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エタっていた作品とエタらせた作品を書いていたことがありました

昔、物語を書いていたことがあります。
書くのが好きというより何気なく書いた詩が身内で受けて調子に乗っていた期間がありました。
今思うと恥ずかしい経験ですがおかげで一つの仮説として学んだことがあります。

長編を書く時は情熱がある時に纏めて書く

はい。
これが今も出来ていないからエタらせていた作品が数多くありました。
昔は十章や七章と筆が乗ってなんとか完結させましたがブックマークは着くものの思っていた物語と違ってやる気が無くなったことがあります。
長編は書いていて楽しいですし短編では出来ないキャラクターの分担や掘り下げ、各話への引きが出来ますが私の場合はペース配分が酷かった上に(そのシリーズの中では)明るめの単発エピソードが無いと読んでもらえないことがありました。
当時ハマっていた趣味があって、その要素を加えてみたら
「他の話はついていけないけどコメディ回あったから読めた。」

と言われたことがあります。
シリアスが売りでしたが人によっては評価されませんでした。
また、物語を書くよりもモチベーション維持が一番きついですし、過去のモチベーションを取り戻そうという気概では何を書いてもしんどいだけでした。

読み手と書き手は違う

勉強の為、適当に購入した本がありました。
結構年配の方のようで久しぶりに普通の本が読めるとあらすじを見ていたら大まかな流れは

・普通に生きていく内に自分の破天荒さに気付く
・異性への愛に逃避していく
・地球の為に活動していく

とまだ読めていませんが

「最近のアラフィフ以上の作者が書いた物語なんだ」

以上の感想が出なくて他の本を読もうかなと思ってしまいました。
別にクオリティがどうとか作者がどうという話ではなく自分の場合はあらすじから物語が破天荒でも普通にも感じなくてただの文学以上の感想が浮かばなくてスルーしていたんですよね。
自分には合わなくて書くとしても参考にもならなそうと判断したわけです。
(※自分の話も相手によっては合わないと思われたのかも知れません)

最初は気になるあらすじにし、読者を引き付けたのにいざ長編として書こうとすると意外と思う展開に出来なくて最初の段階で読者もブクマもついていないとアイデアが違うのかなと考えたりもする。
ここは早く続きを書いて置けばよかったと後悔しました。
少なくともマウントになってしまいますがあらすじとしては参考として買った本に勝っている気がする!
けれどプロはそのあらすじが自分にとって普遍でもちゃんと土台があるので如何に自分が自惚れていたのか気付かされました。
マウントの代償。

夜に文章を読み、朝昼に書く

短編小説でも積み重なればなんとやら。
長編を書く練習として他の小説を読んで短編を書くことを続ける事。
継続力に勝るものなし。

残酷な話でイラストや絵の話になりますが、苦労や予算をかけて書いた絵も上手いだけだと見られるだけで終わりです。
一枚絵はすぐに消費されて終わり。
今はクオリティが高い絵は多いです。
人の為に割いた料理は消費される側からは淡白に処理されます。
書き手の競走とは別に消費者は忙しいので短いコンテンツを好まれるらしいのです。
自分も最近三十分アニメを見る時がきつくなり、新しいアニメを見る時に苦労します。
更に字ともなるとあらすじや最初に取っ掛りがなければ最後まで見られる事はない。
そして書籍化されるものは長編未完結が多い。

競争をやめて

現実での生活変化やモチベーションの振れ幅や趣味の多様化で書く側も常に選択を迫られています。

「短編書きたいな。でもつまらない話自分は書くんだよね。」

「性癖が出るものは規約厳しいからやめておこうか?でもそこを上手く書きたいんだよね。」

「どうしてもこの気持ちを伝えたい!けど詩的な導入じゃふーんで終わるんだよねえ!」

と自分で納得していても他者から納得されていても短編ですら難しいのに長編でエタっていてはそりゃあ印象が悪い。
けど別に誰かが物語を完結させなくても自分の命には関係ないから他を探すというのがありがちなこと。

けれど『倫理観が無い』と駄々をこねる倫理観のない暴言感想ブログとエタっているけど序盤の導入から引き込まれて優しい口調のキャラクターが様々な苦労をしている作品を生み出しているアカウントとどっちが生産的か。
いや応援できるのか?

これは割と答え出てませんか?
そうして私は自分だけの物語を書く為に他者評価を捨てました。
これからはちゃんといろんな作品を読んで、自分の話を纏める。
答えになっていなくて趣旨が逸れましたが、短編小説から書いても面白さは人によって左右されるので無理なく自分の好きなジャンルを書けれたらいいなとは思います。
読書が好きだったから書いていたという初心にもどって色々やってみたいです。
詩も俳句も味がありますから。

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