文芸部の出てくる小説紹介#シロクマ文芸部
文芸部の出てくる小説を紹介してみる。
佐川恭一「サークルクラッシャー麻紀」
作者の母校、京都大学の文芸サークルをモデルにして、そこに現れるサークルクラッシャーの美女「麻紀」がいかにサークルをクラッシュさせていったか、という話。作者はその後「シン・サークルクラッシャー麻紀」で今作をグレードアップさせた。
転職時、明日が面接だという日に佐川恭一の電子書籍を三冊読むという暴挙に出た思い出。今の私がいるのは佐川恭一氏のおかげかもしれない。
ちなみに「公募王」佐川恭一は、様々な文学賞を受賞して、文芸誌に連載を獲得しながらも公募を止めなかったので、自身の連載と「第◯次選考通過:佐川恭一」という一文が同じ号に掲載されるといった怪奇現象を引き起こした人物。とうとう「あなたはもはや新人とは呼べない」と各新人賞から締め出しを食らってしまった。
「文豪中学生日記」小手鞠るい
中学校の文芸部の部長であるハルキ、ネットでも詩を投稿してみたが、返ってきたのは賞賛だけではなく……。文章を書くことの喜びだけではなく、痛み、危険性といったものも書かれている。
学生時代に創作に目覚めて、文芸部に入っていたらどうなっていただろう。仲間や作品が増えて、今とは違った自分になっていたのだろうか。逆に嫌気が差して創作を止めていた可能性だってある。
三作くらい紹介しようと思ったものの特に思いつかなった。ふと「けいおん」のノリで文芸部を書いたらどうなるだろうと思って、昔書いたことがあったことを思い出す。
「ぶんげいっ」(文芸部活動記録小説) 泥辺五郎
読み返してみると、作家志望の少年が、文芸部の部室の前で出会ったキックボクシング部の特待生である少女と出会い、最終的にはメキシコで麻薬カルテル撲滅運動をしていた。13年前の作品。
今回のお題では、ちゃんとした文芸部小説を書いてみようと思いつつ、今回はここまで。