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お願いだから、洗濯機でまわさないで。

お正月のこと。

2020年の6月に実父を亡くし、故郷に
年老いた母親をひとり残してることもあり
年末年始と実家へ帰らせてもらった。

大学進学とともに故郷を離れ、
就職も都会へ残り、そのまま結婚。

振り返ってみれば...就職先が公共の乗り物の
会社だったので約10年働いたうち、両親と
揃ってお正月を迎えられたのは1度くらい。

年末年始、イベント事すべてにおいて関係無く
過ごしてた怒涛の10年間だったように思う。

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そして今年は母娘2人きり。

大晦日には早々にお風呂に入り、寝る準備
万端で『 紅白歌合戦 』( 最初から最後まで
見たの初めて 笑 )を見て、『 ゆく年くる年 』
見て、元旦は母の作ったお雑煮とおせち料理を
つつき、朝から晩までゴロゴロ過ごした 笑

すると。母がふと思い出したように、
幼少期の頃を笑いながら話し始めた。

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わたしはひとりっ子で、幼い頃はとにかく
ぬいぐるみが好きな子だったようだ。

その中でも、大のお気に入りだった
うさぎのぬいぐるみ。← ← 記憶にない 笑

とにかく手離さないので、日に日に黒ずみ、
衛生的に良くないしで、どう洗ってやろうか
と母親はわたしと格闘する。( 何日も )

そしてついに、引き剥がされる日が!!

そう、洗濯機だ。( 二層式w )
時短にはもってこい。

そして、うさぎが見当たらないわたしは、
何を思ったか??虫の知らせを感じて外へ。

長い両耳に洗濯バサミ、物干し竿に
まるで貼り付けのように吊るされた
うさぎの無残な姿。

耳が痛いーーー!!!!!
かわいそーー!!とぎゃん泣き 笑

洗う方と乾かす方という二極の機能で
優しさのカケラもない二層式の洗濯機。

これでもか!!とぐるんぐるんに回され、
脱水機では形状を保てないほどに水分を
飛ばされ、タイマー終了後になんとなーく
カタチを戻されたのち、両耳を洗濯バサミで
止めて吊るされ、足下でおいおいと泣き崩れる
ご主人を遠い目で見ることしか出来なかった
うさぎのぬいぐるみ。

切なすぎるて。


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