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なんだ。淋しくないんだ。つまんない。

 泥棒猫です。

 ここ最近、仕事で煮詰まると、途端に情緒不安定になる。帰宅途中、涙ぐんだり。朝からお風呂で泣いたり。

 これは更年期障害ではなかろうか。

 

 それもあるかもしれないけど、今日指摘されたことを考えてみた。

 私は、彼が海外に行ってしまってから、本当に本当に淋しいんだろう。それをずっと我慢してるんだろう。手を繋いだり抱きしめたり、頭や背中をなでてもらったり。そんなことがないということに。

 実際、そうだ。私は淋しい。

 横に彼がいないことに。

 直接会えないことに。

 体温を感じないことに。


 さっき、彼にそのことを伝えたら、なんか適当にあしらわれたように感じた。

 そして、あなたは淋しくないの?と聞いたら

「俺は一人なの慣れてるというか。ほら。大学、院の6年間も独り暮らしだったし、単身赴任も経験したし。」

「それとこっちに、単身赴任の邦人で親しい仲間も沢山できたのもすごく大きい。」

 だって。


 ふーん。

「そこは、俺も淋しいよ、と言ってよ。ウソでもさー」

 って言ったら笑ってた。


 なんだ。

 淋しくないんだ。

 つまんないの。


 今年も夏は終わる。

  いつまでも暑いけど、夏は終わろうとしてるのがわかる。


 夏の終わりは、とても淋しい。

 それが私だけ、ってゆうのがますます淋しい。


 人は、誰かと一緒にいたときの楽しさを知ると、淋しさを知るんだね。当たり前だけど。今更だけど。

 だからこの淋しさも、しっかりと覚えておこう。いつか(ほんとにいつになるんだろう)渡航しあえるようになるときまで。

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泥棒猫/ing ing ing
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