コラム07 斤量(馬が背負う重量)

【コラム07 斤量(馬が背負う重量)】
競馬新聞などを見ると、馬名や騎手の横に57とか52と書いてあります。これは馬が背負う重量(単位はKg、含む騎手の体重)を意味しています。専門用語では「斤量(きんりょう)」と言います。では、どうやって斤量は決まるのでしょうか。

大別するとレースはハンデ戦、定量戦、別定戦があります。
・ハンデ戦はハンデキャッパーが、全馬が横一線でゴールインすることをイメージして設定します。つまり、強いと予想される馬は重く設定されます。4~5頭が横一線でゴールし写真判定になろうものなら、ハンデキャッパーは大喜びしているのではないでしょうか(想像)。

・定量戦は馬齢と性別により、一律に斤量が決まります。G1は定量戦で行われます。斤量が一定なので、番狂わせが少なく、実力通りに強い馬が勝つことが多いイメージです。

・別定重量は馬齢と性別で斤量が決まるところまでは定量戦と同じですが、過去の戦績で加算があります。例えば重賞優勝経験馬はプラス1kgとかです。

2023年12月9〜10日に行われた3つの重賞で、実例を見てみます。
中日新聞杯はハンデ戦で、最軽量は54kg、最重量は59kgと斤量に幅がありました。
阪神JFは2歳牝馬限定のG1でしたので、全馬一律55kgです。
カペラSは別定戦です。基本は4歳以上牡馬57kg、牝馬55kg、3歳馬はそれぞれマイナス1kgです。しかし直近に重賞勝ちの実績があったリュウノユキナ(8歳牡、当時)とラプタス(7歳騙、同)はプラス1kgの58 kgでした。


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