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幻想

どこかに大きな宇宙がある。

ここにひとつの星がいる。

そこに生まれた生き物がある。

それはただそこに存在するだけで、何一つとして意味は持たない。

つまり、今私達が見ている世界は、全て誰かの『幻想』なんだ。

もちろん、神様だって誰かの伝えた『幻想』だ。

ヒトはきっと頭が良いから、
意味の無いものは大嫌いだ。

何の意味すら持たない世界に
何かの意味を求めて生きたい。

何の意味すら持たない世界で
何の意味もない価値に従う。

それが自分で生み出した意味でなくても同じだ。

いくらそれが苦しくたって
いくらそれが辛くたって

これをやらなきゃ。
あれをやらなきゃ。
してあげなきゃ。
してもらわなきゃ。


そればっかりだ。

しかし、それは小さな見返りを期待しての行為。
小さくてもいい、意味が欲しいから何かに期待してしまう。

きっと皆、心の深いどこかでは気付いているはずだ。
だから何者にも意味を与えてもらえない時(苦しい時)、どうしても考えてしまう。


自分の生きる意味ってなんだろう。


私が思う答えはこうだ。

本来生きる意味なんかどこにもない。

死ぬ意味だってどこにもない。

値段や情にも価値なんか一つもない。

価値があるモノなんか何もない。

それでも楽しく生きていたいなら、
自分で自分だけの意味や価値を作り出すしか方法はない。


もし生きる意味に苦しんだのなら、一度残酷な現実と向き合ってみるのがいい。


こんなに自分を苦しめる行為には何の意味すら一つも持たない。




やっていること全てを、「意味はないもの」として原点に帰る。

すれば必ず、『幻想』を抱いて生きてきたヒトは、こんなリアルに絶望するだろう。

しかし、絶望したままではいけない。

なぜならヒトは意味を失えば、生きているだけの脱け殻になるから。


もし、絶望から抜け出せないなら、「楽しい」「嬉しい」と全力で感じにいくのがいいだろう。

そしたらいずれ、自分だけの世界が見えてくるはずだ。

愛のある人間なら、自分の世界を愛してくれるヒトに出会えたりもするだろう。


一度誰かの定めた価値に従って生きて
つまらないと感じたのなら、

「楽しい」と感じる人生に
自分で意味を持たせればいい。

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