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ただ守りたい… 138話
翌日
乃木坂病院
理々杏: …
純奈: …
紫音 T: …
理々杏: ごめんなさい。
ベッドの上に設置された机に置かれている携帯に向かって、理々杏は謝る。
紫音 T: …ふぅ…退院したら、すぐに私の部屋に来るように。
理々杏: 分かった。
紫音 T: まぁでも…理々杏が無事で良かったよ。
理々杏: うん。
紫音 T: それで、理々杏が望む結果にはなったのかな?
理々杏: 概ねそうなった。
紫音 T: …笑、良かった。じゃあ、私は仕事があるからこれで。入院してる間は、大人しくしてるんだぞ。
理々杏: うん。ってか、ここだと大人しくしてる他ないよ。
紫音 T: 笑、だよね。地下だし。
理々杏: お仕事頑張って。
紫音 T: あぁ、その言葉で3日は寝ずに働けそうだ笑。ありがとう。じゃあね。
ピ
理々杏: 良かった〜許してくれたよ〜お父さん。
純奈: 良かったですね。
理々杏: あれ、まだ純奈は怒ってるの?
純奈: 当たり前です!勝手に1人で動いて…もし、当たりどころが悪ければ、死んでたんですよ!
理々杏: それはごめんだけど…結果として、こうして無事だったんだから、良いじゃん笑
純奈: 良くないです!罰として、しばらくはおやつ禁止です!
理々杏: えぇ〜そんな〜
純奈: むしろ、これぐらいで済むことに感謝して欲しいです。
理々杏: チェ……で、○○は?
純奈: ○○はまだ目を覚ましてないです。
理々杏: そっか。まぁ前も、中々目を覚まさなかったみたいだし。
純奈: …あれは、成功したんですか?
理々杏: 多分、問題ないと思う。純奈が聞いてても変なところなかったでしょ?
純奈: 一応、そうですね……というか、あんなのが○○にはかけられてたんですか。
理々杏: うん……複雑でしょ?
純奈: …はい。
理々杏: あれは、色々と考えた結果だから、しょうがないんだけど、あれのどこかが、私達の想定外のところに影響を及ぼしてるような気がしてならないんだよね。
純奈: たとえば、どこです?
理々杏: たとえば……○○が鈍感なとことか?笑
純奈: 笑、それは、そうじゃなくなって欲しいっていうお嬢様の願望じゃないですか。
理々杏: バレた?笑。でも、いつかお父さんとじっくり話し合おうと思ってるよ、あれに関しては。
純奈: そうですか。あ、まだ伝えてなかったと思うんですが、来週からの学校は、家族旅行で欠席という形になりますので。
理々杏: 家族旅行?笑。行ったことないんだけど。
純奈: 体調不良だと、みんながお見舞いに来ようとするかもしれませんし、退院がいつになるか分からない以上、何かしらの用事にすると不都合が起きますから。
理々杏: なるほど。家族旅行なら、期間もいくらでも伸ばせるし、復帰後の感想を考えとくだけで、みんなの質問をやり過ごせるってことね。
純奈: そういうことです。
理々杏: もう学校には伝えたんでしょ?
純奈: はい。
理々杏: じゃあ、みんなにも連絡しとく。
純奈: お願いします。
理々杏: で、純奈は休むの?
純奈: いえ、私は行きます。
理々杏: え〜話し相手がいなくなるじゃん。
純奈: すみません。来週からは少しの間、学校がバタバタするでしょうから、休むわけにはいかないんですよ。
理々杏: あぁ…裏切り者の件ね。
純奈: はい。月曜日から動き出すそうです。
理々杏: 退学処分?
純奈: それはまだ、決まってないです。
理々杏: …そう。
純奈: そちらは、万理華と西野七瀬が動いていますので、安心してください。
理々杏: ふ〜ん。
純奈: …とにかく、お嬢様は大好きなアニメでも見て、入院期間を過ごしてもらうということで笑
理々杏: しょうがないな〜〜あ、○○のとこに行ったらダメかな?
純奈: ○○は怪我自体はすぐに治りますから、意識を取り戻せば、すぐに退院すると思いますよ。
理々杏: うわ、そうじゃん…
純奈: でも、○○だけはお見舞いに来れますから笑
理々杏: やった笑。お願いして、たくさん来てもらう。
純奈: ぜひ、そうしてください笑
このように、日曜日の朝、理々杏と純奈は病室で会話を弾ませていた。
3時間後
○○: …
七瀬: …なんか言うことは?
○○: 申し訳ございませんでした!
ベッドの上で土下座をする○○。
七瀬: ななはさ、1日病室でゆっくりしときって言うたよな?
○○: はい。
七瀬: で、○○は何しとったん?
○○: …外に抜け出してました。
七瀬: はぁ…言ってた通り、用事終わらせてお見舞いに来てみたら、病室変わったって言われて、理々杏ちゃんのとこから事情を聞いて、もうわけが分からんわ!
○○: すみません…一から説明いたします。
七瀬: さっさと全部吐け。
○○: はい。
怒った表情の七瀬に、○○は黒峰が去る前に時間と場所を指定した呼び出しを受けたこと、学校を人質に脅迫されたこと、1人で病院を抜け出したこと、なんやかんやあって黒峰を倒せたことを話した。
ちなみに、○○は起きた時に、純奈から事の顛末を聞いていた。
七瀬: ふん。まぁ、無事、敵を倒せたのなら良かったけど……何がダメやったか、分かっとるな?
○○: 誰にも相談しなかったことです。
七瀬: そや。○○は誰かに相談すべきやった。ななじゃなくても、信用のできる大人に、仲間に相談すべきやったんや。今回は理々杏ちゃんが助けてくれたから良かったけど、一歩間違ってたら、死んでたんやで!
○○: ごもっともです。
七瀬: 敵を倒すにしても、○○が死んでしまったら、元も子もないんや。もっと自分を大切にせんかい!
○○: はい…
七瀬: そんなに、ななは…なな達は信用できんかったんか?…
怒った表情から、悲しげな表情に変わる。
○○: そ、そんなことは…
七瀬: でも、実際に相談してくれんやったやん。
○○: …別に信用してないわけではないんだよ。ただ、向こうに、僕が誰かに相談したことがバレた場合のリスクを考えるとさ。
七瀬: …そんなに、○○にとって学校は大切なんか?
○○: 学校…うん、学校も大切だけど、学校に通うみんなが、大事なみんなに被害が及ぶのが嫌だったんだ。
七瀬: そっか……ありがとな。なな達のために頑張ってくれて。
○○: 笑、当然だよ。
七瀬: ただ、これからは絶対に、1人で抱え込んで、1人で突っ走ったらアカンで。ななとの約束や。
○○: うん。
七瀬: この約束を守らんかったら、呪いをかけてやるわ笑。○○を一生近くで見張り続けるっていう呪いをな。
○○: そりゃ怖い笑。気をつける。
七瀬: で、怪我の具合は?
○○: お医者さんには、少なくともあと1日は入院して、経過を見ようって言われた。
七瀬: 一昨日より酷くなっとるやん!
○○: いや〜意識が途切れる前までは、一昨日よりは酷くなかったと思うんだけど、今日起きてみたら、思ってた以上の怪我になっててさ。
七瀬: なんや、変なこと言っとるで笑
○○: うん、僕もそう思う笑
七瀬: 今は動けるんか?
○○: まぁ、補助があれば。
七瀬: …はい。
ベッドに向かって、七瀬が背中を向ける。
○○: え?
七瀬: 補助が必要なんやろ?
○○: まさか、おんぶしようとしてる?
七瀬: この体勢は、それしかないやろ。
○○: いや…さすがに無理でしょ。
七瀬: 笑、ななのこと舐め過ぎやで。○○を背負うぐらい、楽勝や。昔もよくやってたし。
○○: 今と昔を一緒にしないでよ。僕もかなり成長してるんだから。
七瀬: そんなん分かっとるわ!
○○: う〜ん…でも心配だから、肩だけ貸して。
七瀬: …しょうがない、それで勘弁したる。
○○: 勘弁って笑…そんなに僕をおんぶしたかったの?
七瀬: ちょっと、ななの力試しにな笑
○○: 祐希でも背負えば?
七瀬: 祐希は軽いやん。ちっこいし。
○○: あ笑、それ祐希怒るよ。
七瀬: 今はそばにおらんから、良いの。
○○: 今頃、家でくしゃみしてるんだろうな、祐希。
七瀬: いや、寝てるやろ。
○○: 確かに笑
七瀬: ほら、行くで。命の恩人にお礼しに行かな。
○○: うん。
こうして、○○は七瀬に肩を貸してもらいながら、向かいの理々杏の病室に移動する。
コンコン
「どうぞ〜」
ガラガラ
○○: 失礼します。
理々杏: あ、○○!と、七瀬先輩。
七瀬: 笑、ついで扱いかい。お邪魔するで。
純奈: それはしょうがないよ、七瀬。
七瀬: 分かっとるって笑
○○: えっと…まずは…理々杏、助けてくれてありがとう。
理々杏: 笑、ほんとだよ。僕がいなかったら、○○死んでたんだからね、多分。
○○: うん……怪我は…
理々杏: 後遺症はほとんど残らないって、お医者さんは言ってたよ。
○○: そっか…それなら良かったけど……
理々杏: あ、今、謝ろうとしてる?
○○: …
理々杏: ごめんだけど、○○からの感謝は受け取っても、謝罪や反省の言葉は受け取らないからね。別に、これは○○のせいじゃないんだから。
○○: いや…
理々杏: この怪我は僕自身のせい。
○○: …
理々杏: う〜ん、これで納得できないんなら、じゃあ、僕は○○を銃弾から守って、○○は僕をあの男から守ってくれたんだから、おあいこってことでどう?
○○: ああいこ…
純奈: ○○。理々杏の言う通り、お前は感謝を伝えるだけで良いんだよ。敵も倒した上、こうやってみんな元気にしてるんだから。ここでお前が、空気を暗くするんじゃねぇ笑
七瀬: せやで。理々杏ちゃんもこう言っとることやし、謝罪の言葉は心に留めとくだけで、その償いはこれからの行動で示せば良いんや。
○○: …分かった。じゃあ、理々杏、本当にありがとう。
理々杏: うんうん。僕もありがとう!
純奈: 笑、ほら、もっと理々杏に感謝を伝えてやれ、○○。
○○: えっと…
七瀬: 感謝を伝えるって、ありがとう以外なんかあるか?笑
純奈: あ、確かに、ありがとう以外にないわ笑
理々杏: じゃあ、僕への褒め言葉でも良いよ!
○○: なら…理々杏は勇敢で優しい!
理々杏: ニコニコ
○○: そして、可愛い!
理々杏: それでそれで?
○○: しっかりしてるし、賢い!
理々杏: 他には他には?
○○: あとは…
純奈: (この機会を存分に利用してるな、お嬢様笑)
その後、理々杏の気が済むまで、○○は理々杏へ褒め言葉を送ったのだった。
20分後…
理々杏: ねぇ、○○はいつ退院するの?
○○: 明日の朝には退院かな。ここから直接、学校に行って、家に帰るって感じになると思う。
理々杏: そっか〜〜
純奈と七瀬が部屋の外に出て、病室内では、ベッドの上の理々杏と、隣の椅子に座る○○が話していた。
理々杏: じゃあ、明日の朝になるまで、一緒にいよう!
○○: 同じ病室にいるってこと?
理々杏: うん。看護師さんに、○○のベッドをこっちに運んでもらって、同じ部屋で過ごそう!
○○: そんなことできるのかな?
理々杏: できるよ…いや、そうさせるよ、絶対に。
そう言って、理々杏は純奈と連絡を取る。
するとすぐに…
コンコン
理々杏: どうぞ!
○○: ?
ガラガラ
幸村: 失礼します。深川君のベッドは、理々杏さんの隣でよろしいでしょうか?
理々杏: はい!お願いします!
幸村: 分かりました。
純奈: 私も手伝います。
幸村: はい、お願いします。
○○: え、マジ?
幸村と純奈が、ベッドを隣の○○の部屋から理々杏の部屋に移動させ、ついでに荷物も全て移動させた。
幸村: では、失礼します。
純奈: また、用があったら呼ぶんだぞ〜
ガラガラ
理々杏: はい!これで○○と一緒だね。
○○: う、うん…
行動力の高さよ。
まぁ、これに僕は助けられたわけで、本当に尊敬しかない。
理々杏: こうしてると、なんか、小さい頃を思い出すな〜
○○: あ、お泊まりのこと?
理々杏: そうそう。よく僕の部屋でお泊まり会したよね!
○○: 笑、そうだね。
理々杏: 楽しかったな〜僕と○○と日奈子の3人で、探検したり、映画見たり、同じベッドで寝たり。
○○: うん笑
理々杏: …昔みたいに、一緒のベッドで寝てみる?笑
○○: 何言ってんの笑。こんな状態だから、同じ部屋で寝はするけど、さすがに同じベッドでは寝ない。
理々杏: 残念笑
○○: もう、美月みたいなこと言わないの笑
理々杏: 美月ね〜…笑、家に帰った後が怖いんじゃない?
○○: …ちょっと。
理々杏: 笑、ま、頑張って。
○○: うん。
理々杏: よし!○○が退院するまで、喋り通すぞ!
○○: まさかのオールする気?笑
理々杏: それもやむを得ないかもね!
○○: 笑、しょうがない。
こうして、○○と理々杏は2人きりの空間で、会話を弾ませるのだった。
翌朝
理々杏: え〜もう行っちゃうの?
○○: だって、そろそろ出ないと、遅刻しちゃうから。
理々杏: あとちょっとだけ、話そうよ!
○○: いや、昨日十分話したじゃん。ふぁ〜あ。少し寝不足なぐらいに。
理々杏: まだ話し足りないの!
○○: …笑、大人っぽくなったって思ってたけど、昔と変わらず甘えん坊だね、理々杏。
理々杏: なっ///
○○: 昨日から一緒にいて分かったよ。理々杏は小さい頃と変わってないって。あ、あと寝言が可愛いってことも変わってない笑
理々杏: ////……早く学校に行け〜!!!
○○: 笑、は〜い。いってきます!
ガラガラ
顔を真っ赤にした理々杏に急かされながら、荷物をまとめた○○は病室を出た。
純奈: 楽しげだね〜
七瀬: 笑、随分と朝から騒がしかったな。
○○: やば、響いてた?
七瀬: 他の病室には聞こえてないやろうから、安心せぇや。さ、早く学校に行くで。
○○: うん。
純奈: 少し急がないと、ギリ遅刻かなって感じだからな。
○○: ですね。
七瀬: 笑、タメ語に敬語にって、忙しそうや。
純奈: 別に、純にもタメ語で良いんだけど?
○○: じゃあ、全部敬語の学校モードに切り替えます。
七瀬: え〜笑
○○: さぁ、七瀬さん、純奈さん、行きましょう。
純奈: 笑、おう。
○○: って、僕、ここの出方知らないじゃん。
七瀬: 締まらんな〜笑、ついてきや。
○○: はーい。
純奈: ほんと、仲良い笑
七瀬を先頭に、○○は廊下を進み、エレベーターの前までやってくる。
○○: ここって、エレベーター1つしかないんですか?
七瀬: せや。階段もないで。
○○: ふ〜ん、珍しいですね。
純奈: ○○はここに来たことないの?
○○: この地下には来たことないです。
純奈: そうなんだ。
チーン
幸村: お待たせしました。
○○: あ、いつもの看護師さん。
七瀬: ほら、乗るで。
○○: はい。
純奈: お願いしまーす。
幸村と○○達3人が乗るエレベーターが上昇を始める。
○○: …
七瀬: …
純奈: …
幸村: 学校、頑張ってくださいね。
全員が黙って上の方を見ている中、幸村がそう言う。
○○: 笑、頑張ります。
幸村: …笑
チーン
幸村: それでは、いってらっしゃい。
純奈: いってきます!
○○: いってきます笑
七瀬: いってきます。
幸村に見送られ、3人がエレベーターから入口の方に歩いていると…
七瀬: …見当たらんな。
○○: ん?なにがですか?
七瀬: 祐希や。朝からこの辺で待っとくように言っとたんやけど。
○○: あぁ、そっか。僕は七瀬さんの家に泊まってることになってるから、祐希とも一緒に行かないと変ですもんね。
七瀬: そういうこと。
純奈: あ、いた!ここで寝てる笑
受付の近くの椅子に座って寝ている祐希を、純奈が発見する。
○○: 笑、祐希だな〜
七瀬: 全く……祐希、はよ起き!
祐希: わっ!…あ、お姉ちゃん…おはよ〜
七瀬: おはよ〜やないわ。早く学校に行くで。
祐希: うん。
純奈: 祐希、おはよう笑
祐希: おはようございます、純奈先輩。あと○○。
○○: 笑、おはよう。ゆっくり寝れたか?
祐希: 多少はね。
○○: そっか笑
七瀬: さ、行くで。
起きたばっかりの祐希を連れて、○○達は病院を出て、学校に向かうのだった。
乃木坂高校
教室
ガラガラ
○○: ギリギリセーフ…
祐希: 間に合った〜
日奈子: あ!やっと○○と祐希ちゃん来た!!!
飛鳥: ほんとギリギリだよ笑
春時: 随分と遅かったな。
2人が教室に入ると、1人を除いた、いつメンが周りに集まってくる。
○○: いや〜祐希が中々起きなくてさ。
祐希: ごめんって〜
春時: そういうことか笑
日奈子: ねぇねぇ、お泊まり会で何したの?!
○○: ずっとゲームしてた。な?祐希。
祐希: うん。
飛鳥: 祐希はずっと寝てたんじゃないの?笑
祐希: よく分かったね、飛鳥。その通り。
春時: 誰でも分かるわ笑
日奈子: お泊まり会、楽しかった?!
○○: まぁ、楽しかったよ笑
飛鳥: ふ〜ん…じゃあ、早めに自分のお姉ちゃんのご機嫌取りをすることね。
○○: え?
春時: 早めにやっとかないと、めんどくさいと思うぞ〜
そう言って春時と飛鳥が、手で指した方向を見ると…
美月: ムッスー
すごく不機嫌そうな顔をしながら、こちらを睨み、腕を組んでいる美月が、席に座っていた。
○○: おっと…
飛鳥: 一昨日の夕方ぐらいから、美月への連絡が雑になったんだって?笑
○○: …すぐに行ってまいります。
春時: おう、そうした方が良い……いや、後からだな。史緒里がこっちを見てる。
飛鳥: ほんとだ。時間だね。
日奈子: 席に座ろう!!
祐希: は〜い。
○○: 後から……大丈夫かな…
と、美月のご機嫌を取り戻すことができるのか、という不安を抱えながら、○○は席に座った。
そして、不幸なことに、休み時間中はタイミングが合わず、美月と話すことができないまま、昼休みにまで美月の不機嫌状態と○○の不安は続くのであった。
to be continued
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