オールカマーの結果 〜さぁ、G1勝利を目指して〜
オールカマーは、1.5倍と圧倒的な1番人気に推されたレーベンスティール(4歳牡)が快勝。6月のエプソムカップに続き、重賞2連勝です。
◆ レース展開
2着に粘ったアウスヴァール(6歳騸)が、ハナを切ります。2番手につけたリカンカブール(5歳牡)も3着になりました。このように、結果から見ると、先行した各馬が上位を占めました。
その中で、レーベンスティールも好スタートをきると、3番手前後の内ラチ沿いにポジションをとります。特筆すべきは1コーナーまでの間、頸を高く上げ、左右に振って引っ掛かり気味の彼を落ち着かせた、ルメール騎手の技術です。彼は本当に馬と会話できるのではないでしょうか。
さらに、ルメール騎手が上手かったのは、4コーナー手前で各馬がペースを上げた時に、自分のリズムを崩さなかったところです。
素人目には、内側で包まれて行き場を失ったように見えました。しかし、最初内ラチ沿いに、続いてアウスヴァールとリカンカブールの間、1頭通れるかどうかと言う狭いスペースを突き抜けていきました。
◆ レーベンスティール
直線で進路を見つけること、突き抜けるタイミングでの追い出し、ここでもルメール騎手の技が光りました。
また、気性に難のあるレーベンスティールは、昨日も最初こそ少し引っ掛かり気味でしたが、その後は我慢が効きました。精神面の成長を強く感じました。そして、最後は狭いところを突き抜けられる鋭い末脚という、走ること自体の能力の高さも見せつけました。
昨年はセントライト記念を快勝した後、香港に遠征し、香港ヴァーズに挑むも敗れています。今年はいよいよG1戴冠を目指します。
最後に、彼のBMS(母の父)はトウカイテイオー、つまり日本が生んだ伝説的な名馬、シンボリルドルフとスピードシンボリの血を、母系ですが繋いでいます。オールドファンにとっては、応援したくなる1頭です。
◆ 推し馬たち
・ステラヴェローチェ
道中はレーベンスティールをマークするように進み、4コーナーも良い雰囲気で回ってきました。しかし、そこからの末脚は不発で、6着でした。
昨年10月の長期休養明け以降、昨日で7戦目。少し疲れが溜まってきたかもしれません。
・ミクソロジー
彼は最後の600mを、2位タイのスピードで走り切っています。長期休養明けとしては、十分な手応えがあったのではないでしょうか。
昨日はそれ以外に、特別に目立ったところはありませんでしたが、年末年始の長距離戦を目指して、とても良い復活走だったと思います。
両馬共に、今後も応援し続けます。先ずは疲れを癒して、次に備えて下さい。
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