Dr.コトー診療所2003第4話感想

◇ウワサ? 風邪?

志木那神社で御札をもらいにきた安部広子さん、茉莉子さんとばったり。
東京で働く息子への思いを聞く茉莉子さん……同じように遠く離れたところにいる自分の子供のことを願ってお参りに来たんだろうなあ。
足が痛そうな広子さんに、
「コトー先生に見てもらったら?」
「ちょっとボーーーッとしてるけど、腕とココは確かよ」
ぽんと胸を叩く茉莉子さん。
ボーッとしてるの言い方に笑うけど、コトー先生の技術と、何よりハートに信頼を抱いている様子!
「茉莉ちゃーん……まさかその先生のこと……」
「ハッハッハッハ! 違う違う! やぁだぁ!!」
茉莉子さん!(爆笑)
先生のなっさけないとこいっぱい見てるもんね……(かっこいいとこも沢山見てるけど……)

「ハァーークシュッッ!!!」
すんげー勢いのクシャミ!
先生顔に似合わず豪快な……。
「誰か僕のウワサでもしてんのかなぁ」
「違いますよ! それ完璧風邪でしょー」
彩佳さんの言い方が完全にお母さん。(笑)
「内さんに煎じ薬貰ってきてやろうか? あれはよう効くからな」
いわおじ!(爆笑)
病院でお医者さんに言うセリフじゃないよなあ!
コトー先生3回目のくしゃみでもう顔中大変なことに……!!
彩佳さんドン引きです。
受付ではコトー先生に風邪を移される前に帰ろうと言ういわおじと床屋さん。
「病気になったらここへ来られんもんなあ!」(えっ)
「みんな病気だからここへ来とるんじゃないか?」
ハイ、和田さんその通り。
目を見合せて黙っちゃうのシュールで面白すぎる。
と、そんな診療所へどう見ても島の人間ではなさそうな女性が!
興奮した様子で土足のまま入ってきちゃった!!
手術室まで乗り込んでカーテン開けちゃった! 豪快すぎる!
受付を済ませてからと言う彩佳さんに、
「違うんです私。『個人的に』五島先生にお話が」
「個人的?」
おや、彩佳さんちょっとムッとしてるね……。(ニヤニヤ)
しかし初手で看護師さんに「個人的に」を強調するお姉さん、強者。
「コトー先生ーーー!!! 東京でお噂をお聞きしてましたあ! お会いしたかったーーー!!!」
熱烈ハグ&マスク越しキス!!!
凄い!!! 初対面の相手にこれは強すぎる!!!
びっくりして固まっちゃう先生&カメラを構えて写真を撮る和田さん&開いた口が塞がらない彩佳さん。(彩佳さん凄い顔!)
「ラ・ブ・レ・タ・ー!」
「咲先輩から……」(小声)
ヒェッ……!
怖い、怖いよこれは……。
コトー先生の気持ちになったらちょっとホラー感あるわ。
なんか興奮して写真を撮りまくる和田さんと、かつてないほど眉間にシワがよりまくってる彩佳さん。
困惑のコトー先生……そりゃあねえ。

◇代議士先生登場

「すいませーん。コトー先生。私ちょっとちゃっかりしすぎかしら」
「しすぎだよー」
「いや、い、良いんですよ、あの、どうせ往診の途中だし」
「遠回りしてるくせに」
「うわ〜すごい綺麗な海! 私こんな綺麗な海生まれてはじめてー」
「いつもの景色だよー」
「コトー先生この島で一番いい景色ってどこなんですかあ?」
「そうだなあー。どこだろうね彩佳さん」
「知りません!!」
ダメだあ! 面白すぎる!(爆笑)
不機嫌丸出しの彩佳さんとマイペースすぎるゆきさん、間に挟まれておどおどしてる先生の突発三角関係(?)が笑えちゃって仕方ない。
彩佳さんがツッコミ入れるたびに(ヒッ)って感じでチラチラ見る先生おかしくてダメだー!
それにしても彩佳さんのわかりやすいところ、超可愛いよね。

港では、漁労長と役場のみんなで代議士先生の御出迎え。
シゲさん不満をあらわにしてます。
あ、シゲさんスーツの上から長靴!(笑)
肝心の村長は老人クラブのゲートボール大会に顔出してから来るそうで。
「また老人クラブかー」
星野さん呆れちゃってます。
と思ったら村長間に合った! 決勝が物凄い試合だったらしく、村長ひとりで盛り上がっちゃてます。
のどかな島だなあ!
代議士先生が来ることに不信感を持つシゲさん。(勘がいい)
「誰にとってのいい話なんだか」
ほんとそれ!
「だいたいチャーター便たあなんだあコノヤロー。え!? 定期便で来い定期便で! 税金の無駄遣いだろーがコノヤロー」
シゲさんコノヤロー言いすぎ!(笑)
ごもっともな話なんだけどねー。
(コトー先生は定期便ですらなかったけど……)
シゲさん、後ろで丁寧に磨かられてる本土から持ってきた高級車に蹴り入れるの面白すぎてダメだった。
そうこうしてるうちにチャーター便到着。
代議士先生が現れた途端(!)シゲさんが豹変。
「あ、どうもご苦労さまでございます。漁労長の安藤でございます」
誰だこの腰の低いオヤジは!
星野さんと坂野さんが(はあ?)って顔してんの笑う。
そして後ろから純一くん登場。
立派になった島出身の若者に顔を綻ばせる村長たち。微笑ましいシーンですね。
コトー先生たちの車も通りかかりつつ代議士先生をチラ見。
ゆきさんの表情が少し曇ってますね。
さっき蹴りを入れた高級車に乗る代議士先生を、わかりやすくゴマすりながら見送るシゲさんヒドイな!

車を運転する純一くんと芦田先生。
「ほんとになーんにも無い島だねここは」
「いやでも先生、魚は美味いし人情は厚いし、とっても良いところですよ」
純一くんはせっかくだから島を案内しようとするけど、代議士先生はなんだかおかんむり。
港での人の良さそうな顔とは打って変わって冷たい感じ。
シゲさんと同じくらい豹変してるなー。
お母さんの広子さんのところへ寄ったけど、車から降りもしないのは失礼だよなあもう。
岩海苔を持っていってもらおうと家に入った広子さん。
時間がかかってしまい、待ってもくれない芦田先生。冷たいよ……。
純一くん、先生に焦らされて広子さんの家に立てかけてあった材木を倒してしまいます。
巻き込まれて倒れてしまった広子さんを心配する純一くんだけど、芦田先生は窓から顔を出して急かしてくる……酷いよ。
早く行けと言う広子さんが健気で……。
別れ際、志木那島神社のお守りを渡す広子さん。これを部屋に取りに行って時間がかかったんだね、きっと。
去ってく車にも頭を下げる広子さん……。

◇志木那島、異変

診療所の外にいる和田さんにまで聞こえる大きなくしゃみ。
コトー先生、完全にグロッキー状態。
「あ"ー……まずい……う"ー寒気がしてきたあ……」
机に突っ伏してぐったり。
「だから午後の往診はやめようって言ったじゃないですかあ」
彩佳さんプンプン。
「だけどたつおじ腰が痛いって……ほら、内さんの経過も気になったし」
「……」(じーーー)(怖い顔)
「わかりました、わかりました。今日はもう薬飲んで、安静にしてます」
「ほんとですよ。ちゃんと薬飲んで! それから今日の夜は絶対に外出歩いちゃダメですよ。 誰かに誘われても絶対ダメですからね」(詰め寄りながら)
「ハイ……ハイ……」
「………」(見つめる和田さん)
そそくさと戻る彩佳さんと仕事に戻る先生。
どっちが医者かわかんないなこれ。
彩佳さん、保護者みたいになっちゃってるけど「誰かに誘われても」ってゆきさんのことかなー?
「どうなっちゃうのかなーこれから」
心配そうな和田さん。
相変わらず診療所トリオは癒し。かわいいよー。

夜、代議士先生を囲んで飲みの席。
「魚は美味いし、人情は厚いし、ほんとにいいとこですな漁労長」
芦田先生それ完全に純一くんの受け売り……。
純一くんはお母さんのことが心配で電話をするも、広子さんは出られない……。心配だよね、あんなふうに別れたら。
芦田先生は村長や課長たちに100億円プロジェクトの話を始めていました。
その真相は「わかりやすく」言うと、巨大なゴミ処理場を作るという話。
シゲさんは激怒するものの……。

居酒屋まりにて、今日も漁師たちが集合中。
「なんだそのダストリクライニング……なんとかっちゅうのは」
全然違います。
「だすとって言うんだから、なんか出すんだから……ごみのことじゃねぇか!?」
シゲさんの話に動揺する漁師たち。
シゲさんてばすっかり芦田先生に言いくるめられてる……。
後ろで聞いてる原さんの様子に剛洋くんもハラハラ。
補助金の話になり、シゲさんがブイサイン。
「2万もくれんのか?」
努さんそれでいいの!?(笑)
「20万だろ!」
具体的な金額に盛り上がりそうになるところへ原さん。
「本当にそんな話に乗るつもりか」
怒ってますね。そりゃそうだ。
「漁師が漁をしねぇでどうすんだ」
ごもっとも。原さんのスタンスは仕事への情熱、プライドが感じられて好きだなあ。
でも、シゲさんの言うことも現実として理解はできるんだよね。
漁だけで食っていくのは本当にギリギリなんだ……。
理想と現実、それぞれの主張はぶつかって結局喧嘩に。
手を出すシゲさんが悪いけど酒ぶっかける原さんも凄い!
怯える剛洋くんが可哀想だ……。
「ハイ! この話は終わり!」
仲裁してくれるのはいっつも茉莉子さん。ご苦労さまです。
そんななか、1本の電話が。
「……りゅう?」
ほとんど会話ができないまま、切れてしまった受話器を見つめる茉莉子さん。

場面は診療所へ。
コトー先生まだ仕事してたの……。(驚愕)
フラフラになりながら棚から薬を取って、座るのもやっとって感じ。
早く寝ないと!
マスクを取ってはじめてキスマークに気づいたご様子。
誰も何も言ってあげなかったのか……。(笑)
ポケットから原沢先生の「ラブレター」を見つめて……。
ハサミを取ろうとしたら、ついに限界がきてダウン!
あー! 言わんこっちゃない!

芦田先生は民宿で大変ご立腹。
選挙に勝つこととお金のことで頭がいっぱいなんてガッカリですわ。
純一くんはお母さんのことが心配でたまらない……。帰らせてあげればいいのに意地悪な人だ。

剛洋くんは居酒屋での一件を気にして素直にお父さんに気持ちをぶつけます。
学校で習ったゴミ処理の問題。
どこかが犠牲にならなきゃいけないのもまた現実。
漁師がイヤとかそういう話じゃないよね。
「僕は、ただ……」
剛洋くんの手にはさっきまで読んでいた本。
「僕は、漁師にはならない」
原さん少し動揺。(ほんのちょっと傷ついたような瞳)
剛洋くん、真っ直ぐにお父さんを見つめます。
「なりたい仕事があるんだ」
「なんだ」
「僕、お医者さんになりたい」
手にあるのはシュバイツァー博士の本。
コトー先生にはまだ言えなかった剛洋くんの将来の夢。
原さんは動揺からか深くため息。
思ってもみなかった息子の言葉。
そりゃ困っちゃうよね。

◇一夜明けて

彩佳さん、出勤。相変わらずバイク。かっこいいです。
「おはよーございまあす! 先生? 生きてますかあ?」
カーテン開けてびっくり!
ここの彩佳さん、まさにギョッて感じの顔!
「なにしてるんですか!?」
「あーおはようございます。これねーえ、わたしの特製スープ。五島先生に飲んでいただこうと思って。ハイ」
スーパーマイペースウーマン!!
無言で首振る彩佳さんが面白すぎ。
「ゆうべね、ここに来たら五島先生倒れてらしたの」
ゆきさんの言葉に慌てて部屋に入る彩佳さん。
びっくりの連続で口が開きっぱなしになってる。
「『ゆうべ』?」
「ゆうべからここにいたんですか!?」
動揺っぷりが凄くて彩佳さんには申し訳ないけど笑っちゃう。
「ええ。とりあえず熱が高かったので、アセトアミノフェンを投与しておきました」
特製スープを持っていこうとしたところで、
「ぼくらーめん……たべたい」
凄いタイミングで寝言!(笑)
コトー先生、病人にラーメンは多分やめた方がいいです。
あのままだったら肺炎になってたというゆきさん。
なんで夜にコトー先生のとこへやってきたかは置いといて、ファインプレーです!
「たった一人で島民全員のフォローをするなんて、並大抵のことじゃないものー」
「ファイターです。コトー先生は」
このゆきさんの言葉が結構印象に残ってます。
2話では「そんな戦闘的にならなくても」なんて腰が引けまくってたコトー先生。
戦う相手は病気か、自分自身か……。
いずれにせよ、見かけによらずファイターなコトー先生。
ここまでちょっと頑張りすぎちゃったんだね。
「わたし、芦田ゆきっていいます」
ゆきさん、ここでようやく自己紹介。
大学を出たばかりの新米医師とのこと!
「芦田……」
「もしかしたら長ーいお付き合いになるかもしれないので、よろしくね♪」
うーんこれは手強い。コトー先生を見つめながら長いお付き合いだなんて確信犯だわ!(笑)
差し出された手を握るべきかどうするか彩佳さんが逡巡してるとこで、和田さんが純一くん広子さんとともに診療所へ駆け込んできました。
広子さんの足がパンパンに腫れてて物凄い痛々しさ。
コトー先生不在のなか、ゆきさんが診ることに。
緊急事態とはいえ、無造作に退かされて彩佳さんのプライドも傷つくよなあ。そりゃムッとするよね。
必死で状況を話す純一くんと広子さん。このあたりの緊迫感すごい。

ゆきさんの診断は壊死性の感染と敗血症の併発。
脚の切断をしなければ命を落とすというショッキングな言葉に彩佳さんも流石に動揺。
「ちょっと待ってよ……今コトー先生に」
「どしたの?」
ここのコトー先生の安心感!
優しい声と存在感でフッと気持ちが和らぐんだよね。

コトー先生が広子さんを診てる最中、ゆきさんは純一くんに状態を説明。
「もちろん、命の危険性です」
「大変お気の毒ですが、お母様を救けるには今すぐ脚を切断するしか方法がないと思います」
ちょちょちょちょ、言い方言い方! ストレートすぎ!
でもわかんない……コトー先生が基準になってるからゆきさんの告知がキツい言い方に感じるけど、これがスタンダードなこともある?
どうなんでしょう。気持ちとしてはもうちょい配慮してほしいけど……。
純一くん、こんなん急に言われても受け入れられないよね。案の定パニック。
芦田先生に急かされたんだもんね。
ゆきさんも言葉が出ないなか、
「やめようよ、切断なんて」
コトー先生の声が一気に空気を変えてくれた!
切断せずにすむやり方を提案する先生に、ゆきさんは反対。
「先生、本気で仰ってます?」
「もちろんです」
「そんなことして患者さんにもしものことがあったらどうするんですか!? 責任問題ですよ!」
ここ、コトー先生が何も答えないのが個人的にグッとくるポイント。
先生はそんなこと承知の上でこの島に来たんだもんなあ。責任問題なんてわかりきったこと、ここでは愚問だよね……。
「少なくとも、わたしがアメリカで学んだ大学では、患者医師双方にリスクの少ない方法を選択するように」
「ゆきさん、ここは学校じゃありません」
「え?」
「同じ病気の患者さんが10人いたら10通りの治療法を考えなければ」
「どういう、ことですか」
「ここはそれでなくても坂道の多い島です。安部さんは一人暮らしで車も持っていない」
「そうだよね」
「……」(コクコク)
彩佳さんに確認するの、なんか良いな。
彩佳さん、コトー先生よりも島民のこと長く見てきて知ってる人だから。ここで彩佳さんも少し救われる感じがする。
「片足を失ったら、この島でどうやって暮らせばいい?」
「そりゃあ無理ですね」
和田さんも相槌。
この島の暮らしをわかってる人だもんね。
「安部さんのこれからの生活を考えたら、リスクを負わなければならないことも」
「でも! わたしが大学で学んだマニュアルでは」
「僕は医者にマニュアルなんかないと思ってる!」
「僕らは病気を診るんじゃない、人を診るんです」
医者の、コトー先生の仕事の流儀。
患者さんひとりひとりにそれぞれの生活があって、それぞれに合った治療法を探す。
責任がどうとかリスクがどうとか、そういう話ではなくて、ひとりひとりと向き合って治療するということ。
それが人を診るってことなんですね。
コトー先生のようなお医者さんに診てもらえる患者さんは、幸せだなあ。
教え諭すコトー先生の言葉。
厳しさと優しさがあって胸に響きます。
手術に参加すると言うゆきさんを快く迎え入れる先生。
彩佳さん、ちょっと複雑。
「純一くん。脚を切断しない方法で手術を始めてもいいですか?」
コトー先生の言葉に縋るような純一くん。切らないですむならそれに越したことはないもんね。
「全力を尽くします」
笑顔で言われるこの言葉の頼もしさ!
やっぱコトー先生だよ!

◇Dr.コトーの手術

手術の準備をする診療所チーム。
テキパキと動く彩佳さんと和田さんに戸惑い気味のゆきさん。
「ちょっと待ってください。彼ナースじゃ……」
「和田さんもここでは大事な戦力です」
「……」
ゆきさんに医療器具を出してあげて、ウインク&サムズアップ!
和田さん!!(感涙)
かっこいいなもう! 1話ではメス入れただけでビビってひっくり返ってたのに、今じゃもう大事な戦力だって! 泣いちゃうね。

いよいよ手術開始。
純一くんは扉の前から動けない……。
星野さんが気を使ってくれてるけど、行きたくないよなあ。
あのときお母さんを置いていかなければってずっと後悔してるんだから。

手術中。途中で彩佳さんとゆきさんが交代。
医者と看護師だから仕方ないけれど……。いつも自分がいる場所に、いきなりやってきた別の人がいるっていうのは複雑だよなあ。
手際よく進めていくコトー先生に、ゆきさんは最初から壊死組織の箇所がわかっていたのかと確認。
このあたりの描写で、コトー先生の手術も凄いけど、医師としての観察眼というか診察・診断の正確さから非凡さを感じられます。

芦田先生に嫌われたくなかった。怖くて勇気が出なくて、お母さんを見捨ててしまったと懺悔する純一くん。
「お前がそんなつもりじゃなかったってことはお袋さんが一番よく知ってる」
「え?」
「お前は、広子さんの自慢の息子じゃないか」
「お袋さんは、お前にいい仕事をさせてやりたかった。ただそれだけのこと」
星野さんのこの言葉好きだなあ。
あったかいよ。
そうだよね、立派になった息子の姿を見て嬉しかったから、自分のことで仕事の邪魔したくないって思ったんだよね。
「大丈夫。コトー先生の腕は確かだ。俺が保証する」
星野さん……。(涙)
コトー先生の存在を知って、政治家の仕事、自分の仕事に疑問を持つ純一くんに星野さんは「早く偉くなってみんなの役に立つ政治家になれ」と伝えます。
あったかい大人だ。こんなふうに導いてくれる星野さんかっこいいわ。
「そういうことだ。それがお前、一番の親孝行じゃねぇか」
お母さん思いの純一くんに沁みる言葉だ。
「お前は島の期待の星なんだから」
なんかいいなあ。こういうふうに島のみんなが、息子みたいに思ってるんだね。
狭い島って息苦しいこともあるだろうけど、本当に人情の厚さを感じるよ。素敵だなあ。

茉莉子さんは港で原さんに船を出してほしいとお願い。
「会いたくて、どうにもならないの……電話で声聞いちゃったから」
茉莉子さんの切実さが伝わる……。
今日は無理だけど明日ならと言う原さんに「もういい。諦めるから」とむりやり断ち切るような言い方をする茉莉子さん。
決意が揺らぐというか、勢いに任せて今行きたかったんだろうなあ。

◇自分の仕事

手術は無事終了。
お母さんの足はちゃんと生きてるというコトー先生の言葉に安心して笑顔を見せる純一くん。
労わるようにお母さんの頭を撫でて、手を握る……優しい息子だ。
「早く行きなさい。母ちゃんもう大丈夫だから」
「もういいよ、いいんだ。どうせ俺は」
「早く行って、行って自分の責任果たさなきゃ」
「それが、お前の選んだ仕事なんだから」
凄いお母さんだな……。
どこまでも息子思いで強い人。
仕事の重さと大切さを理解してないとこの言葉は出ない。
お母さんの言葉を受けて、コトー先生も純一くんを送り出します。
車から顔を出しながらペコペコする純一くんに手を振って見送る彩佳さん優しいな。
「純一くん間に合うといいけど」
「代議士さんも事情が事情だから許してくれるでしょう」
「もしも許さなかったら人間じゃあないですよね」
和田さん……。(笑)
世の中の人がみんな診療所トリオみたく優しかったらよかったけど……。
「昔の父なら許したかもしれないけど」
ゆきさんの言葉で3人いっぺんに振り向くのちょっと面白い。
実はゆきさんのお父さんだった芦田先生。
でもゆきさんが申し訳なく思う必要なんてないよ……。
「父はね、この島に巨大なゴミ処理施設を誘致しようとしてるんです」
この言葉に思わず顔をしかめる彩佳さん。
島で生まれ育った人間は、そりゃいい気持ちしないよね。

さて、芦田先生の講演会。
純一くんが遅れて到着しますが芦田先生は冷たい顔で一瞥。
はぁ……嫌んなっちゃうね……。
ウンウン頷きながら講演を聞くシゲさんの背後に原さん登場。
「行かなきゃなんないとこ」ってここのことだったんですね。
確かに放っておいたら漁ができなくなるかもしれないし、原さんとしても一大事だわ。

今のお父さんを好きになれず(そらそうだ)アメリカに留学したゆきさん。
「『離島で信じられないことをやってる人がいる。学閥からも、先端医療からも離れ、たった一人でもがいている医師がいる』って」
「それを教えてくれたのは、咲さんです」
「は?」
「咲さん?」
初めて聞く名前に訝しげなリアクションの和田さんと彩佳さん。
「コトー先生の彼女!」
彩佳さんびっくり。ほーんって感じの和田さん。
ゆきさんワルい人だわー!(笑)
いたずらっぽい表情が可愛いけども!
「コトー先生ー!」
「先生はわたしの理想です! 今日のオペ見て確信しました!」
「お願いします! わたしをここに置いてくださーーーい!!」
「えっ」って感じのコトー先生と、「はあ!?」って感じの彩佳さん。
ヤダーーゆきさんほんとマイペース!(笑)
彩佳さん、ゆきさんの一挙手一投足に振り回されまくってる……。
でもゆきさんのこのストレートな感じ、嫌いじゃないなあ。
真っ直ぐにコトー先生を「わたしの理想」って言えるとこ、好きだよ。
若い医師がコトー先生を目標にするのって凄いことだと思うし、それを理想と掲げるの、それだけで立派だと思う。
素敵なお医者さんになってほしいな。

「ダストリサイクルセンターはこの島に膨大な金を落とす打ち出の小槌なんです!」
うーん、芦田先生の講演、なんか話がサギ師じみてるな。怪しいぞ。
いよいよ聞いてられなくなった原さんが舞台へ。
騙されそうな島民のみんなへ警告を始めたところで、芦田先生が突如呻いてぶっ倒れてしまいました。
不穏な空気のままエンディングへ。
原さんめちゃくちゃ戸惑ってるけど、あなたのせいじゃないので大丈夫です!(笑)
しかしあれだけ冷たくされて芦田先生のために声を上げられる純一くんはすんごい良い人だな……。

エンディングの写真はコトー先生とゆきさん。
めっちゃ困惑顔だけどピースしてる先生がおもしろかわいい。

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