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◆全国郷土ずし紹介 9月  広島県三次市の「アユずし」

広島市から北東へ60キロ。中国山地の山の中に三次(みよし)という町があります。ここを流れる馬洗川(江の川の支流)は、鵜飼があることで有名です。毎年6月から9月まで、アユを求めて水の中を行き来する鵜と、その口さばきが、水面を照らすかがり火の灯りで見え隠れして、見る人の目を楽しませてくれましょぅ。 - アユはさまざまな料理に調理されますが、ここでご紹介したいのはアユのすしです。すしといっても、ご飯じゃありません。豆腐を作る時、出てくるオカラです。これに甘酢で味をつけ、軽く握って、背割りしたアユの中に詰め込みます。「えーっ、オカラのすしなんて」と敬遠してしまう方もおられましょうが、これが実に軽い味わいで、美味しい。むしろご飯を使ったアユずしの方が、なんかちょっと胸焼けがしそうです。とくに夏の暑い日なんか何匹でも食べられますし、ダイエットに使ってもよさそうです。 - というわけで、三次のアユのオカラずしは評判を呼んでいますが、私が知るのは2軒のお店でしか作っていませんでした。うち1軒は閉店。残る1軒も、後を継ぐ人がいないということで、昨年、終業してしまいました。ということは、今年が名物・アユずしのない、初めての鵜飼。さぁ、お客さんの反応は? - 夏のさわやかな味わいを求めて、誰か作って、売り出してくれませんかねぇ。

2309hibinoブログ
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