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小山実稚恵さん

こんにちは、konyujiです。ピアノは小山さんを育てた盛岡の吉田見知子先生に習っていました。

最初はヤマハの幼児教室→町のピアノの先生→コンクールで入賞するようになり、芸大の先生に見てもらうもあまりの東京までの遠さに近くの県も含めて先生探しをはじめ、盛岡まで高速バスで通うことになります。

吉田先生のところの生徒さんは、本当にみなさん上手で何より曲数をこなす力がすごかったです。わたしも平均律、ソナタ、エチュードの譜読みにピアノ協奏曲、協奏曲はもちろんオーケストラパートもピアノで譜読みをします。大変でした。

小山実稚恵さんがたまーに吉田先生のところにいらっしゃるとレッスンを受けることができました。小山さんは音大等で教えていないので、直接教えられた人は日本中探してもかなり少ない部類に入ると思います。

今でも覚えているのが、モーツァルトのピアノ協奏曲の20番。ピアノが「ララド#ミレレ〜」と入ってきて、ラからラへのオクターブ上がるメロディの歌い方、です。その後に「レレ〜」とまたオクターブがあるのですが、その箇所でだいぶ時間をかけて、そのテンションの感じ方について、いろいろなお話をなさいました。

音楽でオクターブ上がるメロディは、パワーが必要なんだ、て強く印象に残りました。ピアノはあっさり簡単に弾けます。でも、声はどうでしょう?オクターブ、てエネルギーいりますよね。チェロでもそのオクターブのエネルギー、感じます。 

小山さんが弾くと弦楽器のビブラートがかかったような幻想を感じるくらい、音色に歌があって、そして音が華やか。その華やかさが、硬質とか言われることもありましたが、間近で聴くと本当に艶もありました。

小山さんは留学せずに海外のコンクール2つに入賞しています。わたしはその時、悟りを感じていました。自分にピアニストは無理だと。それでも続けるんですけどね。。。

高校生だったその頃、母親に楽器転向してチェロをはじめたい!と話して、却下されたんですよね。それは小山さんのピアノを聴いたせいもあります。それでも今はピアノを教えて、伴奏して、生きてる訳です。

後悔はまったくない、と言い切るようにしています。思い出したら、習った先生のお話、書き溜めていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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