“ときめき”の正体
往復書簡というものをずっとやってみたくて、新卒で入社した会社の同期で、同じ編集部に配属になった戦友みたいなあすかと、「お砂糖ひとさじ」というタイトルで往復書簡を始めてみることにしました。
タイトルはあすかのアイディアで、メリーポピンズの映画の中に出てくる歌がインスピレーションの素です。
まずは私から。
———
あすか、最近話題のNetflix のこんまりさんの番組観たかな?
正直私は掃除とか整理整頓は得意な方だから、こんまりさんのことはもちろん知ってはいたけれど、本は読んだことがなかったの。
でもね、この番組を見ていてもたってもいられなくなって、気づいたら週末にゴミ袋15袋くらいを処分してた...笑
こんまりメソッドは”ときめき”が残すか手放すかの判断基準で、その考え方はすごくいいなぁって前から思ってて。
今回こんまりメソッドで改めてお片づけをしてみたら、ひとつひとつ手に取って、”これは今の自分がときめくかどうか”を判断していく作業は、自分の直感力を鍛えることになるし、今の自分がどうありたいかと徹底的に向き合うことで、部屋の片づけに限らず、人間関係や仕事にも応用できるなぁって思ったの。
“この服は今は着ないけど高かったし”とか”もしかしたらこの先必要になるかも”みたいな感情は、過去とか未来にとらわれていて、そうじゃなくて、過去でも未来でもなくて、”今”にフォーカスすることってとても大事なことだよね。
こんまりメソッドは、洋服→本→書類→小物→思い出品、の順番で片付けていくんだけど、私は服とか本はサクサク進められたんだけど、書類に手をつけるのが億劫で、ここが自分の中のコリなんだなってことに改めて気づいたよ。家の契約書やら源泉徴収票やら繰り越した通帳やら、難しそうな書類は全部まとめて引き出しに放り込んで見て見ぬふりをしていたんだけど、今回全部に目を通して、必要なものは分かりやすくファイリングしたら、驚くほど心が軽くなったよ!
それから、片づけって物を捨てることに意識が行きがちだけど、そうではなくて、何を残すかが大事で、自分の今あるものに感謝して生活することの大切さを学んだよ。新たに足すのではなくて、もう十分持っているという感覚。まあ私たち服好きだから、ときめいた服はまた買っちゃうだろうけど笑。
片づけとは物に片をつけること、とこんまりさんが書いていて(本も慌てて読んだ!)、まさにそうだなと思った。
それから、彼女が番組内で、いろんな片づけられないアメリカの家庭を訪れるんだけど、毎回お片づけを始める前に、家にご挨拶をするの。その様子が本当に神聖で、なぜか泣いてしまったくらい。
物にも感謝する、とか、水拭きして清める、とか、日本人らしくて清々しくてとてもいいなぁと思ったよ。
ときめきって言葉がいつ頃から使われてたのかも調べてみたのね(職業病だよね笑)。
そしたら、源氏物語にもときめきって言葉が出てきて、帝が光源氏のお母さんにときめいて、それで光源氏が生まれたらしい!
だから”ときめき”っていう感覚も、古くから日本人にあったものだったんだなぁって思ったり。
お片づけついでに、なんとなくベッドの横の棚の上を、特にお気に入りのきれいなものだけを集めたスペースにしたんだ。
お花とか植物とかいい香りのするオイルやルームスプレー、クリスタルなど。
朝目覚めたときにそのコーナーを見るだけで、なんだかとっても気持ちよくて、まさにお砂糖ひとさじ的なコーナーなの。大げさじゃなく、お片づけは魔法だと思った!
神社とかパワースポットに行くのもいいけど、お家をパワースポットにするってとってもいい考え方だと思うんだ。
今はいろんな引き出しを開けて、整理整頓された様子を見て一人でうっとりしてる。やばいよね!笑
あすかは最近お砂糖ひとさじ的なことは何かあるかな?
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?