまった汗ジミを取るのは至難の業でクリーニングに出すとお金もかかるけれど、毎日少しずつ丁寧にケアしておけば大きなトラブルにはなりにくい。

洗濯だけではなく暮らし方や仕事の仕方など全般に、「非効率が一番効率的」という考え方は、実は当てはまるんじゃないかなと思います。



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