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Rule.5 小さなハンガーラックをひとつ持つ

インスタにも書いたのですが、先週、寝室に置いていた二人掛けのソファを手放しました。
社会人になって初めて一人暮らしをした私が、確か一人暮らし3年目に買ったソファ。当時はミッドセンチュリーの家具なんかが結構流行っていて、カリモク60のこのソファの程よいレトロ感に惹かれて思い切って買ったのでした。

一人暮らしの部屋に二つのソファはやっぱりいらなかった

洋服でも家具でも、なぜか気がつくとグリーンのものを買っている私。今使っているダイニングテーブルと椅子もグリーンです。意識してなかったけど、グリーンは風水的には愛の色だと知ってちょっと嬉しい。

その後新卒で入社した出版社を辞め、一旦実家に戻り、また一人暮らしを再開して、35歳のとき今のマンションの部屋を買って……という私の社会人生活の大半を一緒に過ごしたこのソファ。ずっと気に入っていたけれど、ここ4年くらいはソファとしての機能を果たしておらず、洗濯物置き場と化してました。少し前から生活全般のミニマル化を進める中で「一人暮らしなのに家にソファが二つあるってやっぱり変かも!?」と今さら気づき、手放す決心をしました。(ゴミにするのではなく、メルカリで買っていただきました)

ソファがいなくなったスペース。ずいぶんとスッキリしたけれど、どこかガランとした印象でもある。

部屋ごとに静と動の空間を分けられるように

ソファがなくなったスペースは引っ越したときのように何だかすっきり。いつもはリビングにヨガマットを敷いてやっていた朝のストレッチと瞑想も、この寝室でできるようになりました。うちは1LDKなので部屋の使い分けをするほど部屋はないのですが、何となく「寝室は静の空間、リビング&ダイニングは動の空間」と分けられるようになって、空間にメリハリが付いた気もします。

クローゼットの横に小さなラックをひとつ

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。寝室のソファを手放すことにしたもうひとつの理由は、小さなラックを置きたかったからです。(また物を増やしてるじゃん、って感じですが…笑)

どうして小さなラックを置こうと思ったかというと、スタイリストの大草直子さんの『毎朝1分で服を選べる人になる48のルール』という本に「小さなラックをひとつ買おう」という助言が書いてあり、私はこの項目にとても納得したからです。

そしてソファのスペースが空いた途端、楽天でずっと狙いを定めていた小さなハンガーラックを入手しました。今っぽいマットブラックと迷ったけれど、私の部屋的にはホワイトだなと思い、結果ホワイトにしてよかったです。
(楽天ROOMに載せてます)


マットな質感で、フレームが円柱じゃなくてスクエアなところが気に入っています。普段は服をかけずにフレームだけ置いているので、寝室に置いていていても圧迫感はありません。むしろ空間のガランとした感じがなくなって置いてよかった!

大草さんの本を読めば分かるのですが、そう、このラックは洋服を収納するためのラックではないのです…!
コーディネートを組んだりスチーマーをかけたり、着て帰ってきたコートやジャケットをクローゼットにしまう前に休ませたり、コートやニットをブラッシングする用のラック!
私は昔からいわゆる丁寧な暮らしに憧れていたので、スチームアイロンも、Kentのウールカシミヤブラシも持っていたのですが、スチームアイロンは正直イマイチ使いこなせていなかったし、Kentのブラシにいたってはほとんど使うことなくクローゼットの片隅に追いやられていました。

それがこのラックを買ったことで、スチーマーをかけたりブラッシングを楽にできるようになったのです…!(ほとんど使ってなかったスチームアイロン用のミトン型のアイロン台もついに陽の目を見ることに!)

スタイリストさんみたいに洋服をコーディネートできる…!(形だけでも)

そしてやはり、コーディネートの組みやすさが抜群に改善しました!私は仕事でこれまでスタイリストさんたちがコーディネートを組む現場に立ち会うことがたくさんあったのですが、スタイリストさんたちはコーディネートを組むとき、必ずラックを使っているのです。
ラックがひとつあれば、これとこれを組み合わせて……と頭の中が視覚的に整理できるんですよね。なんで今までこれに気づかなかったんだ!と、小さなラックの使い勝手の良さに静かに感動しています。

中高生の頃のように、服の組み合わせを考えるのが楽しくなった

中高生の頃、新しい服を買ってもらったりお小遣いで買ったときに、それを使ってこんな組み合わせもあんな組み合わせもできる!と考えるのがすごく好きだったことを思い出しました。自分の部屋の鏡の前の足元に新聞紙を敷いて、靴やバッグまで組み合わせを考えて、うまくできたらいちいち台所の母親に見せに行っていました。

いつしかそんな喜びも忘れかけていましたが、小さなラックを買ったことでその楽しさが蘇ってきました。
私がすんなりとファッション誌の編集者になれたのは、やっぱりあの頃、雑誌を隅々まで読んで鏡の前で服を取っ替え引っ替えしていた経験があったからだと思います。なので大袈裟かもしれないけれど、あの頃の好きのパワーで今なんとか食べていけている気すらしてきました。

台所の母親のようにいちいち見せにいく相手は今はいないので、着てみて気に入ったコーディネートはラックにかけて写真に撮ってストックすることにしました。このストックが地味にすごく便利で、「明日何着ようかな?」と思ったときこのストックアルバムを見ればすぐに着る服が分かるシステムに。


例えばこんな感じに。「分かればいいや」じゃなくて、できる範囲できれいに並べて写真に収めることの大切さは、プロフェッショナルなスタイリストさんたちの仕事ぶりを横で見させてもらいながら学びました。

というわけで、少しずつ「クローゼットをミニマルシックに編集する計画」は進んでいますが、まだまだ課題は山積みなので、今後もよかったらお付き合いください。

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