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ハッピーエンドのその後は...?

あすかが書いてくれたように、りぼんみたいな少女マンガと、90年代のトレンディドラマ全盛期に小中学生を過ごした私たち世代にとっては、
すべてを捧げるほどの大恋愛をしたのち結婚しなきゃいけない呪縛、みたいなものが確かにあるかもしれないな、と思ったよ。

私の女友達で、顔も可愛くて頭もよくて勉強も仕事もできて、私から見たらTHE王道っていう道を突き進んでいる友達がいて。
その子が、結婚する前は、結婚して子どもを産んだら、今まで100%だった幸せ度が150%になると思っていたけれど、実際は確かに幸せなことは増えたけど、諦めなきゃいけないことも増えて、100%のままだった、
みたいなことを言っていて、
その時の私は、そもそも自分の幸せをパーセンテージで考えるということが自分になさすぎて、びっくりして、正直その感覚全然分かんないな、と思ってしまったんだけれど、
今改めて考えると、どこかに、ずっと今よりもっと幸せであり続けなきゃいけない、あの頃見た、読んだマンガやドラマのように、っていう感覚は私たちみんなの根底にあるのかもしれないね。

ドラマもマンガも、ハッピーエンドのその後は誰も教えてくれなかったから、自分たちで作っていくしかないってことだよね。

恋愛を生きる意味にしないほうがいい。

確かにそうだよね。そして深いよ......。
私も昔は私のすべてを分かって欲しいと思っていたところがあるけれど、あるときから、まずは一人でも十分楽しく生きていて自立していて充実していて、その上で、二人でいるともっと楽しいっていう付き合い方がいいな、ということに気づいたよ。

私は長女のせいか、ギリギリまで不満とかを言わずに自分の中でため込んで、もう無理ってなって一人で結論を出してしまう、みたいなことが多くて、ダメだなぁとは思うんだけどね...、って話の筋が逸れてごめん。

とはいえ、何歳になっても、私はひとつの恋が終わると全部の景色がグレーに見えるくらい世界が変わるから、この歳になっても生きる意味にしちゃっている側面はあるのかもしれないなぁ。
周りの友達たちはみんな親になって着実にちゃんとした大人になってるのに、私は相変わらず学生時代から延々と、好き、とか会えなくて悲しい、とかやってていいのだろうか、とも思う。

自分の善をできるだけ裏切らないこと。

これはまさにそうだね。
新卒のとき、すごくびっくりしたことがあって。
他社の出版社から出ているある本が今すごく売れている、みたいな話がフロアの朝礼みたいなときに出て、ふーんって聞いてたら、
売れてるから早く似たような本を作るように、って話になってて、え?!ってなったことがあったの(あすか覚えてるかな?)。

まだピュアな新入社員だから、人の真似して何かを作って売るなんて、本当に信じられなかった。

そういう類のことがどこに転職してもやっぱり起きて(絶対達成できない架空の予算を立てて、数字上成り立たせる、とか、自社がなるべく被らないように話を持っていけとか)、嫌だなぁ、と思いつつ、少しずつ少しずつ私は鈍感力を身につけて、でもすり減っていって、
それでやっぱり私は、自分の胸に手を当てて恥ずかしくないことしかしたくない、と思って今に至る、みたいなところはある。
それでもあー、失敗したってことは日常茶飯事だけどね。

なんかでも、根拠はないけど、今ものすごい勢いで時代の価値観が変わっていて、オセロみたいに白と黒がパタパタと反転している感じはあるよね。
なんか、お金払ってるから偉い、みたいな感じももう本当に終わりにしようよと思うし。

今回は全体的にボヤきのような文章になってしまってごめん...
そんなわけで(どんなわけだ?)、私は今、どんどん新しいことがしたい気分!
そういうことを想像してワクワクしてるときって最高に楽しいよね!

あすかは最近何にワクワクしてる?

#往復書簡 #エッセイ #コラム

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