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2020年のTKブーム

またしてもずいぶんと間が空いてしまってごめんね!気づいたらもう年末で、なんだか不思議な1年だったよね。
私はバタバタと仕事に終われてしまって、夜遅く家に帰ってきたら床暖房の上に寝っ転がりながらYoutubeを見て寝落ちする、っていうダメな平日を送ってるよ……。

で、YouTubeで何を観てるかというと、ユーチューバーの動画ではなくて、80年代とか90年代のテレビ番組、特に歌番組をよく観てる。なんか昔はよかった、って振り返って前に進んでない感じがしてやなんだけど、やっぱり20世紀のテレビってアナログで、ちゃんとお金がかかってて、テレビに出れる人も今よりもっとよりすぐりの人たちだったからか、純粋に面白いんだよね。

それでなぜか今改めて小室哲哉にめちゃハマってるの……笑。90年代のいわゆる小室ファミリーが流行ってた頃、私はどちらかというとちょっと斜に構えてて、それより小林武史さんのミスチルとかマイラバとか、YEN TOWN BANDとか、そっち派だったんだけど、もちろんTRFとか安室ちゃんとかglobe、篠原涼子、鈴木亜美、全部歌えるくらい刷り込まれてて、改めて聴くと歌詞もよくて、全然古い感じがしなくて。それで今はもっと遡ってTM NETWORKをたくさん聴いてる。

小室さんプロデュースの中でも華原朋美、朋ちゃんの一連のストーリーは、大人になった今考えると、とてつもないシンデレラストーリーだったんだなって思って、いろいろ掘り起こしてしまった。今じゃなかなかありえないよね。普通に二人で手をつないでテレビに映ってたりしたしね笑。
テレビに出たいってがんばってた売れないグラビアアイドルの女の子を恋人にして、歌声を聴いて、歌手デビューさせて、仕事とプライベートの境目を意識的になくしてしまって、その夢物語自体を売り出そう、って思いついた小室さんっていろんな意味ですごいなと思った。(残酷だけど)

自分と同じイニシャルに芸名を変えて、衣装はプラダとかグッチを着せて、一流のスタイリストをつけて(当時ともちゃんのスタイリングは野口強さんとかソニア・パークさんが担当していたそう)、曲を作り詞を書いて、後ろでギターを弾いて全面サポートして。改めて聴くと朋ちゃんの曲は特にいい曲が多くてびっくりしたよ。
スタイリングはミニマルなパンツスーツやシックなワンピースが多くて、顔も喋り方も雰囲気も甘い朋ちゃんの甘さを上手に引き算していて、それに朋ちゃん自身が元々持っていた育ちのよさ、天真爛漫で真っ直ぐなところが加わって、絶妙なバランスの上でとてつもなく輝いていたんだと思う。

あと、安室ちゃんは渋谷の109の前にいる女の子をイメージしていて、朋ちゃんは円山町のクラブの前に朝方しゃがんでる女の子たちをイメージしてたって何かに書いてあった。おもしろいよね。

そして恋してる女の子の眩しすぎるくらいのキラキラ感、その無敵さと不安定な脆さ、儚さが彼女の魅力だった気がする。「桃の天然水」のCMとか、めちゃくちゃ可愛かったよね。大人っぽく見えたけど、当時まだ二十歳そこそこで、こんなジェットコースターのような出来事があったら、そのあとあんな風に壊れてしまっても仕方ないよね。朋ちゃんが世に出てこれたのはもちろん小室さんのおかげなんだと思うけど、キティちゃんとか吉野家の牛丼のつゆだくとか、朋ちゃん自身のキャラクターの魅力も大きかっただろうし、なんだかんだ歌も上手で顔も抜群に可愛くてスタイルもよくて、だから同性である女の子たちの人気を集めたんだろうな。

(恋する女の子の無敵さが出てる動画)

(もうだいぶ不安定だけど、いい曲)

小室さんの栄枯盛衰っぷりは本当にクラシックの破滅的な音楽家みたいで、もろアーティストって感じだけど、、、また素敵な音楽を生み出してほしいな。

あすかは最近ハマってることあるかな??

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