2024-25 ドルフィンズ展望

はじめに

ロスター決定!!!

これまでの3年間とは異なり、今年は半解体と言って差し支えないレベルで多くのメンバーが移籍することになった。どの選手もコアメンバーとして活躍しており、無くてはならない選手だったのでやはり悲しい…

移籍した選手の平均プレータイム
伊藤(12分)、須田(25分)、レイ(22分)、ロボ(32分)、ソアレス(22分)、スミス(18分)

https://www.bleague.jp/club_detail/?TeamID=729

しかしBリーグの夏は別れだけでなく出会いの季節でもある!(?)。新加入選手もトップクラスを集めたGMの手腕は流石。開幕がすごく楽しみなチームになったと思う。今年の編成のポジティブ、ネガティブポイントを去年と比較する観点で書いていく。

プレシーズンマッチ見たうえで開幕前に書き直すかも。




ポジティブポイント

クリエイト

昨季はクリエイトできる選手が少なく、オフェンスが停滞する時間が多かった。それ故に余計なパスが増えてターンオーバーが増えていた面もある(リーグ1位)。

昨シーズン、すごく客観的に自分がドルフィンズを見ているときに、やっぱりクリエイトの部分、特にウイングプレーヤーがなかなかクリエイトに苦しんでいたんじゃないかなというのはすごく見て取れたので、その部分は自分がすごく補える部分だと思います。

今村のインタビューより
https://bballnews2for1.jp/?p=24827

今年は今村、メイの2人からクリエイト(この二人のピックはかなり強そう)して起点が増えるので総合的なオフェンス力は向上すると思う。
 

ペイントアタック

メイ、今村、加藤のペイントアタックやキックアウトは大きな強みの一つになる。また、チータム、マーフィーのカットインからの得点も期待できると思う。基本的には3ポイントが得点の中心になることは変わらないが、リム付近の得点パターンが増えることは心強い。

特に昨季はリム、ペリメーター付近の成功率が直近3年間でワースト(約3%低下)だったので改善したい。 

そうした変更もあって今年はもっと機動力を持たせ、ペリメーターからのシュートももっとよく決めていきたいと考えています。

昨季開幕時のデニスHCのインタビューより
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/2023081800003-spnavi?p=2

 

トランジション

昨年に引き続き、トランジションはリーグトップクラスの強さになると思う。何よりメイ、チータムの2人がリバウンドから自分でプッシュできるのは大きな強み。昨年のPACE(平均ポゼッション数)をさらに上回るようなスタイルを見てみたい。

来季の中地区はPACEが低いチームが多いので、対戦相手はやりにくいはず…
 

ディフェンス

アウトサイドのディフェンスは去年と同じ強度を維持できそう。新加入の今村、加藤、マーフィー、チータムはいずれもフィジカル、アジリティともに十分に備えているので幅広いタイプを守ることができる。(メイはまぁまぁまぁ)
ただ、デニスHCの複雑なDFシステムの適応には多少時間がかかる可能性は高い。昨季も外国籍2人が変わった影響で序盤はDFが大変なことになってたからな…
 

成長性

須田(32)、レイ(31)、伊藤(29)から今村(29)、マーフィー(26)、加藤(25)にグッと若返った。3選手とも伸びしろが有り余っている選手なので今シーズンの成長が非常に楽しみ。今後の日本代表も狙えるメンバーだと思うので期待したい。
中堅選手が増えてきたチームにとって良い刺激になり、興行面を考えても来年のIGアリーナ開幕に向けて良いポイントだと思う。
 

ネガティブポイント

スリーポイント

昨季のドルフィンズは3Pt成功率は36.8%(リーグ2位)と大きな武器にしていたが、それを支えてきた昨季のシューターがほとんど抜けてしまった
%3PMで見ると、須田(22.4%)、ロボ(12.4%)、レイ(11.1%)、ソアレス(8.5%)
単純計算でチームの54.4%のスリーポイントが減ったことになる。

%3PM:そのプレイヤーの3Pシュートの成功数が、チームの3Pシュートの成功数に占める割合

https://www.bleague.jp/club_detail/?TeamID=729

とはいえ前述したペイントアタックからのパターンが増えれば、自ずと佐藤や中務がスポットシューターとして活躍できる場面が増えると思う。
あとは齋藤が外し方を忘れ続けてくれれば完璧
 

リーダーシップとインテンシティ

これまでは須田とレイの二人がリーダーシップやインテンシティの象徴的な存在だった。チームが下向いたときに勢いを与えられる選手は貴重だった…
今季はキャプテンの中東はもちろん、佐藤や今村にもその役割を担ってくれることを期待したい。
 

インサイド

外国籍3人のサイズは203,203,208cmと大きくない上にリムプロテクトが強いタイプかと言われると難しい。昨季は超重量級のスミスが出ている時間帯は常にインサイドで有利が取れていたので差を感じるかもしれない。
特にディフェンスでは重量級(クーリー、ガードナーなど)に単独で対応することは難しいので、周囲がカバーしながら守ることになると思う。
オフェンスはチータムもメイもリム付近での得点パターンが多いのでそんなに心配していない。
 

ゲームコントロール

卓越したハンドリングで安定したゲームコントロールができる伊藤の存在は大きかった。坂本と加藤は経験面で若干の不安はあるが、両者ともポテンシャルの塊なので飛躍するチャンスであることは間違いない。積極的にコミュニケーションを取れるタイプなのでガンガン試合を動かして欲しい。
また、中東や今村がサブハンドラーとしてサポートすることを期待したい。

昨季のドルフィンズはクロージングの面で苦労していたのでその点も改善したい。
 

帰化アジア枠

結果が出なかったとき、一番ツッコまれる部分だと思う。現ロスターに不満はないが、採用しなかった理由が予算以外に思い当たらない。それぐらいにBリーグにおいて帰化アジア枠は重要な存在だと感じる。特に帰化ビッグマンは戦術面だけでなく、外国籍に怪我人が出た時にも強い。

ただし、ドルフィンズのウイング陣はいずれも高さがあり、幅広いポジションを守れるのでON3の相手にも対応できる。また、菊池と張本のPF陣も確実に仕事をしてくれる2人である。今季もデニスHCならクレイジーなON1戦術を駆使してプレータイムを上手く管理してくれると思う。
 

総評

もちろん中地区・CS優勝を狙うのは前提として、今季はこれまでの3年間の良い部分を継承しつつ、新たなチームのスタイルを構築する年になると思う。
新加入のメンバーが多いことから、シーズン序盤は強豪相手にはかなり苦戦しそう。特に同地区のA東京や三河は去年と編成がほぼ変わらないので厳しい戦いになるんじゃないかな…

当然ながらチームの完成度としては昨年の方が上だが、裏を返せば年間を通して成長や変化を楽しめるチームだと思う!特にオフェンスの速度や爆発力は去年を上回るはず!
とにかく9/7のセントラルカップ観戦が楽しみで仕方ない!!!!!

次回は中地区順位予想の予定です!
 

新加入選手の予習記事はこちら!


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