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ただ守りたい… 生徒会選挙編

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「ただ守りたい…」の生徒会選挙編 141話〜151話
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ただ守りたい… 141話

ただ守りたい… 141話

11月初旬

乃木坂高校では、既に文化祭の名残は無くなり、次の行事に向かって、慌ただしく動いていた。

特に生徒会が。

昼休み

大園: まゆちゃん、選挙規則の方はまだですか?

田村: え?もうちょっと待って!今はまだ、今朝の会議の報告書を作ってるから!

大園: 分かりました。では、こちらで仕事を請け負いますので…

中田: あ、待って、桃ちゃん。それはマズいかも。パクッ

大園: なぜで

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ただ守りたい… 142話

ただ守りたい… 142話

乃木坂病院

○○: こんばんは。

幸村: あら、深川君。お見舞いですか?

○○: はい。お願いします。

幸村: かしこまりました。では、こちらをどうぞ。

○○: ありがとうございます。

生徒会の助っ人となり、一緒に仕事をし始めたその日のバイト終わり、○○の姿は乃木坂病院にあった。

幸村: 今日も呼ばれたんですね笑

○○: なんか、寂しいらしくて笑。日中の様子はどうですか?

幸村:

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ただ守りたい… 143話

ただ守りたい… 143話

生徒会室

灰崎: 田村さん、今日の会議の準備はできてる?

田村: バッチリだよ!

灰崎: なら、最終確認をしようか。

田村: はーい!

桜井: なぁちゃん。引き継ぎ資料はどのぐらいできた?

七瀬: ん〜やっと4割ってとこや。歴代から引き継いできたもんが、中々面倒でな〜

中田: 笑、曲者が多いからね、歴代の副会長は。

桜井: そっか。でも、もう4割なら良いペースじゃん。

七瀬: ま

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ただ守りたい… 144話

ただ守りたい… 144話

日曜日の朝

この日、とある即席の会場で、1人の男を奪い合う女達の熾烈な争いが繰り広げられる。

第1回
"○○の胃袋をガッシリと掴む最高の料理上手決定戦"

(美月が考案、珠美は賛成、紗耶は苦笑い、飛鳥は嘲笑、理々杏は知らない)

この戦いに参加する者達は、およそ1週間の準備期間を経て、この日の朝を迎えた。

それぞれで、やってきた準備や当日の朝の行動は違っていたが、ずっと強く持ち続けていた意思

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ただ守りたい… 145話

ただ守りたい… 145話

○○: じゃ、始めようか。

この○○の言葉で、全員が準備を始め、すぐに舞台が整う。

さくら: そ、それでは…えっと……

○○: 笑、端折って良いよ。

美月: ダメ!せっかく考えたんだから!

さくら: …ならお姉ちゃんが代わりに言って。

美月: しょうがないな〜笑

飛鳥: とか言いながらニヤけてんじゃん。自分で考えた大会名を、ドヤ顔で言いたいだけでしょ笑

美月: そ、そんなことない!

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ただ守りたい… 146話

ただ守りたい… 146話

○○の家で行われる熱き戦い。

第1回○○の胃袋を………いや、料理対決。

現在、飛鳥と珠美の料理は、既に審査員達が実食済みであり、キッチンで理々杏と紗耶が料理中。

そして、待機部屋には、まだ料理をしていない美月と、その話し相手になっている、司会進行のさくらと、飛鳥と珠美がいた。

また、リビングには、審査員である○○、日奈子、春時、麻衣、蓮加の5人がおり、次の料理を楽しみにしながら、最終的な判

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ただ守りたい… 147話

ただ守りたい… 147話



生徒会室

ガチャ

○○: おはようございます。

灰崎: あ、深川君。おはよう。

大園: おはようございます。

○○: ん?2人だけ?

灰崎: うん。中田先輩は、資料室に行ってて、会長と副会長は理事のところに行ってる。

○○: そっか。じゃあ、まゆたんは…

灰崎: まだ来てない。

大園: 登校途中だと願いたいです。

灰崎: どうだろね〜笑。もしかしたら、まだ寝てるかも。

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ただ守りたい… 148話

ただ守りたい… 148話

美月: よし、やるぞ、祐希!!

祐希: うん!!

久保: 絶対に無理だって。私なんかが会長になれるわけないよ…

○○から、絶賛ネガティブモード中の久保を説得して、立候補書類を生徒会室に提出しに行かせることを頼まれた2人は、ものすごく気合を入れて、その仕事に取り組み始めた。

美月: まぁ、まずは一旦、史緒里を教室に移動させるか。

祐希: だね。こんな暗くて静かなところにいたんじゃ、気分も変

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ただ守りたい… 149話

ただ守りたい… 149話

選挙活動開始日



裏門付近

久保: ふぅ…

祐希: ふぁぁ…

久保: 笑、ごめんね。朝早くから。

祐希: いやいや。大丈夫……のはず……

美月: ウトウトし始めたら、隣で顔をつねってあげるよ笑

祐希: …つねるのはちょっとな〜

美月: じゃあ、しっぺ!

祐希: う、うぅん……お願い。

美月: 分かった!

久保: いや、つねるのがダメで、しっぺがOKの判断基準はどこなのよ笑

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ただ守りたい… 150話

ただ守りたい… 150話

生徒会選挙当日



生徒会室

七瀬: …

○○: …

資料を触る音しか聞こえないような静かな空間の中で、並んで黙々と作業をする2人。

○○: …ふぅ……

結局、最後まで話しかけられなかったか…

この仕事を頼まれた時は、気まずいっていう感情しか湧かなかったけど、途中からは、元の関係に戻れたら、っては思ってた。

でも、どうしても、あの時のなぁちゃんの顔と言葉が思い浮かぶ。

なぁちゃ

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ただ守りたい… 151話

ただ守りたい… 151話

生徒会選挙が始まって、およそ1時間半。

美月からバトンタッチした久保の演説も、序盤の立候補をした理由や、中盤の公約の部分が終わり、残るは終盤の自分の思いを伝える部分だけとなっていた。

あっという間に過ぎていった演説の序盤も中盤も、美月のような明るさはないものの、落ち着いた雰囲気で、でも強く固く前向きな意志を感じられる久保の演説と、遊び心をふんだんに取り入れた資料が、作戦通りにことを進めた。

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