キリスト教近代化理論と日本
憲法、民主主義、市場経済、科学技術、文化芸術があれば近代化ができるそうです。
その仕組みとして憲法があれば国家の範囲が決まり、国民や国土が決まる。
そしてその中に民主主義以下の4つがあり、5つ揃うとネイションになる。
そしてネイションが形成されると近代化ができる。というのがキリスト教の世界における定義らしい。
しかし、キリスト教ではない国が近代化を成し遂げた。
そう日本である。
日本が近代化できた理由として語られているのは
・藩があって、各藩が立法権を持っていたため、憲法に近いものがあった
・藩の世界を超えて大阪で米市場があったため市場経済に慣れていた
ことが大きいらしい。
文化芸術はそれなりにレベルが高く、科学技術は西洋に比べて低いけどそこそこ。
キリスト教国のいう5点セットに近いものがなんとなくできてしまったそうだ。
ちなみにイスラム世界では政治に立法権がないから近代化できなかったようだ。
しかし、近代化してからの日本は50〜60年で機能不全に陥った。
憲法下にあるはずの軍が暴走したり、皇国史観により文化芸術は低迷した。
そして敗戦。
そしてキリスト教国であるアメリカがやったことが近代化のやり直しである。
・憲法を作り変える
・財閥を解体し、市場経済を作り直す
そして再び近代化された国としてチューンナップされたわけだ。
しかし、明治維新から50〜60年でガタガタになった近代化は、戦後のチューンナップも50〜60年でガタガタになった。
そして前回はアメリカがチューンナップしてくれたが、今回は誰もしてくれない。
そしてこの5点セットはあくまでキリスト教国の近代化の理論であり、日本の理論ではない。
基本的には5点セットが全て受け売り。よくわかっていない。自分たちで作ったものではない。
キリスト教の近代化理論を借りているうちは、日本の再生復活はうまくいかないようです。
日本独自の哲学を持って日本独自の近代化理論をまとめないといけないですが、そんなことをできる未来がやってくるのかどうか…
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