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「殺され屋」シリーズ

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殺し屋に毎回狙われる、人に恨まれることに無自覚な「殺され屋」が登場する一連のシリーズです。
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#シロクマ文芸部

「ヘドロの上にも降り積もる雪(殺され屋9)」#シロクマ文芸部

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧  雪化粧の施された早朝の外の景色と、台所に立つ相変わらず…

泥辺五郎
5か月前
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殺し殺され問答とVS殺し屋修行編(殺され屋8)#シロクマ文芸部

「本を書く、というほどではないんだが、近頃考えていることがあってな」と堅木さんが言い出し…

泥辺五郎
5か月前
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伐り倒された木々の記憶(「殺され屋」第七話)#シロクマ文芸部

 新しい父親が来る前に叩き込まれた教えが「積極的に人と話せ」だった。  母親代わりだった…

泥辺五郎
5か月前
21

「殺され屋ホラー編『四十肩の二十代』」#シロクマ文芸部

「ありがとう」  銃で腹を撃たれた直後に、思わず出たのは殺し屋への感謝の言葉だった。これ…

泥辺五郎
6か月前
22

「どこにも停まらないバスに乗って(「殺され屋」第五話)」#シロクマ文芸部

 12月の景色が通り過ぎていく。寒さに震える人々。木々から落ちる枯れ葉。暖かい場所へと姿を…

泥辺五郎
6か月前
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「殺され屋が殺し屋に殺されない方法を殺し屋に教えてもらう話」#シロクマ文芸部

※人に恨まれる自覚なく狙われる「殺され屋」シリーズ第四弾です。マガジンにまとめてみました…

泥辺五郎
7か月前
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「誕生日を命日にしたい殺し屋との死闘」#シロクマ文芸部

 殺され屋シリーズ第三弾となります。前回二話はともにいぬいゆうたさんに朗読していただいております!  以下本文。  誕生日がきた。殺し屋もきた。  律儀にチャイムを鳴らして「殺し屋だが」と名乗った小柄の老人を部屋に通す。 「今電球を替えてるところなのでちょっと待ってていただけますか。お茶飲みます?」 「結構。水筒を持っておる」  しかしなかなか電球を替えられずにいた。もう少しで届きそうなところにあるから、背伸びでどうにかしようと思うのだけれど、かすかに電球に指先が触れても

「珈琲と毒殺と殺し屋とハイレモンの思い出」#シロクマ文芸部

「珈琲と紅茶か、それとも緑茶にしますか? ちなみにどれを選んでも毒を入れます」と女は言っ…

泥辺五郎
8か月前
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コードネーム「読書家」という殺し屋について書き残しておくこと #シロクマ文芸部

「読む時間をあげます。一冊の本を選んでください。その間だけは殺すのを待ちますので」と男は…

泥辺五郎
9か月前
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