一度だけ算数を嫌いになった話
私は昔から算数とか数学が好きだった。中学1年生までそろばんを習っていたし、今も大学では数式と毎日にらめっこ。
そんな私が一度だけ算数を嫌いになったことがある。小学校何年生だったかもう忘れてしまうくらい昔のことだけれど。
その日は図形の授業だった。正方形、長方形、台形、ひし形、平行四辺形、、種々の図形の種類とその特徴を教えてもらったあとの演習問題。
同じグループの図形には同じ色を塗って何かの絵を完成させるというものだった。小学生だった私にとっては何が出てくるのか楽しみだったような。
、、、あれ??平行四辺形って?
私は平行四辺形と長方形の区別がつかなかった。平行四辺形の特別バージョンが長方形であるということは当時の私でも分かっていた。でも何で?
その理由は、当時の私は長方形の紙(例えばA4のプリント用紙)も真正面からみたら長方形だけど、ちょっとだけでも斜め上からみたり、そのA4のプリントを傾けて見てみたら、ほら、平行四辺形みたいになりませんか?
だけどもともとの図形は、向かい合う辺がそれぞれ等しい長さですべての角が直角になっている。だから長方形。
こんなようなわけで、平行四辺形の領域に長方形の色を塗ればいいのかそれとも平行四辺形の色を塗ればいいのか分からなくなってしまった。
悩みに悩んだ結果、平行四辺形の枠には長方形の色を塗って提出した。
そうしたら、先生に怒られた。先生は長方形と平行四辺形の区別がつかない私に一生懸命説明してくれた気がする。でもちょっと感情的に怒ってたような気もする。私が頭いいキャラだったから??真意は分からない。
私も私で、悩んだところを上手く先生に伝えることが出来なかった。だから私と先生の会話は成り立たない。怒られながらただただ時間が過ぎていくだけだった。
その日から算数がちょっと嫌いになった。計算問題は得意だったけどあの思い出が好きな気持ちの邪魔をしてくる。
今になって思えば2次元平面を3次元に拡張して考えていた自分の発想力、天才すぎん??と思う。(ちょっとだけね笑)でも時の流れはとても早くて、もう何年もそんな発想が出来なくなってしまったような気がする。もちろん、難しい事を考えるようになったっていうのもあると思うけど。というかそうであってほしい。笑。
その後の私は持ち前の(?)発想力を生かして、円の図形の紙だけ渡されて円周の長さを求めるのに、ピザとかホールケーキを切る要領で円を16等分して上下交互に並べ替えて平行四辺形みたいにして円の曲がっている部分を直線と見立てて長さを測ったりして算数嫌いを克服していった。今思えば微分してるじゃん小学生の私!!
こんな事を思い出したのが最近の日常です。大学の数学は私にとっては難しい事ばかり。嫌にはならないけど何か物足りない。もっと分かる事が増えれば楽しい世界が見えてくるのかな?今できる事をコツコツ積み上げていくことが一番大事だから今日も数学やろっと。それから自分の考えたことをきちんと相手に伝わるように(ここ大事!)伝えるってこともこれから学んでいきたいな~。
以上、少し長くなってしまったけど最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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