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#42 分からないことを「分からない」と言うこと

私事ですが、10月から新しい会社での仕事がスタートしました!

どういう会社か?と言いますと、
会社に対して組織づくりのコンサルティングを行ったり、
会社に所属する個人に向けてリーダーシップやコミュニケーションについてのワークショップを行ったりしている会社です。

今年1月に設立され、
これまで起ち上げメンバー4人でやってこられてきたのですが、
この度ありがたいことに、社員第一号として採用していただくことになりました。

しかしながら、これまで理学療法士として体に関わることばかりを仕事にしてきた僕にとって、まったく経験したことのない分野の仕事です。
しかも、会社員として働いた経験もゼロ。

さらには、会社にとっても初の社員ということで、
すべてが手探りな状態でスタートしました。

この状況で、僕が強く意識したことは
「分からないことは悪いことではない。分からないことを見つけたときにどうするかが大事」
ということです。

はじめてだらけの今回の状況で、分からないことが出てくるのは絶対に避けられません。

でも、完璧主義で、プライドが高かった僕は、「分からない」と言うことがすごく苦手なのです。(第一話でもそんなことを書いていましたが。笑)

だからこそ、あえて強く意識して仕事に臨みました。
分からないことは分からないと上司に相談し、助言をもらうようにしました。

このように行動してみると、
「自分は何が分からないのか?」「なぜ分からないのか?」
という自分の声に自然と向き合うようになり、
結果的に「どうすれば分かるようになるのか?」と解決の方向に焦点が当たるようになりました。

そして、反対に「分からないこと=悪いこと」という良い悪いの基準を持っていると、
「分からない自分はダメ」と自分を否定することになってしまい、
本当に必要な「自分は具体的に何が分からないのか?」ということに向き合えず、
その先の「どうすれば解決できるのか?」に向かっていけないんだということに気づきました。

ここで僕は、以前隆さんが、
「会社で問題がなくなることはない。人と人が仕事をしていたら、例えば誰かが風邪をひいたり子どもが熱を出したり、問題は必ず起こるもの。だから、問題をなくそうとするのではなく、問題が起こったときにどう対処するのかを育てていくことが大事」と言っていたのを思い出しました。

たしかに、人と仕事をしていると、分からないことや解決しないといけない問題が出てくるのは仕方ないですよね。
それを、今回のように組織の人に相談できて、解決に向かっていける、
そんな人と、環境としての組織を作っていきたいなと改めて思いました!