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夏の斤量差 〜3歳馬には恩恵あり〜

ダービーウィークの後、つまり先週末から、3歳馬が古馬に混じって走っています。最大の特徴は、未だこの時期の3歳馬の実力は古馬より劣るとされ、古馬と比べてだいぶ軽い斤量で出走できることです。その状況を少し見てみます。

◆ 基本重量
最初に、基本重量を確認します。馬齢別の基本斤量は古馬が57kg、3歳馬が53kg、牝馬はそれぞれマイナス2kgです。さらに生涯獲得賞金が多いと基本斤量にプラスされます。なので、3歳牝馬は古馬の牡馬よりも6kg以上軽い斤量になります。

◆ 軽斤量の恩恵
2022年の函館SSでは、当時3歳だったナムラクレア(牝馬)が軽い斤量を活かして古馬を一蹴しました。ナムラクレアは推し馬で、浜中騎手との関係を投稿した記事を再掲しましたので、お時間が許せばご覧下さい。
また、同じ年のCBC賞では、3歳牝馬のテイエムスパーダが、今村騎手の減量と合わせて48kgで出走し、日本レコードで圧勝しています。
馬券を買われる方にとって夏競馬は、3歳馬(特に牝馬)の斤量が軽いことの評価で判断が変わります。なお、函館SSでは過去8年で牝馬が4勝、うち3回3歳牝馬が勝っています。斤量差の影響は小さくないです。

◆ 今年
今年の3歳スプリンターは先日の葵Sに集合したため、函館SSへの3歳馬のエントリーはありませんでした。
しけし、ボンドガール(3歳牝)が51kgで出られるクイーンS(7月28日 @札幌)を目指すと発表される等、3歳馬が軽量(恵量)で古馬に挑むシーンが増えることと思います。


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