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架空書籍紹介(43冊目~49冊目)

Xで一日一冊ポストしている「架空書籍紹介」シリーズの一週間ごとのまとめです。本のイメージ画像は全てAIによる生成物です。note創作大賞2024のオールカテゴリ部門に参加してみることにしました。

43冊目「メタル文章論」

文章を具体的に書くための実践練習本。多様な実例を収録。
×あの時聴いたデスメタル。
〇世紀末が終わる瞬間に二人で聴いたナパーム・デス。
×僕はギターが好き。
〇僕はト二ー・アイオミ、坂本慎太郎、和嶋真治の愛用するギブソンSGが好き。


※メタル以外の例もあり。


44冊目「前進」

ある朝ザムザが目覚めると、巨大な毒虫に変身していた。しかし会社に行かなければならなかった。彼は増えた足を動かすのに苦労しながらも前へ進んだ。途中で通行人に悲鳴をあげられた。リンゴを投げつけられた。新種の殺虫剤のプレゼンがある日だった。前へ。ひたすらに前へ。

※カフカ「変身」のパロディ


45冊目「風呂」

山の上に新しくできた銭湯「カフカ」にたどり着けないでいる。入り組んだ道をいくら歩いても山頂にたどり着けない。出会った人に道を尋ねてもでたらめを教えられる。風呂に入れないまま月日が流れていく。雨で汚れを落とそうとしても、雨は常に私の手前でやんでしまうのだ。


※カフカ「城」のパロディ
※これを原案にしてシロクマ文芸部「風呂迷宮・風呂空間」を書く。


46冊目「ジロ」

南極に置き去りにした犬のうち、タロとジロの生存が確認された。タロは保護できたが、ジロは姿は見えども近寄っていくと遠ざかる。その繰り返しにより、ジロは南極隊員が集団で見ている幻覚だと推測された。しかし餌を置くと食べにくる。ジロに触れるまでの長い永い物語。

※同じくカフカ「城」のパロディ


47冊目「妖怪による田植え論」

農業用重機などのなかった時代、どうやって大規模な農作を実現させていたかを、「かつて人類は妖怪しており、妖怪たちを使役して農耕作業をしていた」と唱える著者による論考集。信憑性はともかく、著者自身による妖怪と楽しそうに農作業をするイラストが人気。

※こちらは趣味のクリーチャー画像生成から生まれた一枚の絵を気に入り、初の「生成画像から文章」という逆輸入パターン。

48冊目「覆面作家座談会奇談」

プロアマ問わず、覆面作家を集めた座談会を開いた結果、半数が人ではなかった。「人のままでは書ける量に限界がある」と機械化した作家、小説が好きで宇宙から帰化した作家など。作品に触れた読者なら周知の事実ばかりだったので、あまり話題にはならなかった。



49冊目「非実在祝日集」

11月33日「いい耳の日」など、祝日を増やしたい著者が新たに提言する祝日案をまとめた一冊。祝日の存在しない6月を「祝月」とすることで、一月まるごと祝日にする案は国会でも話題になった。「全人類の誕生日を祝日に」を唱えた著者は過激派となり逮捕された。


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