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Rule7. 買う前に、買う以外の方法を考える

私は大人になってから、気がつけば何か不自由を感じたとき、すぐに検索して便利なアイテムがないか探して買うという習慣が身体に染み込んでいたなぁと感じます。

ゴミ箱の内袋かけを作ってみた

今年の夏頃から、家の中でなんとなく後回しにしていたイマイチな箇所を一つずつ解消していくキャンペーンを自分の中で開催していました。例えば床に直置きしていたテレビとかトイレに生花を少し飾れたらいいなとずっと思っていたこととか延長コードがダサいなと思っていたこととか。その流れでずっと気になっていたのが、ゴミ箱でした。

キッチン以外で、私はゴミ箱をリビングと洗面所にそれぞれ1個ずつ置いています。どちらもぶんぶくというメーカーのもので、7、8年前に買ってからずっと使っています。
ぶんぶくのこのゴミ箱は高度経済成長期にオフィスなどで広く普及したものだそう。スチールの独特なツヤ感やまろやかな色味、サイズが気に入ってずっと使っていました。

ただひとつ問題は、内側にビニール袋を入れると不恰好になってしまうこと。折り返したビニール袋がどうしても表から見えてしまうのです。

それを解消するための内袋ストッパー的なゴムや袋かけといった商品も別メーカーから販売はされていました。「でも送料入れるとそこそこいい値段するなぁ、それならいっそ蓋つきのゴミ箱に買い替えようかな」と一時期ゴミ箱ばかり検索していました。

ただ、ぶんぶくのゴミ箱自体は気に入っているし、まだまだ十分使えるものを捨てることはあまり気分がよくありません。
ふと、内袋かけを自作できないかな?と思って作り方を検索していたら、私と同じような悩みを持った方がいたのです。その方のブログ記事を参考に、家に余っていたクリアファイルとテープで長年気になっていた内袋問題はあっという間に解決したのでした。

クリアファイル2枚を繋げて円柱状にして、はみ出る高さ部分をカットしただけのめちゃくちゃ簡単な工作で、長年のモヤモヤが解消されました。

そしてもうひとつ。クリアファイルを広げて繋げてカットして……という作業自体が、私にとってはめちゃくちゃ夢中になれることでした。あぁなんて楽しいんだろうと思いながら作る時間は至福のとき!大げさですが、この喜びを買い物に奪われてたまるか!とすら思いました。
そう、私は小学生のときまで工作がすごく好きだったのです。ひょんなことから自分が好きなこと、夢中になれることをまたひとつ思い出すことができました。

ポケットティッシュケースを作ってみた

家の中を整理する中で大量に出てきたのがポケットティッシュ。これはストックしておくより日常的に使ったほうがよさそうだと思い、毎日洗面台でメイクをするときにティッシュを使うので、洗面台の引き出しに入れて使おうと思いました。
そしてすぐに検索したのはおしゃれなボックス型ポケットティッシュケース。ちょっと調べるだけでインテリアにもなるセンスのいいポケットティッシュケースがざくざく出てきます。

でも私は洗面台の引き出しの中に入れて使いたいだけだから、別に見た目はどうでもよくない?と気づきました。
そこで今度はポケットティッシュケースの作り方を検索したら、やっぱり出てきました!作り方を紹介してくださっているブログが。

空になったティッシュボックスをポケットティッシュ用にDIY。ミニサイズになっただけでなんだか可愛い。


ポケットティッシュケースを作っていたときもやはり夢中で作業している自分がいました。私はなぜか頭脳労働を仕事にしてしまいましたが、本当はこうやって手を動かして工夫しながら作業しているのが合っているのかもしれません。

便利になればなるほど、自分で作る喜びは奪われているのかも

日用品も食べ物も、昔は手作りすることが当たり前だったものがどんどん商品化されて、今はお金で買う方が当たり前になっています。買うことによって作る時間が時短になるし、でき上がりのクオリティも商品の方がもちろん優れているでしょう。ただ一方で、作るというすごくクリエイティブな喜びを、買うという行為で奪われているような気もするのです。自分の手で作ることってすごく楽しいし、できあがったものへの愛着もひとしお。買うはずだったお金を他のことにも使えます。

なので40歳からは「買う前に、買う以外の方法を考える」ことを心がけていこうと思っています。


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