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スクラムフェス新潟2023に参加&登壇しました

はじめに

昨年初開催の運びとなったスクラムフェス新潟。ありがたいことに今年もプロポーザルが通ったので新潟まで行ってきました。

Day1

キーノート 新潟の日本酒について

創業50年の地酒の都屋の2代目店主、坂上さんによるキーノート。もう、このキーノートの時点でスクラムフェス新潟がスクラムフェス新潟である所以が雄弁に語られるような素敵なキーノートでした。
日本酒の消費量が低下していくなかで顧客との接点を強化し、プロダクトアウトからマーケットインに転換していくという話はビジネスパーソンなら共感必至のものだったのではないでしょうか。

何も無いシステム開発体制を打開する為に取り入れたウォーターフォールとスクラムの仮説と実践について

本当はキーノートの前にあるはずだった鈴木さんのセッションは諸事情によりキーノート後になりました。
新潟にIターンされた鈴木さん。ウォーターフォールというわけでもなく本当に何も定まっていない、よくいえばオープンワールド、悪く言えば無秩序な中でさくねんのスクラムフェス新潟での相談をきっかけにスクラムに挑戦していった話は正調スクラムフェストーク、とあった趣きで、多くの参加者の共感を誘っていました。

インクリメンタル乾杯

今回、主催者のじゅんぺーさんから打診があり、乾杯のときにホルンを吹くことになりました。
果たして乾杯のときにホルン吹いてみんな嬉しいのか?というのは不安でしたが、川口さん、じゅんぺーさんとのかけあいを通してインクリメンタルに行われる乾杯はかなり楽しかったです。

アジャイルテストクイズ王2023

もはや異能力者バトルとなったアジャイルテストクイズ王シリーズ。きょんさんのすごいところは、どんな回答やコメントでも拾ってそこから話を広げるところ。これがあるから、超高難度クイズなんだけど参加者がおいてきぼりを食らわず(問題に回答する、という観点では完全に置き去りにしてますが)、みんなで盛り上がれるんだと思います。
えわさん優勝おめでとうございます。そして、aki.mさんは優勝こそなかったものの並々ならぬ勉強量が垣間見える素晴らしいファイトぶりでした。

ギャザリング

「地元にスクラム界隈の方々が集結している」という最高のシチュエーション。初日はしいばさん、びばさん、nullpommelさん、おーのAさん、烏帽子さん、ひろみつさんと栃尾の油揚げとか鮭の酒浸しとかをつつきました。新潟の食事をみなさんが喜んでくださってて感激。

Day2

Morning Yoga

あさイチはいわむーさんのヨガ。ラジオ体操とヨガを絡める視点はなるほど!と思わされましたし、体の部位を意識して実践するラジオ体操はいつも以上に「効いて」いる感触がありました。

Reaching the “Big Picture” In Testing and Quality / テストと品質における「全体像(ビッグピクチャー)」への到達

去年に引き続き来日してくれたダニエルのキーノート。ビッグピクチャーとは何か。大きければ、俯瞰的であればよいというわけではない。ズームイン・ズームアウトを繰り返しながら、問題解決にフィットするスケールを探る。
ときおりジョークを交えながら軽妙にトークを進めるダニエルがとても楽しそうでした。このあと「ビッグピクチャー」という単語はこの日様々な場面で聞くことになりました。ザッツキーノート!

JUnitで学ぶTest smells撃退法

aki.mさんによるテストスメルの話。20分なのにすごく凝縮されてる!JUnit5の機能が優れたものであることが伝わってきましたし、フレームワークの力を使ってテストスメルへ対処していくという正攻法はとても良いなぁと感じさせてくれました。
結局、対処自体が煩雑だとそれ自体がスメルや負債を作り出してしまうので手軽にできるのって大事なんですよね。

アジャイルテスター視点で、ユーザーストーリーマッピングを活用した効果的なプロダクト開発

お昼ごはんを食べていたら、なんと川口さんの話が前倒しで始まっていたので慌てで参加。
長年アジャイルと向き合ってきた川口さんだからこそ語りえる話はシンプルに面白い。アジャイルソフトウェア開発宣言から20年、いまだに20年前と同じようなところで立ち止まってないか?という問いには考えさせられました。

そして、前倒しで話し始めたにも関わらずまったく時間におさまらない、テーマであるユーザーストーリーマッピングにたどり着いたところで終了という衝撃の結末。ほんとに面白かったから、続き含めてじっくり聴きたいです。

慶長三年創業の老舗建材商社でスクラムチームを立ち上げたい!

スクラムフェスの醍醐味は、勇気を出して初めてプロポーザルを出した実践者の発表が人の心を動かしていくところ。
今回のスクラムフェス新潟では、伊藤さんの発表がそれでした。

初日の日本酒の話とも共通する、顧客の話。目的がない、透明性がないところに透明性をもたらし、ビッグピクチャーを描き、前に進む。変化の力を手に入れた歴史ある組織はきっと強くなるんだろうな、と予感させる素晴らしいプレゼンでした。

相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減し持続可能な組織変革を

Day1でクイズ王に輝いたえわさんのセッション。タフなメンタル状況に陥ったえわさんが、コミュニティのメンバーやそこで得た知識(NVC、マインドフルネス)を活用しながら前に進んだこと。転職した環境が素晴らしかったこと。多くの参加者に感動を巻き起こす素晴らしいセッションでした。

不確実性に打ち勝つOKR戦略

メインホール最後のセッションは私。

じゅんぺーさんの計らいにより私の両親が参観することになりました。齢39になって両親の前で話すことになるとは…。現地のみなさんが両親を温かく迎えてくださり、非常にありがたかったです。

そして、ながたさんの質問がとてもよかった。質問を通して登壇者も新たな視座を獲得できる、これぞスクラムフェス。

ギャザリング

この日もギャザリングしました。ただワイワイするのではなく、それぞれが普段気にかけていくトピックを皆で掘り下げていく野生のOST感のある場で、とにかく楽しかったです。

また来年!

去年以上に学びと楽しさ、そして美味しさに溢れていたスクラムフェス新潟。新潟でこういう場がある、というのは本当に素敵なことで、来年以降もすっと続いていくといいな〜と思っています。

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