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エプソムカップの結果 〜大器復活〜

これまでの戦績からすると、抜けた存在と思われていたレーベンスティール(4歳牡)が、1番人気に応え、また59㎏の最重量をものともせずに完勝しました。しかも、後続に2馬身差を付けた勝ちっぷりは鮮やかで、秋に再びG1戦線で活躍してくれそうな予感がします。
彼のような大器が秋のG1に参戦すると戦いに深みが増し、観る者には喜ばしい限りです。

◆ 勝ち馬の紹介
レーベンスティールは当初から注目を浴びていた馬ですが、ここ一番のツキがなかったという印象を持っています。
2歳の11月のデビュー戦では、後の皐月賞馬ソールオリエンスにクビ差で敗れると、不良馬場のレースでの取りこぼしなどもあって、皐月賞と日本ダービーへの出走が叶いませんでした。新馬戦の結果が逆であれば、或いは3戦目が不良馬場でなければ、ソールオリエンスとの立場が入れ替わっていたかもしれません。

しかし、昨秋のセントライト記念でソールオリエンスとの再戦に勝利し、世代有数の能力の高さを見せつけました。その後年末に香港ヴァーズに参戦し、1番人気に推されるも8着に敗れました。休み明けとなった、前走の新潟大賞典でも11着と大敗。香港での経験が悪影響し、走る気を喪失してしまったのではないかと不安視していました。
しかし、昨日、気持ち良さそうに直線外側を突き抜けた姿を見ると、走るのが嫌になっていないと感じ、安堵したという気持ちです。

◆ ルメール騎手の技術
レーベンスティールはパドックで入れ込み気味でしたので、ヤバいとみていました。ところが、ルメール騎手が本当に上手く落ち着かせ、気持ちよく走らせました。
素人のわたしでは、どこがどう凄いのか言葉で説明できないのですが、ただただ凄いのだけはわかります。何がどう違うのでしょうかね。

◆ 推し馬 ヴェルトライゼンデ
2度目の長期休暇から復帰したヴェルトライゼンデは9着でしたが、無事に走り終えました。道中は勝ったレーベンスティールを前に見ながら内ラチ沿いの中団で進むも、途中からついていくのが精一杯の様子となりました。直線では前が開いて「おっ」と一瞬思わせましたが、戸崎騎手も無理に追わなかった感じでした。
これからも元気な姿を観られればと思います。ターフを去る最後の一歩まで応援を続けます。


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