「誕生日を命日にしたい殺し屋との死闘」#シロクマ文芸部
殺され屋シリーズ第三弾となります。前回二話はともにいぬいゆうたさんに朗読していただいております!
以下本文。
誕生日がきた。殺し屋もきた。
律儀にチャイムを鳴らして「殺し屋だが」と名乗った小柄の老人を部屋に通す。
「今電球を替えてるところなのでちょっと待ってていただけますか。お茶飲みます?」
「結構。水筒を持っておる」
しかしなかなか電球を替えられずにいた。もう少しで届きそうなところにあるから、背伸びでどうにかしようと思うのだけれど、かすかに電球に指先が触れても