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#11 良い悪いが存在しないワケ

前回のnoteで、
「コミュニケーションのゴールは納得解を生むことだ」ということを相手とすり合わせた上でコミュニケーションをしていると、
「自分の意見をオープンにテーブルに載せることが必要なことなんだ」と気づき、
結果的に「自分の意見に良い悪いはないと思って話せた」という変化があったことを書きました。

これに気づいたとき、隆さんが普段から言っている ”あること” がすごく腑に落ちたので、今日はそのことについて書きたいと思います。

それは、「すべての意見に ”良い悪い” はなく、”視点の違い” である」ということです。
今回も絵を使って説明してもらいました。

上の絵、Aさんは「6」だと言い、Bさんは「9」だと言っています。
客観的に見ると、2人の見ている場所が違うので、どちらかが正解でどちらかが間違っているわけではないことが分かります。

実は、すべての出来事でこれと同じことが言えるんだそうです。
たとえば、僕たちは、アンパンマンが正義の味方でバイキンマンは敵だと思っていますが、きっとバイキンマンから見ればアンパンマンは敵に見えているはずです。
同じように、2つの国が戦争をしているとき、どちらの国も「自分が正しい」と思っていて、「相手は敵だ」と思っていると思います。

本当は視点が違うだけなのに、”自分の意見が正しい” と思ってしまうと ”相手の意見が間違っている” となってしまうんですね。
こうなると自分の正しさを分かってもらうことが目的になって、納得解を生むことが難しくなってきます。

僕は、この絵を知ってから、自分の意見に良い悪いはないと思って話せるようになったことに加えて、同時に相手の意見も良い悪いなく、フラットに聞くことができるようになりました。

もちろん、好き嫌いはありますし、相手の意見に「ええ!?」と疑問を抱くことがないわけでありません。
ただ、一回呼吸して、この絵を思い出してそのたびにコミュニケーションをやり直す、ということを繰り返し行うようにするという術を手に入れました。

これまた修行の日々がはじまりそうです!