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架空書籍紹介(78冊目~84冊目)

78冊目「創作ノンフィクション集」

創作であるから、この本で書かれた人々の凄絶な体験談などは、実在しない人物の話である。気に病む必要もないし、このような事を許した社会に憤りを感じる必要もない。中には「創作だったことにしたい」事例も混ざっているが、どれとは公開されていない。

79冊目「一家団欒のおともに~楽しい替え歌集~」

替え歌で脳トレ、替え歌で一家団欒、替え歌で音育、言語教育! と過剰に替え歌の効用を説く一冊。替え歌の例として、著者とその息子さんによる替え歌の歌詞が収録されている。ほぼ下ネタのために黒塗りされており、歌詞の九割が読めない。

※二日間ほど息子と替え歌合戦が流行った時に書いたもの。実際に掲載できる歌詞ではない。

80冊目「生成画像付き短歌集」

短歌のイメージから生成した画像、及び生成画像から着想を得て書かれた短歌の両方からなる歌集。たとえば「まわろうかまわるのやめよか墓の裏故人がそこにいるかもしれず」という短歌に、墓の裏で包丁を構えて待機している故人の生成画像が添えられている。

※このあたりからXで生成画像つき短歌をポストし始めた。「百人一首のイメージ画像を生成」企画もその流れ。

81冊目「我が家のアニメ会議」

食事時にアニメを観る習慣のある家での「次に何のアニメを観るか会議」の変遷の様子。今観ているアニメの関連作品を、ふんわりとプレゼンする父に対し、既に数話視聴して事前準備をしている娘。最終決定権を持つ息子の心を動かすまでの様子が記されている。

※我が家で実際に行われていたこと。これを機に恋愛小説集「ハイキューvsサイボーグ」は書かれた。

82冊目「壊れなかった部品集」

長年使用された機械の、最後まで壊れなかった部品を撮った写真集。機械の重要な部品は、使用寿命が尽きると壊れるが、地味な部品では半永久的に使用可能な物もある。目立たぬ不死者ともいえる。それらを集めたオブジェを作成した所、勝手に動き出したという。

83冊目「エイとビート」

少年ビートはリズムよく海を泳いでいるうちに、自らのクロールで8ビートを刻むことを覚えた。ビートの刻むビートに合わせてエイがビートの近くを泳ぐようになった。エイとビートは8ビートを刻みながら泳ぎ続けた。少年とエイが海でロックの王様となるまでの物語。

84冊目「AIによる百人一首イメージ画像集」

百人一首をそのままAIに示して「この歌のイメージ画像を描いて」と指示してできた生成画像集。歌の世界を見事に描いたものもあれば、おかしいものもある。そのずれも含めて楽しむ画像集。表紙は意図的に指示された百人の体に首一つの妖怪画像。

※「一つの首に百人の体のついた百人一首という妖怪」はうまく描いてくれなかった。


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