見出し画像

観劇記録。present


ある部屋で、一人の女性が過去を回想しながら、何やら独り言を言っている。
部屋ではラジオの音。コロナの影響は大きく広がっている。
この女の人は、ただ酔いつぶれて一人暮らしの部屋へ帰ってきたのか、
それとも、コロナか何かの療養中なのか。
冷蔵庫もなく、クーラーボックスからお菓子やらビールやら出して、その辺で売ってそうな寝袋のような毛布のような物を布団にして、今を生きていた。

思い出すのは、過去のこと。
大学時代の恋愛、バイト、仕事のこと、、
お酒に頼っていて、属すのは嫌で、
でも突き放されるのも嫌で、難しい。
今、一人の状況も望むべくしてなったような、諦めのような、ちょっぴり後悔して、でも自分を保っているような、、そんな女性だった。 

…………………………………………


お芝居を見ていると、自分の過去も一緒に振り返ってしまう。
きっと、ビニールシートのその先にいる女性は、同じぐらいの年齢で。
何だろう、良いんだけど、良いんだけど生きづらい世の中の雰囲気を映し出していて、
ううううー、となった。

いや、ううううー、て考え込むほどでもないんだけど、そう言っても日々は流れて行くんだけれども。今の立ち位置を俯瞰してしまう。
そんな物語でした。

わたしが、わたしのまま 存在を認めてくれる場所、人を大切にしないといけないね。
私も大切にしないとな、、

さ、明日も生きますか。




……………………………………

melomys/ひとり芝居

作 : 田崎小春 

      横山祐香里

      (万能グローブガラパゴスダイナモス) 
演出 : 田野邦彦 (RoMT/青年団演出部)
出演 : 田崎小春


会場:STスポット @横浜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?