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周期で読み解く世界の未来@高城剛氏

水野和夫氏は金利を見れば覇権国家の歴史がわかると言いました。
実際、その通りでした。
今回は高城剛氏の「今まで起きたこと、これから起こること」を参考にして、主に他の覇権国家の交代を見ていきたいと思います。


水野和夫氏の覇権国家の流れ(おさらい)

ジェノバ
↓ スペイン・オランダに金貸し(商業⇨金融にシフト)
オランダ
↓ 東インド会社に投資⇨イギリスに投資
イギリス
↓ 産業革命⇨バブル崩壊
アメリカ
↓ 金利が下がって、利潤率の高い中国へ?
  金融に走って、リーマンショックをもたらす
中国?

但し、中国は覇権国家になり得ない。
次の覇権国家は資本主義に変わる新しいシステムを構築した国だと言います。

風水 180年周期

風水の3元九運というものがある(下図参照)。
1運が20年。
20年×3回で1元(60年)
それを3回で180年

だ。
直近の第1運は1864年に始まったらしい。

この1864年頃に起こった事象というと
・1861年 アメリカ南北戦争 イタリア独立戦争
・1864年 ドイツ統一戦争
・1867年 カナダ独立
・1868年 明治維新
・1870年 フランスが帝政から共和制に

そして今、最後の9運に入った。
おそらく今後20年で大きく変わることが予想される。

※前回の第1運周辺で大きく変わったから。

80年周期説

政治循環論

初めて歴史上「周期」を唱えたのは古代ギリシャのポリュビウスだ。
彼の著書「歴史」は政治体制は循環していると言った。
①君主制
②暴君登場で独裁
③貴族制
④寡頭制
⑤民主制
⑥衆愚政治
⑦(=①)強いリーダーが出て君主制に

4サイクル

マイケル・ホップは「困難な時代は強い人間を生み、強い人間は良い時代を生み、良い時代は弱い人間を生み、弱い人間は困難な時代を生む」という4サイクルを提唱した。

制度的サイクル

ジョージ・フリードマンは制度サイクルを表した。
フリードマンによるとアメリカは2025年から新しいサイクルに入る。

確かに大統領選挙に重なっている。
こちらも来年の話。
上記の風水ともタイミングがあってます。

なぜ歴史は20年×4の80年周期で巡り巡るのか

前回の危機を記憶していない世代がリーダーとなり、毎回危機へと突き進む。人間や社会は学習しているように見えて、根源的な欲求は変わることなくおおよその寿命は決まっていることから自分の体験していない同じ過ちを何度も繰り返す

ハウ氏インタビュー

50年(100年)周期説

制度的サイクルを唱えたフリードマンは50年周期の社会経済的サイクルも存在すると言う。

コンドラチェフの波

フリードマンはアメリカ50年周期について詳しく述べていないが、コンドラツェフの波という循環が関係しているようだ。
第1波:産業革命 紡績機や蒸気機関
第2波:鉄道建設 鉄鋼
第3波:自動車産業 電気・化学
第4波:エレクトロニクス・原子力・航空宇宙
第5波:デジタル・バイオテクロノジー

100年の覇権サイクル

ウォーラーステインはコンドラツェフ周期を2つ合わせた100年周期の「覇権サイクル」を論じた。
さらにシャルル・シミアンはそれを上昇期と下降期に分けた。
下降局面では大きな戦争が発生するのがわかる。

モデルスキー理論

モデルスキーによると覇権国家の流れは
ポルトガル(1494〜1581年)
オランダ(1581年〜1688年)
第1次イギリス(1688〜1792年)
第2次イギリス(1792〜1914年)
アメリカ(1914年〜XXXX年)
となっている。
この4カ国が主だった期間で世界の主力戦艦の50%以上を持っていたようだ。
今は「分散化」の時代を終え、大戦の時代になるとモデルスキーはいう。
但し、バックス・コントンティス(共同覇権による平和)の可能性にも言及している。

文明法則史学(800年周期)

こちらはざっくり東西に分けて、東西文明のグラフが逆位相になるという論だ。
BC2800〜BC2000年 揚子江文明・インダス文明
BC2000〜BC1200年 エーゲ海文明・エジプト文明
BC1200〜BC400年  東の時代(孔子・孟子・仏陀など)
BC400〜AD400年   ローマ帝国
AD400〜AD1200年  ペルシア・唐
AD1200〜AD2000年 ルネサンス・大航海・産業革命・資本主義
AD2000〜        東の時代になっている、、、はず

個人的にはざっくりしすぎな気が。。。
※モンゴル帝国やオスマントルコの無視が気になります。。。
個人的には中央アジア(中東含む)の凄さの凄さを語らないと世界史はわかりえないと思ってます。

覇権国家250年説

レイ・ダリオが発見した原則が「重要な国家の存続期間は250年」「経済・政治の周期は50〜100年」だ。
彼はそれを3段階で語る。
●第1段階
新しい秩序が作られ、平和と繁栄は訪れる。
そして社会の生産性は高まるが一方でこのまま繁栄が続くと期待し、投機に奔走する。
●第2段階
しばらく繁栄は続く。そこで生じるのが借金が膨れ上がってバブル化と貧富の拡大。
そしてバブルの崩壊(前半生の終わり、後半生の始まり)
経済はクラッシュ状態にまり、大量の紙幣を刷って経済を維持しようとするが失敗する。
●第3段階
革命と戦争が起きて社会の構造が変わる。新たな富の再分配が生まれる。

レイダリオの覇権国家観
オランダ
第1段階 1550〜1609年
第2段階 17世紀前半
第3段階 英蘭戦争(1674年)〜1713年頃?

アメリカは1776年に独立宣言したので、2026年に250年サイクルが終焉する。とする。
また通貨でも語ります。(この辺りは水野和夫氏の金利の関係と近いです)

個人的には覇権国家ではないですが、ズバリ江戸幕府が当てはまるなと。
260年ですし。
最初は元禄バブルまでがまさに第1段階
第2段階の紙幣発行に関しては江戸時代は米本位制でしたので
収穫増に勤しむことと同意ですね。
そして戊辰戦争と。

政治が50年で変わるというのは
老中の政治から側用人を用いた直接政治にも的中します。
元禄バブルに関してはこちらを

まとめ

結果をまとめると
●東洋思想
・2040年頃に新秩序
・今が180年周期の最後の20年である。

●西洋の研究者
・アメリカの覇権国家の終焉は2024〜2026年と推定

個人的な予測

2024〜2025 米ドル崩壊(基軸通貨の地位を失う)
          仮でEUROが基軸通貨に
          基軸通貨対抗戦
2040年頃    資本主義に変わる新たな思想が誕生
          その思想を築いた国が覇権国家に

と予想します。


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